焼き鳥もコロッケも蕎麦も死んだ夜
今日は仕事が遅く終わった。
時間も22時を過ぎてお腹もすいている。仕事で疲れた日はわがままに自分の今食べたいものを食べようと思って会社を出た。
流石に外食をしたら帰宅がさらに遅くなるのでスーパーで買っていこうと思いスーパー寄ってお惣菜コーナーに行った。
俺も不死身になる
今日は無性に焼き鳥が食べたかった。
しかし総菜コーナーに行っても焼き鳥はなかった。疲れと空腹から頭が若干回らなくなっていた僕は「不死鳥なのに焼き鳥ないのかよ」と意味の分からない言葉を呟いた。
コロッケが存在しない世界はビジネス本の中だけにしてくれ
じゃあコロッケだ。焼き鳥がなければコロッケを食べる。
しかし焼き鳥コーナーにいた隙をつかれて髪をキッチリ七:三分けにしたスーツを着た男性の手に持って行った。
僕は心から憎んだ。なんでビジネスマンがコロッケを食べるんだ。
疲れと空腹で逆恨みをしてしまった。ビジネスマンもコロッケを食べる権利はある。
僕もビジネスマンも世界中の人にコロッケを与えてください。
もう食べなくてもいい
ならば蕎麦だ。
あっさりした蕎麦が食べたい。しかし、やはり、今日はこういう日だ。
蕎麦がない。
もういい!
僕はスーパーを出た。
夜ごはんとかどうでもよくなった。今は熱いシャワーが浴びたい。
家に帰ってすぐに熱いシャワーを浴びて冷静を取り戻した。
腹減った。
今思えば焼き鳥やコロッケ、蕎麦じゃなくてもよかった。
僕はキャベツを炒めて食べた。
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