ジャニヲタをやめたはなし。

こんばんは。実は小学生からつい最近までジャニヲタでした。大学1年生のとき、ジャニーズJr.の子を好きになりました。その子を応援したくて、大阪にも行ったし東京にも行きました。航空券の予約の仕方、ホテルの予約の仕方、空港から会場までの最短ルート、初めて学んだことがたくさんありました。一度の遠征でできるだけ多くコンサートに入るために、あらゆる日程調整をしたり、飛行機にしてもホテルにしてもいかにやすく済ますことができるかたくさん考えました。その子のステージ上の立ち位置が上手なら上手のチケットを、下手なら下手のチケットを自分が持ってるチケットと交換したりもしました。その子が出てる番組は片っ端から録画しました。朝のニュースのエンタメコーナーも、デビューしてるグループの後ろに映ってる可能性があるので録画しました。録画したものを見返して、その子が出演している部分や映っている部分を編集して、月毎にまとめました。雑誌も毎月買いました。解体してその子のページを綺麗に切り抜いて、ファイリングしました。

コンサートや舞台は毎回行きました。デビューしてるグループのバックにつく可能性があるので、確実につくかわからないものでもチケットは取りました。確実に当てたかったので、その先輩グループのファンクラブに入会しました。その子は拠点を大阪から東京に移しました。それに伴ってわたしの遠征先も東京に移りました。東京はこわかったです。電車で普通の顔した男の人にスカートの裾を掴まれたり、渋谷で金髪のおじさんにハローと声をかけられたり、みんな歩くのが早くて、でもだれにもぶつからない。女の人は綺麗だしサラリーマンはかっこいい。東京ってこんな街なんだと思いました。拠点が東京に移るとファンが多くなりました。コンサートではグッズが買えないことがあるという情報を得て、その日予約していたホテルをキャンセルして会場近くのホテルに泊まりました。朝6時から会場に並びました。友達とステージとの近さに騒いで、確実に自分に向けられたものかもわからないファンサービスに悲鳴を上げて、終わったあとはディズニーランドにアフター6で入園して遊びました。

大学を卒業して社会人になりました。社会人になると自由に休みを取って遠征することが難しくなりました。平日は休みが取れなかったのですが、その年も次の年も自分の誕生日に舞台に入ることができました。

その子がデビューしました。とても嬉しかったです。やっとデビューできた、よかったと思いました。その子が映画で主演を務めることになり、チケットの前売り券を買うために朝イチで映画館に行きました。土曜だったんですが仕事があったので、仕事に行く前に映画館に寄りました。わたしが着いた頃には30人ほど並んでいました。そこで初めて「こんな田舎なのにもうこんなにファンがいるんだ」と思いました。映画は観に行ける日はできるだけ観に行きました。仕事終わりにも行ったし、土日も行きました。土日は何回も観ました。その年、デビューツアーがありました。外れました。行けませんでした。悔しかったです。でもその年も自分の誕生日に舞台に入ることができました。

次の年、デビューして初めて、コンサートに行くことができました。嬉しくて嬉しくて、友達と会場に着く前からはしゃぎました。夏だったのですごく暑かったんですが、これからその子を見ることができると思うとそれも楽しく感じました。コンサートでは久しぶりに舞台じゃない、キラキラしてるその子を見て泣きそうになりました。感動もしました。でも楽しくありませんでした。会場も今までと比べるとバカ広くて、双眼鏡を覗かないと見えないこともあったり、ファン層もこれまでと全く違ったり、これまでと違う初めてをたくさん体験しました。これがデビューなんだと思いました。きっともっと大きくなって、今までも手が届く存在ではなかったけど、これからはもっともっと遠い存在になっていくのだと感じました。その年の舞台は当たりませんでした。その子を好きになってから初めて、自分の誕生日に舞台に行くことができませんでした。

それからもなんとなくCDは全種類買ったし、DVDも買ったし、ついこの間発売されたCDも全種類購入しました。そのCDはまだ箱に入ったままで、それを今日見つけました。もうわたしはその子にもグループにも興味がないんだと気が付きました。インスタやTwitterでデビューしてからファンになったであろう人たちを見てバカにしたくなったり、コンサートや舞台に行って嬉しそうに感想を書いてる人を見て憎らしくなったり、そんな気持ちを持ってしまう自分に疲れてしまっていたのかもしれません。絶対にデビューさせるんだと思って、ほんとにそれだけの気持ちで応援していた自分はもういないです。

今月末でファンクラブの更新期限が切れます。更新するつもりはありません。






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