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臨床心理学の本

子供の発達には家庭などのミクロレベルのシステムだけでなく、それらを包む大きなマクロシステムも影響を与えていることを考慮して問題を捉える

乳幼児期の心の発達

基本的信頼感が育つ仕組み

幼児期の自己制御が育つ仕組み
「おしっこしたいけどトイレに行くまで我慢しなくちゃ」
→トイレで出してスッキリした
 お母さんも喜んでくれた
→こうした成功体験によりコントロールする力が身についていく

乳児や幼児の時、周囲と関わった経緯が、心を発達させる糧となる

児童期

対人関係のちょっとしたつまずきも、本人のプライドや親を心配させたくないという気持ちから我慢する

児童期にしばしば起こる問題

授業で僕だけわからない
→先生や親に叱られてばかり
→自分は何をやってもダメだ・・・
 自尊心が傷つき、有能感が育たなくなってしまう

知的的には問題のない子供(発達障害)が、授業に集中できないせいで成績が落ちてさらに自信をなくしてしまう悪循環が起こることもある

青年期(10歳〜30歳前後)

アイデンティティの確率を模索
現代は対人関係の希薄化が問題となっている
悩みの切り離し
悩まない、悩みを抱えない青年が増加して、欲求不満に対して直ちに行動の問題として表すようになった(ニート・摂食障害・社交恐怖症)

中年期(40歳〜65歳頃)
子供の自立や親の介護と仕事
仕事面で昇進関連で精神的にダメージを受ける
自殺するなど日本は中高年の自殺率が高い

老年期(65歳〜)
認知症などは心理療法が有効的

広汎性発達障害に共通する問題

①社会的関係の問題
人の表情や暗黙の了解が理解できず、目を合わせなかったり、場面にふさわしくないことをしてしまったりする

②コミュニケーションの問題
言語の習得が困難であったり、言葉の遅れがなくても堅苦しい言い方をしてしまったりする
会話が成り立たず、質問に対してそのままおうむ返しすることもある

③想像力と創造性の問題
変化が苦手で一定の手順に従わないと落ち着かない
ごっこ遊びができない
揶揄や冗談が通じない
例)雨が降っていなくても傘を持っていないと怒る

学習障害(LD)

①読字障害
ひらがなの認識に手間取って、拾い読みになる

行を飛ばしたり、同じところを読んだりして、読んでいる箇所がわからなくなる

②書字表出障害
文字の左右が反転する
句読点などの使い方がわからない
漢字を自己流の書き方で書く
文法の誤りが多い

③算数障害
数を正確に数えられない
計算はできても文章問題ができない
グラフが読み取れない

AD /HD(注意欠陥/多動性障害)
①不注意
学習、仕事などにおいて、細かく注意しながら行うことができない
課題や活動を順序立てることが困難である
課題や活動に必要な物をしばしば失くしてしまう
外からの刺激によってすぐ気が散る

②多動性
しばしば手足をソワソワと動かし、椅子の上でモジモジする
教室やそのほか座っていることを要求される状態で席を離れる
不適切な状態で余計に走り回ったり高いところへ上がったりする

③衝動性
順番を待つことが困難である
しばしば質問が終わる前に出し抜けに答え始めてしまう

症状は周りの状況によって変化しやすく、肯定的に認められている環境では、症状が目立たなくなることも指摘されている

下記面白いほどよくわかる!臨床心理学より


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