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南アフリカ人の友達に英語留学勧められて、人生観変わった話。⑥

年も明けて僕の学校ではクラス替えが行われた。
入学してからずっと同じだったクラスメイトは別クラスに移り、僕一人での新しいクラスが始まる。

新しい教室に行くと、入り口の椅子に座っている少し悪そうな男がいた。
彼はNetflixのドラマ『ストレンジャーシングス』の主人公の女の子の顔がどでかくプリントされたTシャツを着ていた。

直感的におもろそうなだと思い喋りかけてみると、今日が入学初日で名前はゾロと言う。
スーダン出身で歳も割と近かった。
彼のSpeakingはほぼ完璧で来て2ヶ月ちょっとの僕の英語力を遥かに上回っていた。
彼はインドに2年ほど旅をしていたらしい。
先輩感を出そうとしたが、出鼻をくじかれ諦めた。

そしてもう一人、入学初日の女性がいた。
彼女は広島出身の19歳で、英語を学ぶのに一度海外に行きたかったらしくノリで南アフリカに決めたらしい。
『よーノリで決めたな!初めての海外で!』と言ったがよく考えると僕もそうだった。
結局は直感とタイミングなのかも知れない。

ベックとオンザロック!!

悲しいことに、出会いがあれば別れもある。
ずっと仲の良かったベックが学校を卒業し、国に帰るまでもうすぐだった。
彼は出会ってから何も変わらず接してくれた。
そしてMや他の友達とも気が合いめちゃくちゃ良いやつだった。

ある日の学校終わり、Mとベックといつものカフェに行き、彼からケープタウンのおすすめスポットに行こうと誘われた。
そこは『On the Rock』と呼ばれ、その名の通り岩があるらしい。
(岩のスポット!?なにがおすすめなんだ)
そんな疑問を持ちつつ彼の案内通りにウーバーに乗ってそこへ向かった。

その場所はSeapointにあり、山の方へどんどんと登って行く。
到着すると大きな岩があちこちにあり、その上に沢山の人が座っているのが見えた。
足元が険しい中進んでいくと、そこにはとんでもない景色があった。
大西洋の水平線がどこまでも広がり、遮るものは何もない美しい場所だった。
みんな岩の上に座り、音楽を流したりリラックスしながらただただ夕陽を見つめている。

(うぉー!!!!!なんやここ!!綺麗すぎる!)
ベックと僕とMはまだ誰も座っていない岩の上に登り、もうすぐ海に沈みそうな夕陽を眺めた。
岩の上は強風で立つとバランスを崩して転けそうになる。
左手には高級住宅が並ぶCampusBayがあり、その家並みや灯りがとにかく綺麗だった。

景色に見惚れていると、ベックが何やらゴソゴソしだした。
彼はあろうことか岩の上でweedを巻き出した。
(やっぱりボブマーリーみたいだ)
良い匂いを吹かして、僕たちはより景色を楽しんだ。

岩の上でMaking rolling by Beck
左手に見えるのはCampusBayBeach。

最後のお別れパーティー!

ベックが帰国する数日前、彼は僕とMをナイトクラブのイベントに誘ってくれた。
夜になり場所へ向かうと、ベックはまだ着いていなかったので先にMとお酒を飲む。
そこは聖堂みたいな雰囲気の建物で、どこかヨーロッパのクラブみたいな雰囲気だ。

少しするとベックが両脇に女の子を抱えて来た。流石すぎる😂
彼女たちは同じ学校の生徒で、フランス出身の二人。
正直学校でもあまり喋ったことは無かったが、ベックの友達だったと知り一緒に楽しんだ。

南アフリカのクラブではよく『Amapiano』と呼ばれるジャンルの音楽が流れたりする。
アフロビーツぽいリズムに、独特なドラムが合わさり踊るには最高の音楽。
そこのクラブは比較的若い人が多く、Amapianoが掛かると一気にボルテージが上がりみんな踊り出す。
南アフリカのクラブは日本のよりも好きだ😂

ベックと最後の熱い夜!!!!

朝方にイベントは終わりベック達と別れの時間がきた。

彼は国に帰るが、またいつか会おうと約束してハグをした。
フランス人の子達とはまた学校でも会うがいつものようにハグをした。
ありがとうベック!!またどこかで!!

ここまでお読みいただきありがとうございます。
次回以降はケープタウンのグルメ情報など投稿してく予定です!
ではまた✈️

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