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本当にこの道でよかったのか?迷うあなたへ

「道」松下幸之助

自分には自分に与えられた道がある。
天与(天から与えられた)の尊い道がある。

どんな道かは知らないが、
ほかの人には歩めない。
自分だけしか歩めない、
二度と歩めぬかけがえのないこの道。

広いときもある。
狭いときもある。
のぼりもあればくだりもある。
坦々としたときもあれば、
かきわけ かきわけ汗するときもある。

この道がはたしてよいのか悪いのか、
思案に余るときもあろう。
慰めを求めたくなるときもあろう。
しかし、しょせんは
この道しかないのではないか。

あきらめろというのではない。
いま立っているこの道、
いま歩んでいるこの道、
ともかくもこの道を休まず歩むことである。

自分だけしか歩めない大事な道ではないか。
自分だけに与えられている
かけがえのないこの道ではないか。

他人の道に心をうばわれ、
思案にくれて立ちすくんでいても、
道は少しもひらけない。
道をひらくためには、
まず歩まねばならぬ。
心を定め、懸命に歩まねばならぬ。

それがたとえ遠い道のように思えても、
休まず歩む姿からは
必ず新たな道がひらけてくる。
深い喜びも生まれてくる。


▶︎
どんな道を選ぶのか。
どんな道を歩もうとするのか。

道はいろいろあります。
もしかしたら
「ほんとうにこの道でよかったのか?」
「違う道もあったのではないか?」
迷うこともあるのではないでしょうか?

それでも自分が決めた道を歩く。
どんなことがあろうとも
自分の決めたこの道を
最後まで歩き続ける。
そして後で振り返ったとき
やっぱりこの道でよかったと思われるような、
思えるような人生を歩みたいですね。

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