【開催レポート】宮川式味育学-食育の原点は味覚とたのしさからはじまる-【総論】
4月20日に、おいしい学校の講義として、「宮川式味育学-食育の原点は味覚とたのしさからはじまる-【総論】」を開催しました。
【総論】
「宮川式味育学」は、全8回で子どもの食育を学ぶ連続講座です。第1回目の講義は、全8回の講義で何を学ぶのか?宮川式味育学は従来の食育講義とは何が違うのか?、講義全体の指針をご紹介する総論です。フィールドワークや食材の食べ比べなど、体験とともに学びを深めるコンテンツを用意しています。
講義は、1回から単発で参加できますので、気になる講義にぜひ参加してみてください。(※すでに終了している講義は、アーカイブ動画と講義内容をまとめてnote記事をご案内しています。)
講師
味育とは何か
「味育(MIIKU)」とは、味覚に着目し、幼少期の味体験が成長する過程でどのような作用をもたらしていくのか、味覚を育てることを通して子どもたちの心と体の健康を守ることを目指すプログラムです。味育学の第一人者である宮川先生は、ご自身の経験をもとに、専門家とともに学術的な情報から、生活に寄り添った知識を伝える活動をされています。
味覚の発達段階
味覚は、8ヶ月の胎児から始まり、離乳期前後から3歳までにいろんな風味を区別することで”おいしさ”が形成されると言われています。3歳までに基礎栄養の味(甘い・苦い・酸っぱい・しょっぱい・うまい)を記憶し、9~10歳までに食の嗜好(好き・嫌い・おいしいなど)を形成し、その後嗜好や習慣はほぼ変わらないのだそうです。
そこで、宮川先生が子どもの食育において重視されているのが「味体験(=いろんなものを食べてみること)」です。いろんな食材だけでなく、いろんな人の作ったものを食べること、いろんな場面で食べることも大切な味体験になります。
なぜ味体験が大切か。その理由は、味体験の多い子供は食べられるものの数が多くなり、諸食によって自然と栄養バランスが整うようになるからです。
この反対が偏食です。最近では、味がわからない人が増え栄養不足による心身の不調が問題になっていますよね。
つまり、繊細な味覚でおいしさをキャッチすることができるようになれば、食の楽しみと健康を得られる。幼少期に獲得する味覚は生涯の食と健康を左右すると言っても過言ではありません。
最後に
第1回では、味育と味覚の概要をお話ししていただきました。内容をもっと詳しく知りたい方は最後にアーカイブ動画を載せていますので、合わせてご覧ください。
全8回の内容
最後に、今後の講義について概要をお伝えします。今後の講義では、味覚に関する基礎知識を活かして、生活の中でお子さんと一緒に食事を楽しみながら味覚を育んでいく実践的な学びをすすめていきます。
第2回:おいしいのベースを整えよう【味育】
第3回:体づくりのための栄養バランス【栄養学】
第4回:北海道フィールドワークツアー※終了しました
第5回:離乳食の進め方
第6回:素材の見分け方【調味料、牛乳編】
第7回:素材の見分け方【野菜編】
第8回:素材の見分け方【肉、魚編】
講義は単発での参加が可能で、オフライン開催+アーカイブ配信を行なっています。講義の詳細は随時更新していますので、おいしい学校のサイトやSNSをチェックしていただけますと幸いです!
アーカイブ動画をチェック
最後までお読みいただきありがとうございました。
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