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【読書感想文】「ひとつむぎの手」知念実希人/新潮文庫

こんにちは!
今月は読書感想文を投稿するのを忘れていたのでまず1冊紹介させて頂きますね°ʚ(*´꒳`*)ɞ°.
Let's go!!

1冊目「ひとつむぎの手」知念実希人/新潮文庫

大学病院で激務に耐えている平良祐介は、医局の最高権力者・明石教授に、三人の研修医の指導を指示される。彼らを入局させれば、念願の心臓外科医への道が開けるが、失敗すれば……。キャリアの不安が膨らむなかで疼く、致命的な古傷。そして緊急オペ、患者に寄り添う日々。心臓外科医の真の使命とは、原点とは何か。過酷な現場で苦悩し戦う医師のリアルが胸に迫る感動のヒューマンドラマ。
あらすじ(文庫裏表紙)

感想
最初は自分の欲望を叶える為に研修医の指導を始めた平良先生が人として成長していって後半ではどんどん人の為に動くようになっていった所が良かったです。
医局の内情でドロドロした人間関係が描かれてるけど平良先生が人間的に成長して最後は自分の行く末をしっかり決めて前を向いて生きていこうとするのですっきりした読後感でした。

『感動のヒューマンドラマ』と帯文に書いてあって煽らないでよ〜。と思ってたのですが読んだら普通に感動してました。
しかも、第三章で不覚にも泣いてしまいました。
あの設定はずるいです。
刺さる人には刺さるやつです。

平良先生→宇佐美先生
「誰のせいでもないんだよ。誰が悪いわけでもないのに理不尽なことが起こる。それが現実なんだ。
そして、医師というのはその理不尽を呑み込まないといけない。」
p.285

まとめ

この作品は短編集を読みたい方や人間関係やお仕事に疲れてしまった方などにおすすめです。
医局内のイザコザも小説等で読んだりするのは平気だよって医療従事者や患者さんにもおすすめです。
勘弁してよってなってしまう方にはあまりおすすめできません。
私は患者目線で読みましたが平良先生の患者さんへの対応の丁寧さと自己犠牲をして働いている姿に、患者さんへの対応が良くて自己犠牲をせずちゃんとお家に帰るお医者さんが増えたらいいのになと思いました。

まとまったかどうか分かりませんが拙い感想文をここまで読んでくださりありがとうございました。
それでは( *´꒳`*)੭⁾⁾マタネー

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