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TOEFL iBT Home Edition 自宅受検の環境整備

先日 (2022年9月)、TOEFL iBT Home Edition を受検しました。初めての自宅受検で準備に色々気を遣ったのと、試験中にひとつトラブルがあったので、その記録を残しておきたいと思います。

結果

記事執筆時点 (9月28日) ではまだすべてのスコアは出ていませんが、試験直後のスコア表示は R27/L22 でした。(90点いってほしい!)

追記: スコアは 95点 (R27/L22/S21/W25) でした!90を超えられて嬉しい🙏

スコア

受検前の英語力

参考までに、約1年前の2021年12月に受けた TOEFL iBT (会場型) の結果は72点 (R25/L21/S12/W14) でした。また、2021年10月に受けた TOEIC は965点 (R470/L495) でした。

勉強の方法と量

まず、前回の TOEFL iBT のスコアは Speaking が最も低かったので、今回は Speaking を重点的に対策しようと決めていました。そこで、9月上旬頃から BestMyTest というサービスを使って問題演習を始めました。具体的には、Speaking 問題に取り組みながら自分の声を録音して聞き直したり、模範解答から使える表現を盗んだりというプロセスを繰り返しました。ちなみに自分の声の録音には Google 製のレコーダーアプリを使いましたが、自動で文字起こしをしてくれるので便利でした。受検までに問題演習に費やした時間は、9月上旬から受検日 (9月27日) までで平均すると2~3時間/日くらいかと思います。

使った道具

Home Edition ではメモ用に紙を使うことはできず、ホワイトボードを用意する必要があります。今回は以下の組み合わせを使いました:

ペンはごくたまに書き始めがかすれることがありましたが、筆圧を強く押し込めばまた問題なく書けるようになりました。

試験日前までの準備

受検のために机の周りを片付ける必要があり、個人的にはこれが結構大変でした。というのも、私の部屋はアパートのワンルームでかなり狭いので、机の周りから物を一時的に退避させるための余裕がほとんどありませんでした (悲しい…)。まず、机の下や横の本棚は一時的に本棚ごと裏返して隠しました。それ以外に机の周りから動かせなかった物たちについては、シーツなどを被せて隠して対応しました。また、Home Edition では原則として受検者の背後に部屋のドアが来るようにしなければなりませんが、私の場合は(幸いにも)元から机がそのような配置だったので、机自体を動かす必要はありませんでした。最終的には下の図のような状況になりました。

机の周りの状況

受検用のパソコンには macbook を使いました。環境設定やブラウザの拡張機能の相性などでトラブルになるのを避けたかったので、できるだけクリーンな環境を用意するために mac のユーザアカウントを TOEFL 用に新規作成して使いました。また。マイク・スピーカー・カメラはすべて内蔵のものを使いました。このような状態で前日までに環境チェックを受けておきました。

試験当日 (試験開始前まで)

試験は13時からにしたので、早めにご飯とトイレを済ませておきました。会場受検と違って自宅受検では受検中に (break を除いて) トイレに行けないので、忘れずに済ませておかないといけません。また、インターホンを鳴らされたくなかったので下の写真のような注意書きを貼っておきました。

インターホンの注意書き

そうこうしているうちに開始時間を1~2分過ぎたくらいで準備が整ったので、試験官 (Technician) にチャットを繋ぎました。試験官から届いた1個目のメッセージはかなり長文だったので面食らいましたが、よく見ると既に読んだことのあるような注意事項だったので、さっと目を通して "okay" と返しました。すると次にリモートデスクトップを繋いで良いか?というようなことを尋ねられたので、また "okay" と返しました。このとき、試験官に操作権限を与えるためにパソコンの環境設定をこちらでもう少しいじる必要があったようで、そのための手順がチャットで送られてきました (設定手順の動画リンクまで送られてきたのは親切でした)。一通り設定し終えたので "maybe I have finished these settings" と返すと、試験官がリモートデスクトップを繋いでパソコンを操作し始めました。確かこのくらいのタイミングで試験官の声も聞こえるようになって、うまく聞き取れませんでしたが多分 "How are you today?" みたいなことを言われたので "Good. Thank you." と返しました。

試験官とのやりとりはもう少し続きます。まず顔写真とパスポートを撮影し、いくつかの留意事項について承諾のボタンを押させられます。これらのやりとりに関しては通話もチャットもなく、試験官が画面上に赤ペンで丸を描いて操作を指示してくるので、淡々とそれに従いました。これ以降は、試験開始まで基本的に音声によって指示されました。うまく聞き取れなくて何度も "Sorry?" と聞き返しました…。まず、ホワイトボード類や耳、手首などを確認され、さらに部屋全体を見せるように音声で指示されました。このとき、部屋の見せ方について特に細かい指示がされなかったので、「こういう感じでいいのかな…?」と思いながら適当にパソコンを振り回して (?) いるうちにOKが出ました (ちなみに Listening セクション後の break から復帰する際のチェックでは試験官が変わり、「四方の壁を1つずつ、上から下に見せてください。」「机を見せてください」などと細かい指示があったので、そのほうが分かりやすくて助かりました)。

最後 (だったかな?) に Statement を朗読するように指示されるのですが、このとき "aloud" の指示が聞き取れず、ひたすら黙読して "I have read it" と言ってしまい恥ずかしくなりました…。とにかく、これですべての準備が終わり、"Good luck on your test!" みたいなことを言われてテストが始まります。

試験開始後

試験開始後の画面は会場受検のときに見る画面と一緒でした。画面上の注意書きもおそらく一緒なので「ヘッドセットを着用しなさい」みたいなことまで書いてありましたが、もちろん Home Edition ではヘッドセット禁止です。

画面に関して気になったことは3点ほどありました。まず1点目、試験官のミスなのか画面の右上に mac の通知が出たままになっていたので、試験中に指摘されたら面倒だなあと思いつつ、触らぬ神に祟りなしと思って放置しておきました (今考えると、通知を消していいか音声で聞いてみれば良かったですね)。2点目、試験中にマウスカーソルを画面上端に当てたときに一瞬メニューバーが出てきてしまって焦りました。とくに指摘はされなかったので許容範囲なのかもしれませんが、ちょっと怖いので以後マウスカーソルが画面上端に当たらないように注意しながら進めました。そして3点目は、試験画面がモニターに対して非常に小さい範囲にしか表示されなかったことです (下図)。なんとか我慢できるレベルだったのでそのまま継続しましたが、非常に見づらくて目が痛くなりました…。事前にパソコンの画面サイズを落としておくべきだったのかもしれません。

試験画面が小さい

そんな感じでどうにか先に進んで Listening をしていると、Lecture の音声を聞いている最中になんと突然ネットワークが切断されてテストが中断してしまいました!このときは非常に焦りました…。そういえば普段から音声や動画の再生中にネットワークが不安定になることがあったのを、今この瞬間まですっかり忘れていました。「こんなことなら会場受検にすればよかった…」と落ち込みながら、机の前でひたすら接続の回復を待ちました。幸いにも数分で接続が回復したので、すかさず試験官へ "connection was suddenly lost" とチャットを打ちました。すると、やっぱりこういうアクシデントはよくあることなのか、とくにネットワーク切断中の行動などを尋ねられるわけでもなく、淡々とリモートデスクトップを繋げて試験を再開させてくれました。このとき私は完全に焦っていたので具体的にどんな手順を踏んで再開したのかよく覚えていないのですが、確かスマホの位置などをまた確認されたような気がします。

そうして無事に Listening も終わり、10分間の break が与えられました。念のためチャットで "can I go to the restroom?" と聞いてからトイレに行き、戻ったときには "I have finished the break" と打ちました (一応意図は伝わったようですが、もうちょっとスマートな表現があると思います)。再開にあたってまたカメラで部屋全体や机の様子、スマホの位置などを確認されました。

再開後はとくにネットワークトラブルもなく、無事に Speaking と Writing を終えることができました。最後に Reading と Listening の暫定スコアが表示され、画面に試験終了と表示されました。そこで試験官とのチャットに戻って試験が終わったことを報告すると、ホワイトボードの裏表が白紙であることを確認された後、今日1日の試験官の対応についてアンケートに回答するよう求められました。提出し終わると簡単に締めの言葉と "Have a good one!" みたいなことを言われ、最後にブラウザを閉じて全行程が終了しました。

まとめ

今回は始めての Home Edition でした。自宅受検の方が周囲の受検者がいなくてやりやすいという意見もあると思いますが、個人的には今のところ会場受検のほうが良いなあという印象です。というのも、やっぱり今回ネットワークトラブルに遭遇してしまったせいで、試験中にそういう余計な苦労をしたくないという気持ちが大きいです…。この記事が受検場所に迷っている方々のために少しでも参考になれば幸いです!


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