過去形の生き方
桜が咲いたと思えば雨が降り、気がついたら薄桃色の花と新緑が入り混じる不思議な色合いの桜が仕事の移動中に目に留まる様になった。
一雨ごとに暖かくなるというが、昨日や今日の朝は二桁に届かない冷え込み。
そろそろカラッと晴れた日が続いてくれてもいいのに…と最近はいつも感じている。
私の仕事上、例外なく車での移動が伴うのだが4月より赴任した広島のオフィスの管轄は中国五県が商圏となる。
2016年に愛媛に異動するまでは、私は主に岡山や広島県東部を長い間担当していた。
今回の異動では少し非効率な形だが広島県西部〜山口県東部と、東広島市、岡山県北部を担当することになった。
西へ東へ、アメニモマケズ頑張る必要がある。
車での異動中は常にスマホからBluetoothで車に音を飛ばしてaudible(聴く読書)を利用して読書ならぬ聴書をしている。
福祉やビジネス、農業や財務…とりあえず興味のある分野の本をだいたい1日1冊のペースで聴いている。
聴いていく中で、沢山の偉い人達の話が出てくるのだが、大成した人達には幾つかの共通点がある事を知る。
①尋常じゃない諦めの悪さ
10回や20回の絶望では心を折ったり諦めたりしない。
根拠のない「いや、できるはず」という自信を持っている事が非常に多い。
UNIQLOの柳井さんも「100回やって1回上手くいけばいい方」と仰る。
少なくとも99回失敗しても諦めないマインドを持つ事が成功への必要条件なんだと思う。
②お金を目的にしていない
これも共通している部分。大成した人は必ず社会的な大義を果たすような信念を持っている。逆にそれを持っていないと人がついてこないのだろう。
勿論、お金のためだけに行動して大金を掴む人は居るが、それは大成ではないと思う。
③まず行動する
これが恐らく一番重要な要素だと思う。
私も仕事をしていく中で多くの後輩や部下を持つ立場なのだが、目標や計画は立派だが行動が伴わずに結局いつまでも結果を残せない社員は山ほどいる。
「今年度は⚪︎⚪︎を行い、売上〇〇パーセントアップを見込みます」
なんて聞こえのいい発言には、私はこう伝える。
「します、の話は一切不要。〇〇しました、という過去形でしか評価しないよ」
この部分が本当に大切なのだ。
人生で結果を残す人は、必ず行動を起こす。躊躇なく。
そこにミスがあろうと頓挫しようと、私はそれを責める気はない。
大切なのは「やったかどうか」だと信じている。
プランニングは大いに結構なのだが、DOのないプランニングならパチンコでもしてた方が遥かにマシだ。
「最近太ったからダイエットしなきゃ」
なんて言う人に限っていつまでも痩せない。思ってるだけで何もしないからだ。
「昨日からダイエット始めた」じゃなきゃ何も変わらない。
いつまでも「I wish」のままだ。永遠に痩せる事はない。
カーネルの凄さ
カーネルサンダースさんの事を知らない人はあまり居ないと思う。
世界的企業であるケンタッキーフライドチキンの創業者だ。
私は1人でクリスマスバーレルを食べきるほどケンタッキーが好きなのだが、カーネルの凄さを知るとさらにケンタッキーが好きになった。
彼は実は65歳で起業してケンタッキーを創設したのだ。
とんでもない爺さんだ。
自営でやっていたガススタの経営が悪化して破綻した後、年金暮らしを経て起業した。
きっと周りからは「自分の年齢を考えて」など多くの否定的な意見があったはずだ。
だが彼は信念を疑う事なく起業し、今のケンタッキーを作った。行動あるのみだ。年齢は言い訳に過ぎないという好例である。
これを読んでくださる方々は、ポジティブで行動的な方が多いと思う。
自分の信念のために行動し、壁にぶち当たることもままあるだろう。
だが、そのまま歯を食いしばって行動して欲しい。
「今日はここまでやった。」
行動を過去形にする人だけが目標に近づくのだという事は、多くの先人達が証明してくれているのだから。
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