白い秋の日、首のない二人

東尋坊の駄菓子屋
誰が見ても、つば広のとんがり帽子に、袖や裾にはたきをいっぱいつけ、真紅の地に金の刺繍を施した、奇妙な中国風の衣装

アミダクジの末の、直径一尺余りの円盤状の仏具
それをこの駄菓子屋も、客を呼んだり演説の伴奏に使ったりしているのだろう
馬の面を人を小馬鹿にして笑う

白い秋の日、首のない男が二人
自分たちの首が落ちた真っ赤な道路に、胴をねじって辞儀をする

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?