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【第2期_第2回講義】越境学習と関係人口増加による地方都市の活性化

Oitaイノベーターズコレジオ第2期受講生の藤田一樹です。
2020年7月26日に開催された第二回講義「越境学習と関係人口増加による地方都市の活性化」の内容をまとめました。

概観
人口の一極集中やそれに伴う問題など、社会には様々な問題がありますが、今回のOitaイノベーターズコレジオ第二回では「越境学習」や「関係人口」という切り口でこれからの地方都市のあり方、可能性について考えることが出来ました。


講師紹介

石山恒貴(いしやま のぶたか)氏
法政大学大学院政策創造研究科研究科長・教授。博士(政策学)


越境学習とは

越境学習とは、「企業や学校の枠に留まらずに、新しい場所で新しい学びを得ること」であると石山先生は語ります。
越境学習の効果を一言であらわせば、「気付きの効果があること」と言えます。越境学習の意義とは、自分が心理的に安心できるホームとも呼べる場所を離れ、心理的に安心できるわけではない場所(アウェイ)で混乱するジレンマを味わい、自分の前提を見直すことが出来ると考えられています。
自分の前提を見直すとは、自分自身が持っている価値観、好きな事、得意な事を再認識することです。自分が行っている「仕事の意味付け」をすることをすることが重要になります。

我々が今後生きていく上で、大切な事は「我々は如何に変化していく。」であるとも石山先生は語っていらっしゃいました。


地域とゆるく繋がるとは

地域とは、何らか関わりがある、または自分がファンになっている都市や町、地方のことを指します。具体的には、以下の3つが例として挙げられます。

・現在、居住している地域、
・ふるさととしての地域
・住んでもいないし、ふるさとでもないが、何らか関わりのある、または自分がファンになっている地域

上記の中で、自分がファンになっている地域に対して、関係人口になっているといえます。


関係人口とは

関係人口は具体的に以下の3つが挙げられます。

・定住人口:その地域に住んでいる人々
・交流人口:主に観光などの目的でその地域を訪れる人
・関係人口:地域や地域の人々と多様に関わる人々

地方創生と銘打って地方と関わった場合、互いの認識の違いによって地元の人々と都会から出てきた人の間に歪みが生じることがあります。その中でもありがちなのが「あの人達、色々やってくれはしたけど結局この場所に住んでない人たちにとやかく言われてもね」というものがあるようです。「関係人口」となる人々のゴールは定住では無く、まさに自分とは違う価値観と出会う越境学習の場所として、地域と交流していく。これが地域とゆるくつながる一つの形であると認識しました。

「越境学習」と「地域と緩くつながる」という2点を踏まえてのワークを行いました。
「地域でいい越境学習を生じさせ、関係人口を増やすアイデアを提案する」をテーマとしたグループディスカッションです。

グループワークは、3つのガイドラインに沿って進行します。


1. 現状の具体例の抽出、更にはなにがその課題の本質的原因なのかの洗い出し
2. 課題解決のためのブレインストーミング
3. アイディアをペイオフマトリックスに書き入れ、実現性のあるカテゴリー内のアイディアを実現可能なレベルまで落とし込む

越境学習を体現している全8グループからは各人の個性が反映された提案がなされました。
課題の現場把握、根本原因の特定、なりたい姿の想像など、段階に分けて現状を分析し、どのグループの提案も地に足のついた効果のある提案になっていたと感じました。

個人的な気づきと発見

今回のワークを通し、私は越境学習の効果を体感しました。

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石山先生が仰っていたように、様々なバックグラウンド、視点や価値観を持った人が集う越境学習は優れた学習効果があります。多様なメンバーと、軸や方向性を持って議論すると自分一人では考えつかないような考えが生まれ、誰も考えたことのないアイディアを生み出すことが出来るのではないかと感じています。
第二回のOICで私は、一人一人が持っている価値観や違いを価値として認識し、様々な垣根を超えて楽しみながら協働することで新しい価値を作っていくことができるという発見が出来ました。
この学び、発見をこれからの生活でも生かしていきたいと考えています。

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