【開催レポ】『百年の孤独』連続読書会第1回
読書会主催者の中村と申します。
2021年6月26日(土)に、G・ガルシア・マルケス『百年の孤独』連続読書会第1回をZOOMで開催いたしました。
参加してくださったのは、10名
私を入れると11名です。
【どんな会?】
『百年の孤独』を読了し、感想を話し合おう!というシンプルな会です。
『百年の孤独』は、南米に住むブエンディア家100年の歴史を書いた小説
読了範囲を区切り、複数回開催しております。開催ペースは1ヶ月に1回程
文学研究を行っているわけではないため、参加にあたり特別な知識は不要です。
【当日の様子】
2グループに分かれての進行。途中でメンバー入れ替えを行い、再度2グループで進行しました。課題本を初めて読む、以前読み進め挫折、2回読んだ、10年以上前に読んだ、など様々。ちなみに中村は初読(未読了)です。
💀挫折原因として、
・同じ名前の別人が複数人登場する。
・現実世界を書いているはずなのに急にファンタジー要素が出てくる。
・人物の詳しい感情描写がない。
が挙げられました。
🔥一家を陰で支えるウルスラ
まともなのはウルスラだけ。ウルスラがツッコミ役との意見。
夫のホセ・アルカディオ・ブエンディアが行き当たりばったり。家財を投げうった時もストップをかけたのはウルスラ。
いかにも良妻賢母なウルスラ。ウルスラとはカトリック聖女の名で、キリスト教圏の人間なら良妻賢母をイメージするとのこと。
男性中心主義だけど女性が裏で動かしているように思えます。
🔥キリスト教と『百年の孤独』
キリスト教の前提で読むのと日本人の前提で読むのは気づく点が違うようです。読了範囲外ですが、メルキアデスの死後黄色い花が降ったシーン。キリスト教で、黄色は忌み嫌われている色であり、花が降り注ぐ神秘的な光景ではないそう。
読了された方は、「幸せに生きなければいけない」との考えから逃れられたとおっしゃっていました。一度読んだだけでは世界観を受け入れられず、2回目はよくわかるようになったとの声も。
【今後の会】
難読本ということで初回読了範囲を60頁ほどに設定しました。話が続くか不安でしたが、密度が大きい小説のため全く問題ありませんでした。
今後の会でも細かく読了範囲を区切り、丁寧に読み進めていきます。
大学のゼミとしてTwitterで活動を発信しています。よろしければ。
(https://twitter.com/oitmizuno)
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