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体と心を使って学ぶ

先週久しぶりに雑誌を買った。

いつもは立ち読みで満足する派で相当気にならない限り雑誌は買わない。つまり「相当気になった」ということだ。

買った雑誌は『dancyu』。料理雑誌だ。

旨そうな写真のインパクトにまずやられ(この肉食ってみたい。。)すかさず「料理上手になるレシピ。」というコピーが追い討ちをかける。もう手にとって開くしか俺に選択肢はなかった。

本を手に取りページをめくれば旨そうなレシピがハローと言う。まためくると腹が減ってしまうレシピが。写真も編集も素敵だからそれもまた作ってみたい欲を掻き立てる”うまい”アクセントだ。「これは立ち読みするのではなく買って早くキッチンに立つべきだ」と思いササッと買って、帰りに材料を買って家に帰った。


まず試してみたのがトマトソース。

これは「メログラーノ」というレストランの後藤シェフのレシピ。俺はレストラン事情はよくわからんがまぁ人気店らしい。

で、このソースすごーく手間がかかる。玉ねぎを炒めたり、トマトの水分が抜けるまで炒めたり。1時間ちょっとかかるのだ。俺はそこに惹かれた。以前も書いたけど俺は煮込み料理とか時間をかける料理が好きだからだ。絶対楽しいと思った。やってみたらすごく楽しかった。

22時過ぎくらいにようやくできたソースをみて1人でニンマリしていた。出来立てを味見してみるととても重厚な味がした。野菜しか使ってないのにこんなに深い味がでるのかとびっくりした。「焦がす」というのも味のアクセントでこれがきっと深みになっているんだろうな。

これを応用すれば今までよりも数段旨いハンバーグソースが作れるしドリアもグラタンもできるし、多分これカレーに入れても旨いと思うのだ。

このソースを作る以前と以後だとだいぶ視野が違う。

玉ねぎとトマトを煮詰めるとどんな味になるかを知ったことがでかかった。レストランとかで食った物の味付けの仕方(仕組み?)を今までよりも少し予想しやすくなった。これって楽しい。

料理が好きな理由はそこにある。

「やってみて→味見して→知る」というアナログな作業。常に実験してるみたいで作れば作るだけ発見がある。発見したことは他の美味しい料理を食べる時に役にたつ。「多分こう作るのかな?」と想像しながら味わう。そしてそこでの予想を台所にたって「やってみて→味見して→知る」に繋げる。

これを続けて行くのって発見が耐えなくて子どもの頃みたいで最高だ。

今は読み物も豊富だから知識は簡単に手に入るけど、覚えるってのはやっぱり体と心を使って体験するのが一番いいよね。

ちなみにトマトパスタ、美味しくできました。


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