【第3期_第9回講義】幸せと新規事業アイデア
OIC第3期_第10回講義のレポートを担当させていただきます。
株式会社ザイナスの薬師寺大瑚(やくしじだいご)です。
今回の講義ではユニリーバ・ジャパン・ホールディングス合同会社 人事総務本部長の島田 由香様に登壇いただきました。
講演では、冒頭からすさまじいの熱量を感じました。はっきりと「自分がしたいことをしている(できている)」と仰っていた島田さんを「羨ましい」と思いつつも、そのあとに続く、「日本人は表現をしない」「幸せとは」という切り口から始まった講義にどんどん引き込まれていきました。
講義の流れに沿って、私の気になったところ、重要だと感じたところを紹介していきたいと思います。
はじめに「幸せの影響」というお話がありました。
「幸せってどんな影響を与えてくれるのだろうか」
私を含め、生きていれば皆が考える疑問の1つだと思います。幸せだとどんな影響があるのか・・・幸せだと「創造性が3倍」になるみたいです。たしかに、嫌々やっても考えも想像も広がらないと思ってはいましたが、幸せと感じるだけでここまでいい影響があるのかとかなりびっくりしました。
とは言いつつも、生きていてで最も創造性を使うであろう「仕事」に対してはどんな影響を与えてくれるのでしょうか。
島田様の講義では、「幸せに働くこと」というテーマで話が進みました。
幸せでいること、そして幸せに働くと、仕事に対して以下のような効果が期待されます。
・イノベーションが3倍になる。
・変化への適応度が45%高い。
・営業成績が37%高くなる。
・生産性が21%高くなる。
・燃え尽き症候群が4倍減少する。
・退職率が59%低くなる。
・欠勤が41%減少する。
・不安全による事故が70%低くなる。
これを聞いてしまうと、幸せに感じられる職場や環境を提供できている会社は業績を上げていることも頷けます。幸せに働くことは会社にとっても従業員にとっても大きなメリットがあるのだと感じられます。
上記に加えて「Wellbeing(継続的幸福)」も非常に大切で、Wellbeingの向上がビジネス成長のカギとされています。
wellbeingが高いと・・・
・健康
・長寿
・素晴らしい人間関係
・仕事のパフォーマンスと創造性の向上
・社会への参加、社会性のある行動
・レジリエンスの向上
・免疫の向上
などの効果が期待されるようです。
さらに幸福かどうかに関しては、「主観的でよく、だれかを比較する必要はなく自分自身で判断すること」が大切で、いかにポジティブシンキングや自己肯定感が重要なのかが理解できました。
講義内で紹介があったWellbeing(継続的幸福)を高める5つの要素を紹介したいと思います。
PERMA Model
・Positive Emotions:ポジティブな感情 → 自分の内側に目を向ける
・Engagement:主体的に関わる → 没頭できるもの
・Positive Relationships:よい人間関係
・Meaning:意義・意味 → 自分の人生に意味や意義を見出せている
・Accomplishment:達成・熟練 → アチーブメントではなく、ここまでやってきたという捉え方
もう少しかみ砕いた表現では以下の5つの標語となります。
よ:良い感情
し:主体的に関わる
た:達成・熟練・成長を感じる
か:関係性(よい人間関係)
い:意義・意味
この「よしたかい」(PERMA Model)がWellbeing(継続的幸福)を高めてくれる要素として紹介していただきました。
幸せや幸福を感じることは、会社にも個人にもいい影響を与えるということは理解できました。しかし、実際に「幸せに働く」を実現するにはどうしたら良いのでしょうか。
実際どのように実現していけばいいのか、講義内で紹介があったものを引用しながら紹介していきたいと思います。
実現する要素としては以下の3点が紹介されました。
①柔軟な働き方
②ダイバーシティ&インクルージョン
③心理的安全性
本人が働きやすい働き方を含めた環境を選択できることや、ある程度選択肢を与え、お互いを信頼・尊敬・認め合うことが大切なのではないかと感じました。
これらの幸せにかかわることは、なんとなく理解はできているけれど、実際の行動と結びつかずに終わってしまうことが多いです。しかし、この講義を受け、島田様が実践している姿を見て、幸せは行動することで掴むことができるのだと学びました。
今回の講義を通じて、「幸せでいること」「幸せに働くこと」の重要性そして可能性を理解できました。まずは自分自身が私生活と仕事生活の双方で「幸せ」と感じられるように、今以上に充実させていきたいと思います。そして、自らが他の人が安心して過ごせる、話せる環境を作っていき、友人や同僚を今以上に信頼していこうと気持ちを新たにする機会を得ることができました。仕事では人事として、自分や他人、仕事や会社との幸せだと感じられる環境整備を進めることから始めていきます。
次回がOitaイノベーターズコレジオ第3期の最終回になります。今回は中間発表会という形で各チームが発表し、島田様やサプライズで来られていた第5回講師の鵜川様から講評いただきました。やはり新規事業を1つ立ち上げるというのは決して甘くないということが、島田様と鵜川様の言葉から感じられました。特に、社会的意義を重視してアイデアを膨らませていくと、どのように実現するのかという視点が疎かになります。
また、逆に実現性を重視するとオリジナリティやプロジェクトにかける情熱が弱まってしまいます。実現のためにどのようにマネタイズするのか、そこにどのような情熱が込められているのか、何を実現したいのか、何が目的で何が手段なのか、今一度見つめなおし、最終発表会を迎えたいと思います。
笑っても泣いても残り数週間で本プログラムも終わってしまいます。せっかく会社からいただいた学習の機会を活かし、悔いがないように精一杯楽しんでいきたいと思います。最終発表会も頑張ります!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
Oitaイノベーターズコレジオの来シーズン(第4期)の受講や従業員派遣を考えている方向けに、最終発表会のライブ視聴も準備しています。
視聴をご希望の方は、Oitaイノベーターコレジオのホームページからお問い合わせください。
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