【雑記】2022リプトン・ミルクティー事変を語る
私はリプトンのミルクティーが大好きだ。
高校生の時から、ずっと飲んでいる。
仕事中もデスクの傍らに、450ml紙パックにストローを刺したリプトンミルクティーが置いてある。
それを見た、若い世代の子達はみんな言う。
「懐かしいー!高校生の時よく飲んでました!」
わかる。やっぱりみんな高校生で絶対リプトンミルクティーを履修するんだ。必修科目みたいなものだ。
でもどうやって卒業できたのか本当に教えてほしい。
私はもう中毒なのかってぐらい、ずっと飲んでいる。
「ずっと」と書いたけれど、実は一度、リプトンから離れた時期があった。
リプトンミルクティー史に残る大事件のせいで。
私の人生にぽっかりと空白の「無リプトン時代」が出来てしまったのだ。
ある日、突然姿を消したリプトンのミルクティー
2022年3月、ちょうど私は育休中で、3ヶ月の乳児の育児に必死だった。そんな中で、日々のリプトンのミルクティーが心の支えだった。大袈裟じゃなく、本当にリプトンのミルクティーを飲むと、スーッと心が落ち着くような気持ちだった。(変な成分が入っている訳ではない)
さて、今日も買い足しに行くかと近所のコンビニに行くと...あれ?ミルクティーがない。
その代わりに並んでいたのがこれ。
いつもとパッケージが違う。
でも、リプトンはよく季節毎に限定フレーバーとか出すし、新発売なのかなぁと思って取り敢えず手に取った。なるほど、「ロイヤルミルクティー」ね。
それにしても何故いつものミルクティーが無かったんだろう。納品時間がずれたのかな?なんて脳天気に考えていた、この時は。
ロイヤルミルクティーを飲んでみた感想は
「うわ!紅茶やん!」
当たり前である。
当たり前なんだけど、違うんだ、聞いてほしい。
リプトンのミルクティーを飲む人は、紅茶なんて求めていない(偏見)
リプトンのミルクティーは、紅茶ではなく、「リプトンのミルクティー」という種類の飲料なのだ。
甘さの中にスッキリとした清涼感がありながら、ココナッツ風味がわずかにフワッと感じられる、他では変えが効かない「リプトンのミルクティー」なのだ。
「カルピス」とかと同じ類だと思ってる(?)
リプトンミルクティーの味は、他のミルクティーや、ましてやロイヤルミルクティーとは似ても似つかない唯一無二の味だ。
「今回の限定味はあんまりだったなー。明日はいつものミルクティー買おう。」
そんな風に思って、迎えた次の日。
また、ない。
おかしい。このコンビニはミルクティーが売り切れることも、そりゃたまにはあるけど、連日はおかしい。
どうしてもミルクティーが飲みたかった私は、別のスーパーへと走った。
そのスーパーでは、450mlはないけど、900mlは売っているから。
少し小走りでたどり着いたスーパーで見た光景は恐ろしいものだった。
まるで、自分だけが別世界にトリップしたかのような奇妙な感覚に襲われた。
この前まで当然のように側にあったミルクティーが姿を消し、なんか似たようなパッケージにすり替わってる。さらに、中身は全然違う。怖すぎる。
450ml紙パックの季節限定系は見たことあるけど、900mlはあまり見たことない...。ここでやっと恐ろしい事実に気づく。
......これは季節限定とかじゃないのでは...。
言わせてもらえなかったサヨナラ
スーパーを走り出て、急いでネット検索した。
そして、思わず膝から崩れ落ちそうになった。
大幅...刷新...?
な...何を言っているのか...?え、もちろん今までのミルクティーは別で販売されるんだよね...?
震える指でスクロールを早めると、そこには絶望の文字が。
茶葉を増量...?紅茶の香りがアップ...?
さらに、いけしゃあしゃあと「おいしさキープ」だと...?!?
だ...
だ.....
誰がいつ、リプトンのミルクティーに茶葉の旨みを求めたんだよ!!!!!!(偏見)
余計なことするなよ!!!!!
さらに、追い討ちは続く。
こいつ...!!!!
「定番商品」?!?
※通年販売?!?!?!?!
私の知らぬところで、リプトンのミルクティーは静かに息を引き取っていたのだ。
別れを告げることも叶わなかった。
当時の私が、わずかな希望を探るように隅から隅まで読んだ森永乳業のニュースリリースはこちら
oimo、怒りの陳情
私は、腹の底からグツグツと湧き上がってくる気持ちを抑えて、急いで家に帰り、
そしてペンを取った。(錯乱)
もう企業リリース文章が出てる時点でどうにもならないことはわかっていた。
もうあのリプトンのミルクティー(450ml)には2度と会えないのだ。
高校生の青春の思い出が詰まったリプトンのミルクティー。いつも側にいてくれた青いパッケージ。冷蔵庫に3本ぐらいストックがあると心がウキウキした、あのリプトンのミルクティー...。
この思いを伝えずにはいられなかった。直筆で、ちゃんと切手も貼って、届けねばと思った。
気づけば、まぁまぁ気持ち悪い文章を書き綴っていた。ミルクティー愛を伝えたかったはずなのに、最後の方は軽い恐喝みたいな文章になってしまった。
しかし、もう発売が始まってしまったものは仕方ない。
Twitterを調べると、200mlのミニサイズは味が変わっていないと言う情報を得て、近所のスーパーに走った。
リプトンのミルクティーがない世界
なんとか200mlで息を繋いでいたが、どうも満足感がない。200mlなんて、調子が良ければ1吸いで終わる。
やっぱりこれじゃない。450mlじゃないと...。私はリプトンのミルクティーに関してはコップに注ぐのも嫌なのだ。(味が変わる気がするから)
紙パックにストローを刺して、ぬるくならないぐらいの時間で飲み切る。あの満足感が好きだったのだ。
それからというもの、私は「ジェネリック・リプトンミルクティー」を求めて彷徨うゾンビと化していた。
気づけば、私はミルクティーを飲まなくなっていた。健康を考えるとそれで良い。でも、日常生活から一つ楽しみが失われたような喪失感がほんのりあった。
おかえり、リプトンのミルクティー
育休からの復帰が間近に迫った2023年3月。
「2022リプトン・ミルクティー事変(勝手に命名)」からちょうど一年が経とうとしていた。
私の日常からミルクティーは消え、すっかり忘れていた頃だった。
日課のTwitter徘徊をしていると、突然目に入った「リプトン復活」の文字。
意味もわからないまま、森永乳業のリリースを検索した。
ま...まさか...
思わず泣きそうになった。本当に。
私の陳情は無駄じゃなかった...何より全国に同じ熱量でミルクティー再販を願う同志がこんなにいたなんて...!
森永乳業はやってくれたのだ...。
リニューアルしたものを、1年でやっぱり戻しますなんて、こんな大手企業が出来るだろうか。
生産体制とかも変えたばかりだっただろうし、リニューアルにかけた予算とか、色々考えるともう少し続けてみよう、となってもおかしくない。
でも、顧客の声を聞いてくれた。
ありがとう...。リリースを読みながら、私はまだ、半信半疑のままコンビニへ走った。
あった.....!!!!!!
無意識に4本ぐらい抱え込んで、急いで家に帰った。
震える手でストローを刺し、恐る恐る一口飲むと、広がるこの味...!
この味だよ...!!!!!
他では絶対変えが効かないこのリプトンのミルクティーが大好きなんだーーー!!!
こうして、無事リプトンのミルクティーとの再会を果たした私。
今日も私の隣には、運命共同体のリプトンのミルクティーがいる。