過去を悔いるのはほどほどに

タイムマシンがあったら、過去に戻りたい人も、もしくは未来へ行きたい人もいると思う。さて、過去へ行く技術と未来へ行く技術、どちらの方が技術的に実現可能性があるのだろうか。

実は未来へ行く技術は理論上存在する。それは重力の強い地域、例えば、ブラックホールの近くに滞在し、その後地球に戻ると地球でははるかに時間が経過しているというものだ。ちなみに、地表から数百メートル離れているスカイツリーの展望台は地上より重力が小さいため、時の流れが僅かに速いことが最近計測された。

https://www.asahi.com/articles/ASN4743HRN44ULBJ006.html


他に、映画「猿の惑星」でも用いられている手法で、光速に近い速度の宇宙船では時間の流れが遅くなるという相対性理論に則って未来へタイムトリップすることも可能だ。


では過去へ向かう技術は実現可能なのだろうか?

答えはNOである。

分かってるよ 1秒たりとも過去には戻れない事

これはaikoさんの「あなたの唄」の歌詞の一節だ。

未来へ行くことは理論上可能だが、過去へ行くことは理論上不可能である。同じタイムトリップでも過去と未来では難易度が全く異なるのである。

我々は皆過去への後悔に苛まれたり、過去のトラウマに怯えて生きている。しかし、過去とは文字通り「過ぎ去った」ものであり、もう二度と体験することのできない時間である。過去を悔いても過去は変わらないし、二度と体験することもできない。過去から得ることができるのは「教訓」と「知恵」だけにし、負の感情まで現在に持ち越す必要は全くない。

我々は過去を悔いることはほどほどにして、知り得た教訓と知恵を今日明日に生かして生きていくしかないのだ。


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