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おいしい健康はもうすぐ、お引越し

おいしい健康CEOの野尻です。

見出しの写真は、おいしい健康がクックパッドから独立した、一番最初のオフィスです(2016年)。クックパッドは当時、恵比寿ガーデンプレイスに本社がありましたが、おいしい健康は日本橋に小さなオフィスを構えることにしました。

日本橋を選んだ意味は特になくて、広さ(28坪くらい)と家賃(坪2万円くらい)が手頃で、なによりなぜか最初から執務室にキッチンがセットされていたこのオフィスと運命的に出会って、即決しました。当時はいろんな事情があって、4週間以内にオフィスを決めなければなりませんでした。また新規事業部のMBOという特殊な創業だったので、社員が何人ついてきてくれるのか、売上も無いのに本当に家賃を払えるのか、かなり不安な気持ちで契約をしたのを覚えています(クックパッド子会社ということで、与信はすんなり通りました)。

当初は社員数10人ちょっとでスタートした当社も、2年を過ぎると30人近くになって、あっという間に手狭に。座席が24席なのに社員は30人近くもいるので、出社しても座るところがない!なので、コロナ前にも関わらず、積極的にリモートワークを導入しました。会議室をつくるお金がなく、打ち合わせテーブルを大・小ひとつずつ置いただけのものを「大会議室・小会議室」なんて呼び合いながら、ぎゅうぎゅうになってミーティングを行います。築50年くらいの古いビルだったので、とつぜん天井から水が降ってきたり、トイレが壊れて1ヶ月間ずっとガソリンスタンドのトイレをお借りしたりしていました。

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フリーアドレスなので机の上は割とすっきりしていますが、今見るとやっぱり散らかっていますね。壁(黒板になっています)や机に、アイデアを書き込んだ付箋紙と模造紙をたくさん貼って、ひたすら開発をしていました。職場のど真ん中にあるキッチンが最高の癒しで、毎日のように誰かが料理をしては、みんなで分け合って食べていました。そのうち誰かが「酔っ払った方が良いアイデアが出るぞ」と言い出して、毎週木曜日の夕方は早めに仕事を切り上げて、おつまみ作って、ビール飲んだりしていました。

2019年に、どうにも手狭になってしまい、現在のオフィス(こちらも日本橋)に引越しました。ただ、残念ながら諸事情により、執務室にキッチンを作ることができなかったのです。引越して、すぐにコロナ流行となったので、結果的にはキッチンがあってもあまり使えなかったかもしれません。けれどもやっぱりキッチンがないことで、心にぽっかりと穴が空いているような、自分たちらしさが失われたような感覚が、私の中に残り続けました。

コロナ禍でリモートワークが主流となっても、オフィスは特別な存在のような気がします。私たちのようなスタートアップにとっては、どの街で、どのようなオフィスを構えるのかは、チームのアイデンティティそのものです。そして引越しを経てオフィスが大きくなっていく様子は、チームの成長の軌跡です。リモートワークでは得られない、かけがいのない思い出がそこにあります。特に創業時のオフィスは、仲間との苦楽との記憶も含めて、この先も一生忘れることがないでしょう。

さて、おいしい健康は2021年6月に3度目の引越しを行います。場所はもちろん、日本橋。すっかりこの街が気に入りました。次のオフィスは、70名くらいまで働くことができ、待望の会議室が2つもあります!そして、大好きなキッチンもそこに。ふたたび、カレーのおいしい匂いに元気をもらいながら、より良い未来を作るために、おいしい健康はひたすら開発し続けます。

https://corp.oishi-kenko.com/

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