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#2 「1,000人の本当の熱いファン」がいれば、個人事業主は羽ばたくことができる

※ 以下、音声配信のトランスクリプト(文字起こしコンテンツ)です。

こんにちは。「とにかく明るいしくじり先生: やまけん」がお届けする【人生後半戦のハーフタイム】にようこそ。

今回は第2回目として「1,000人の本当の熱いファンがいれば、個人事業主は羽ばたくことができる」というテーマについてお話をして行きたいと思います。

今ここお届けしているのは、群馬県はもう長野県より、1番北の方にあります草津温泉からお届けしています。こちらとても寒いです。皆さんのお聴きの場所はいかがでしょうか。風邪など引かぬよう、またコロナ禍など、いま少し上がってきていますが、気をつけていただきたいと思います。頑張って明るくお届けしたいと思います。

今回の1,000人の本当に熱いファンがいれば、個人事業主は羽ばたくことができるという点について、詳しくお話をしていきます。

フォロワーは多ければ多いほど良いのか。

これまでに私のnoteや本の棚の読書レビューのところで、いくつか気になる書籍についての読書感想を届けてきました。その中のひとり、佐々木俊尚氏。有名な国際ジャーナリストでありますけれども、この方、70万人のフォロワーを持っています。その佐々木氏がtwitterで熱く日々のご自分の思考や、それからVoicyという音声配信でご自身のお考えを、毎日毎日配信しておられます。

わたくしがこの方に関心をもったのは、これほど多くのフォロワーがいらっしゃる方は、どんなことを考えているんだろうと言うところが一点なんですけれども、「キュレーションの時代」という本について、とても興味を持ちまして、これ2011年の作品ですけれども、こちらの読書レビューもさせていただきました。(キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる(佐々木俊尚著) - 徹底的な読書レビュー

その中で佐々木氏はキュレーションという活動と、それを行うキュレーターという役割について詳しく書いています。その歴史やそれから現在の状況、それは2011年ですが、その当時、今後このキュレーションというものが非常に人と人とのつながり、あるいは知識と知識の連鎖というものに重要な役割を果たして行くだろう、という予想予言をされていらっしゃいました。

そして確かにその後このキュレーションという言葉、大変に注目されまして、ウェブ上でまとめサイトのようなもの、ネイバーですとか、いろんなものが出てきましたけれども、そういったものがつながって、トラフィックを集めるというような観点からも、非常にまあ、ある意味で誤解されるということでしょうか。別の意味で、非常に流行っていった流行していたという事実があったかと思います。

この中で、一般的な傾向としては「フォロワーの数は多ければ多いほどいい「いいね」の数をたくさん集めるほど良い、と言うような考えがどんどんと広がっていったように思います。

1,000人の真の本当に熱いファンとは

今回はそれとは全く別の観点、「わずか1000人の本当の熱いファンがいれば、個人事業主が羽ばたくことができる」という全く真逆のポイントから1つの視点を提言して行きたいと思うわけです。

この件に関しては、ケビン・ケリーという「ワイヤード(wired )」というウェブサイトですね。こちら非常に有名で、そこの編集長をされた方、創業された方の1人でいらっしゃいます。

その方が述べている言葉、この人が2008年ごろだったと思いますが、テクニウムというブログサイトご自分のブログサイトで「1,000 True Fans

1000人の本当の真のファンがいれば、クリエイター、芸術家、音楽家であったり、それから画家、あるいは作家、そういったような個人の事業主が充分に生計を立てていくような収入を得ることができるし、そこから大きな展開を始めることもできるんではないか

「1,000 True Fans」

という提言をしました。

いわゆるインターネット上で、どんどんと情報が氾濫して価格も無料に近づいていくような世界の中で、そうではないポイントというのをこの方が提言していたということです。私はこれについて非常に注目をしまして、こういったことは可能ではないか、というのをずっと考えてきたわけです。

この方、その後、2016年にLondonRealという、これはオンライン上のアカデミーなんですけれども、YouTubeでこちらのインタビューが収録されていまして見ることができます。そこのところでその考えについて、ご自身の意見をその後の展開なども含めましてお話をしています。

この「1,000 True Fans」については、日本語の翻訳のサイトもあります。七左衛門のメモ帳というサイトがあります。リンクを入れておきますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。

彼が言っていることというのはどういうことか。大きく分けて2つあるかと思います。

1 クリエーターのためのプラットフォームが登場した

1つは、テクノロジーによって、クリエイターが直接顧客と繋がることができるようになった。

これによって、メジャーや大手出版社で大規模なキャンペーンや広告を行なわなくても、1000人の熱心のファンがいれば、少なくとも生きて行くことのできる充分な収入を得ることができるし、そこからメジャーや、あるいは大木な展開を始める、そのきっかけにもなるというような考え方です。

ケビン・ケリー氏がここで言っていたのは、1番最初は算数で計算をしてみるだけでも充分可能ではないかというようなところから、自分のその考えというものを、近くの人、自分たち自分の友人たちに話をし始めて、音楽家とかそういった人たちと、これができるんじゃないかというような話をし始めたことから始まっているらしいんですね。

1000人の本当の熱いファンの意味

それはどういうことかというと、自分の考えを問うために、テクニニウムというウェブサイトに書いてみて、それがネット上で非常に話題になってというような展開を始めていったということです。

で、どういう算数の計算方法かというと、本当に熱いファンが1,000人いれば、この熱いファンというのは、例えばファンクラブに入ってくれるような人たちですよね。芸能人でもファンクラブとか、例えば、今の時期であれば、年末のディナーショーであったりとか。何かコンサートがあると言ったら、もう日本の果て世界の果てまでもついて行ってくれる。外で外待ちで待っていたりとか。

そういう熱いファンの人たちを本当に作る1,000人作ることができれば、そういう人たちから1人100ドル。まあ日本円で1万円程度ですよね。集めることができれば、1万円の1000倍は1000万円ですから。それだけの収入というのを毎年毎年得るだけの活動が可能になるし、それによって充分な出発点となるような規模を得ることができる。そこから、大きく展開をして行くこともできるし、そこを維持していきたいと思ったらそういうこともできるということですね。

そして、これは充分に可能なのではないかという提言だったわけです。どうしてことが可能になったかというと、SNSなど、それからブログなどをウェブインターネットが充分に行き渡るようになり、誰でもがそれを利用できるようになったときに、発信をしている人が直接クライアントお客様とつながっていくことができるようになってきたからだと。

だから、一定の活動をウェブ上でして集客が可能であれば、1,000人を集めることが、そういった人たちを集めて維持することができれば充分なビジネスというものを作り出していくことができる、というふうに彼はいったわけです。

続出する成功事例

実際にその後、2016年のLondonRealのインタビューの中で、彼は実際にそのような人たちはも出てきているではないかと。2016年の時点ですけどね。その人たちというのは、例えばキンドルの出版をしている人であったりとか。例えばヒュー・ホーイーというSF作家の方ですけれども、こういったような方々、実際にその他にも私何人も知っています。

そういったの人たちが、海外では kindleで恋愛ものとかとても人気があります。日本で言ったら漫画ですね。そういったようなものを直接、Kindleに出版してファンを集めているそのファンが1000人いる。数はどんどんと成長することにはなりますが、そういったようなビジネスモデルというものができ始めていると。

例えば、日本の場合で言ったら、私もいくつかそういった人たちのKindle本をレビューをしています。例えば藤原将さん。(「副業出版」の手引き書 個人事業主の売上を増やすKindle出版術を公開 - 読書感想文)この方はWEBライターの方です。彼はWEBライティング、執筆活動ですね。執筆を生業として充分な収入を得て、例えば月100万私は稼いだとその方法を公開しますと言うような非常に、ある意味ベタなハウツーものを出しているというような言い方もできます。

でも実際にそういう人たちには熱いファンがいて、何万人、何10万人というフォロワーを持っているわけではないんですね。実際に自分はそんなに多くないといっています。彼のTwitterのフォロワーは数千人、今、多分、5,000人ぐらいもうなってきているかもしれません。人気が出てきていますね。話題になっている方ですので。その方はもう本当に充分な生計を立てるのに十分なほどのkindleからの収入を得られるようになってきたというふうに、自分の作品の中で述べています。

もう1人がエージェントゆきさん、綾瀬友紀さんという同時通訳者の方ですね。(読書レビュー: 音声配信 - 音声メディアで稼ぐ時代がきた!コンテンツ配信のブルーオーシャン(未開の金鉱)とは?)国際的な同時通訳者で海外に行ったりもするし、それから日本で政府高官、あるいは企業のいろんな会議等、経営会議などで通訳をされている方と言うことです。

その方が、Voicyで音声配信をしていますけれども、実際、それほど多くの方がフォロワーなっているわけではないんですね。たぶん今800人ぐらいかと思います。Voicyからだけではないんですけれども、kindleの出版をしてやはり、十分だというのはまだいっていないかもしれないんですけれども、でも十分に自分が満足できるだけの収入が上がってきている。こういうような事例も、数々出てきているということなんですね。

ですので、こういった役割モデルと言うんでしょうか、そういうモデルが次々と出てくるようになれば、そのモデルを複製してみんなで使っていくようなことも可能になっていくだろうと。多分こういったような流れっていうのは、今後どんどんと加速化して行くんではないか

NFTというのが今出てきていますけれども、個人の作家、クリエーターの人たちが作った作品というものが、ウェブ上で無限にコピーされるようなことができなくなっていくような時代がもう来たんだというようなことをnoteで意見を述べている方もいらっしゃいます。また、後からそのような方のご意見も配信で語っていきたいと思います。

2 誰でもがそれをできるわけではない

しかし、2点目として、ケビン・ケリー氏は「誰でもがそれができるわけでも、したいと思うわけでもない」というふうに言っています。熱いファンを1,000人作るといっても、直接人と繋がっていくことに関しては非常に大きなプレッシャーがかかったり、いろんな否定的な意見が出てきたり、付き合わなければいけないという部分は確かにあります。

ですので、すべての芸術家、クリエイター、作家たちがそういったことをやりたいと思わないし、自分のやりたいことだけ、芸術活動だけ、クリエイター活動だけに専念したいと思うのも確かです。

この辺のところというのは、私は、それをサポートするようなフレームワーク、枠組みであったりとか、人と組んでやるとかいうようなことが今後必要になってくる。あるいは、そういったよう仕事、そういったようなビジネスモデルというのが出てくるんではないか、というふうにも考えています。

ここでの最大のポイントは、100万人が10万人といった数は必要ないということです。今までのフォロワーの数を追うというトレンドとはまったく別のアプローチが、今ここに見えてきているんだということです。そしてより重要な点としては、顧客と直接的に接触する事で誠実さ、つまり、お客さんと本当に向き合うということ。そしてお客さんにとっての価値はどういうものなのか、どういうものを提供していけばいいのか、ということも真剣に考えることになるという点です。

その意味では、この1,000人の真の顧客、本当の熱い顧客と向き合っていく。そこからビジネスを作っていくというのは、とても大切なポイントだと考えています。

これまでのように浅く広い繋がりだけではなくて、一点集中した深いつながりを深掘りをして行くんだというアプローチが、今、一つ考えとして出てきているんだということです。

はい、今日はこの辺のところで終わりにしたいと思います。

お聞きになったあなた、これをどう考えますでしょうか。ぜひ下のレターやtwitterなどで教えてください。

はい、それではしくじり先生大山がお届けを致しました。

次回の配信にご期待ください。


お知らせ

この記事は音声配信プラットフォームのstand.fmで配信している第2回配信の音声コンテンツの内容を記事にしたものです。

やまけんの【人生後半戦のハーフタイム】は、パーソナリティ: 【とにかく明るいしくじり先生】 やまけん」が、脛(すね)に傷を負いながらも人生の後半戦にチャレンジします。

このハーフタイムでは、音声配信などを活用して、先端を走る先駆者たちを切込隊長として突撃インタビューしながら、その成功と失敗の裏側から見えてきた気づきや秘話を持ち帰りリスナーに公開します。

この後から、どのような展開が始まるのか、その予告編としてその第一回目の放送を是非お聞きください。

この配信にもあるように、やまけんは人生の後半戦を戦う人たちを応援していきます。

もし、何か感じるところがあれば、フォローして後半戦の気づきや武器を手に入れてください。🚀 🏆 🎙


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