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賃貸物件に適したクロスとは? − クロスのグレード −

中古で収益物件を購入したら先ず行うのがクロスの貼り替えでしょう。また退去後の原状回復においても定期的なクロスの貼り替えは避けて通れません。

クロスの種類は多種多様ですが、賃貸物件用であればビニルクロスから選ぶのが一般的です。
そのビニルクロスにも価格帯によって1000番クロスと量産クロスがありますが、私は量産クロスから選ぶようにしています。施工費を抑えるためですが、実は別の理由もあります。

1000番クロスは色や柄に凝ったものが多く高級感もあります。部屋のイメージや家具の色目が決まっている自宅用のクロスであれば最適かもしれません。

では賃貸物件用としてはどうでしょうか?

賃貸物件にはどんな年代のどんな好みを持った人が入居するか分かりません。よって1000番クロスを使って高級感のある個性的な部屋に仕上げ、それを気に入ってくれる入居者を待つよりも、多くの人に “嫌がられない” 無難な部屋に仕上げる方が効率的だと私は考えます。
それを意識すると必然的に個性を抑えたホワイト系にたどり着きますが、これは量産クロスが得意とするところです。

1000番クロスにもこのようなクロスはありますし、耐久性や防汚、消臭などの機能性を謳ったものも多いので、機能性重視で予算も問題ないならば賃貸物件に1000番クロスももちろんありです。ただメーカー側も量産クロスとの差別化を図ろうとしているのか、どうしてもちょっと凝ったものになりがちで、私はその点が気になります。

一方、量産クロスでも最近は表面丈夫、撥水、抗菌、軽量などの機能性を謳ったものも多くあります。もちろんその機能性レベルは1000番クロスには及ばないとは思いますが。
費用対効果を考えた結果、私は量産クロスの中から表面丈夫や撥水などの機能性を謳ったものを優先的にピックアップし、かつ質感や色目がイメージに合うものを探すようになりました。

主要な国内クロスメーカー6社のショールームに出向いたり、ショールームが無いメーカーはデジタルカタログからカットサンプルを取り寄せたりして、”上品で高見えしつつ個性を押し付けない、今のトレンドも上手く取り入れた量産クロス” 探しにいそしんでいます。
ちょうどバーゲンセールの中から掘り出しものを探すような感じですね。

※ 次回はクロスの色目や質感について書いていきます。

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