見出し画像

『雨の袂』の反省会とティラノゲームフェス2021とかのいろいろ

はじめに

 これは『雨の袂』の反省会と、ここ一年くらいでやったゲームの感想をまとめた記事です。

反省会

 反省会ということで、まず作者の私が今作をどう評価をしているのかを示します。ということで各項目に点数をつけました。各項目満点は10点です。
 さあ、気になる結果は!(^o^)!



 総評4点!!
シナリオ4点 文章5点 音楽1点 システム5点

 総評は4点でした。思っていたよりは高評価でしたかね。一応参考までに、前作『初恋の後悔』(以下初恋)の評価点も書いておきます。
 初恋の後悔 総評6点
シナリオ6点 文章4点 システム5点

 それでは各項目を見ていきましょう。ちなみに「初恋」における音楽や背景、「雨の袂」における背景など、自作でない部分の評価はありません。

シナリオ 4点
 4/10点獲得したシナリオ、ここは関係性の描写を評価しました。佑悟くんと伊代ちゃんの関係性の構築は、確かな壁や溝はあるけれど、距離自体は遠くないという微妙な感じです。それを維持したまま描ききった部分を評価しました。ただ逆に言えば、そこ以外は微妙です。
 例えば一章一節。図書委員が集まったとき、担当の先生がほったらかしな感じでした。伊代ちゃんとの再会で読者は気を抜いているだろうと思ってこんな感じにしましたが、はっきり言ってこれは舞台都合感が強いですね。気になるひとは気になるところです。ここは自然な流れではないので、もっとましな理由を考えた方がいいでしょう。
 とまあこの調子でやると指摘箇所が多すぎるので、ここはおかしいだろうというところをもう一か所だけ。拓真については後ほど触れます。
 それは二章二節の二人で電車を降りた後、駅で高齢の女性に話しかけられる場面。これは間違いなく不要ですね。そもそもこの場面は、佑悟くんに更新が止まっている幼なじみ三人のグループラインを見てもらおうと思って入れたシーンなのですが、それを排除してしまったのでだいぶ浮いてしまいました。「このグループラインはもう動いてないけれど、きっと二人のやりとりは続いているのだろうなあ」みたいなので、疎外感を強調しようと思ったのですが、そこまでしなくてもいいかと思ったので消しました。ですが、なぜか降りたところで話しかけられるシーンだけ残してしまいました。モブの登場人物で無理やり話を進めるのはどう考えても美しくないですし、ここは明らかに削るべきところでした。それに二章はあの二人しか出ないようにした方が、疎外された者同士の集まりという感じが強調されたとも思いますし。
 という感じでいろいろ言いたいところあっての4点です。

文章 5点
 5/10点を獲得した文章、ここは不要な文章をそこそこそぎ落とせている部分を評価しました。前作より文章の構成も若干よくなっていると思うので、その分は加点されています。ただ、言葉の選択については微妙なところも多いですね。「少し」が多用されているのもやはり気になります。
 あと感嘆符、疑問符、三点リーダーを排除しているのはただの実験なので、あまり気にしないで頂けると嬉しいです。「感嘆符とか三点リーダーとかの『記号』で間や勢いを表現するのって、美しさに欠けるよなあ」と思ってやってみましたが、さすがに疑問符はないと分かりづらいですね。できればカタカナも排除したかったですが、「テニス」を使ったときにこれは諦めました。
 
音楽 1点
 1/10点の音楽。これは単純に質が低いからです。特にエンディングは今聞くと各楽器の音量バランスがひどいので、とっても納得がいっていません! その他の曲もまあまあなのですが、この音楽を好きだと言ってくれる方もいたので、その方に申し訳ないと思い仕方なしで1点くれてやりました。いいと言ってくださった方のことを否定したくないので、その分のおまけ点です。

システム 5点
 5/10点のシステム。これは「初恋」の流用が多いので加点項目は特にありませんが、逆に気になるところもあまりないので前作のシステム面評価と同じ5点です。

総評 4点
 以上の各項目を踏まえて、総評は4点です。4点がもしかすると低いと感じた方もいるかもしれません。私の尺度としては、総評4点はかなり高いですが、そこはひとそれぞれの尺度があるので何とも言えません。これはあくまで私の個人的な尺度による評価ですので、もしあなたが抱いてくださっていたものがあれば、そのままの形でお持ちいただければと思います。

 ここからはもう少し踏み込んで、失われた要素拓真について書いていきます。

失われた要素とその経緯
 今作は当初、孤独を題材にした話の予定でした。また、特に「集団の中の孤独」について取り上げる予定で構想を進めていました。
 幼なじみ同士の中で、疎外感を覚えてしまうひと。新しくできた友だち同士の中で、疎外感を覚えてしまうひと。この二人を「集団の中の孤独」という観点から描写しようとしたところが、『雨の袂』の始まりであり、本来たどり着くはずだった領域です。しかし、どうにも設定の構築がうまくいかず、最終的には孤独という題材を放り投げ、私がいつも書くような物語になってしまいました。
 ではなぜ、設定の構築がうまくいかず、孤独という題材を放棄するに至ったのか、それは、佑悟くんが孤独ではなかったからです。ほぼ幼なじみみたいな伊代ちゃんがいるのに、孤独なんて言えるわけがなかった! 最初は佑悟くんと伊代ちゃんは図書室が初対面で、そこから物語が始まる予定だったけれど、もう今の伊代ちゃんと佑悟くんの関係性を気に入ってしまったから変えたくなかった!!ヽ(^o^)丿
 というわけで二人の関係性を構築した段階で、孤独を題材にした物語としては破綻してしまったわけです。一応「集団の中の孤独」の原因と落とし所は、「遠慮しているから」という帰結にする予定で、だいたい本編と同じ流れで、「集団の中の孤独」の原因を知覚するはずでした。まあそれはなくなってしまったわけですが。

拓真について
 拓真は、集合的無意識みたいなのの、自分では到底敵わない、格上の人間の象徴であることを意識して作った人物です。なので、象徴以上の情報を与えず、そういう存在としてのみ扱いました。つまるところ、読者の想像する誰かであれるように、わざと記号的存在にしたということです。
 しかしここで問題だったのが、その象徴に名前という、記号以上の要素を付与してしまったことです。これによって、書かなければならない部分が発生しました。名前をつけた理由は、「使い捨てのような人物にしたくなかったから」だったのですが、名前をつけたのであれば、当然書かなければいけない部分が生まれてきます。しかし私は、それを書かずに名前という要素だけを足してしまいました。
 また、正確に言えば、体育の授業の最中に、三年生になった拓真と佑悟がやり取りをする場面があったのですが、拓真はあくまで記号として扱いたかったので、消してしまいました。この会話の内容は、将来に関するものと、拓真が美咲をどう思っているのかについてちょっとした探りを入れるというものでした。本編ではいきなり志望校の話になっていますが、本来は体育の授業中に拓真の志望校を知って、その後、流れで美咲の志望校を聞き、二人が同じ高校に進もうとしていることを知るという感じでした。探りについては、拓真も佑悟が美咲を気にかけていることが分かっているので、後ろめたさからうまいこと流してしまいます。それで安心していた佑悟ですが、先述の通り流れで美咲の志望校を聞いて、本編の分かっていた云々に繋がり、身を引くことを決意するというはずでした。
 という感じで、記号として扱われているのに、名前が付与されてしまっているので、拓真という存在には統一感がありません。名前付きの登場人物を意図的に象徴や記号として扱うのは初の試みでしたが、よくわからないまま中途半端なものにしてしまいました。この件に関しては、拓真くんへの申し訳なさが非常に強いので、以降こういった手法を使うときは、この申し訳なさを意識して半端なものにならないよう努めたいと思います。
 この反省から得た今後の改善としては、これまでどおりそもそも名前をつけないようにするか、使い捨てにしたくないなら割り切って徹底的に描写するかのいずれかをとるようにします。

改めて『雨の袂』という作品について
 今できる限界ではないうえに、反省点も多い本作ですが、実はそこそこ気に入っています。話が短いのもあっていろいろと都合が良いので、実験作として、記号を排除したり、擬音語擬態語ほぼなくしたり、いつもと文体を変えてみたり、文章をいつも以上に削ぎ落としてみたり、ニコニコ動画にOPEDをアップロードしてみたり、読み上げ版作ってみたり、アツマールに掲載してみたり、コモンズに素材載せてみたり、その他の企画に応募してみたり。何か思いついたら、とりあえず「袂」で試すかあ、みたいな感じで擦りまくっています。この自演レビューもその一環ですね。あと私の作品の中では話が軽めで、勧めやすいのでそこも気に入っています。
 本編にまだ触れていない方でこれを読んで興味を持ってくださった方は、これから答え合わせ、あるいは認識のすり合わせを行うのだと思います。私がだめだと書いたところは、果たしてあなたにとってもだめなものなのか。私の評価がどの程度の正確さかを試してみてください。
 そして既に読んでくださった方々、ありがとうございます。「だからここ、こんな感じだったのかあ」と思っていただけていれば嬉しいです。
 それではあらためて、ここまで読んでくださってありがとうございました。感想に続きます。



 

感想

あかねくずし
 これノーミスむずい。何回か試したけどむりだった。

逢魔時の家路(リメイク版)

 愛の重さはどうなんだろう。それが当然と思えるというのは、いいものなんだろうか。それが当たり前だとする環境で、こういうことが起こってしまうと先の想像がつかない。どうなるのだろう。

お嬢様学校のウラテミス
 スポンサー賞をおくりました! だっておもしろかったんだもん! いやまあ他にもおもしろい作品はあったから、この作品のどこがそんなによかったのかというと、やっぱり登場人物の設定ですよ。物語の設定はラノベみたいな感じなんだけど、登場人物がすごくよかった。山田るりちゃんがすごくおもしろい。登場してから物語が進んでいっても、ぶっちぎりで一番異質なのがすごい。好きなのはみちる会長だけど、この作品を引っ張っておもしろくしているのは間違いなくるりちゃんで、そしてその役があのるりちゃんなのがまたおもしろさを加速させるわけです。とにかくおもしろかったので皆さんやってください。もっとウラテミスの感想よみたいです。

かげろうのおとめ
 調べてもヨージョの意味はわからなかったから、とりあえずヨージョは幻の象徴であると解釈した。そうすると、幻の象徴(ヨージョ)が幻であるならば、当然この世全ても幻ではないかという主張も、筋が通るしね。片方が現実であれば、もう片方も現実である、その逆も然り。「あれが白昼夢だったら、今も幻と変わらないよなあ」というだけの話なんじゃないですかね。 

片付けられない女
 アルパカのネタゲーだと思ってた。ホラー要素はほぼないけれど、シナリオはちゃんとあった。深くかかわる必要があるのか、そのことに対しての意識を持ち続ける必要があるのか、この辺りは見極めないといけない。

彼女は彼女の糸を切る
 人間をはかる際に、どういう物差しを使うか、使い分けられるかでどの程度人間を理解できているかがわかる。さらに言えば、既存の物差しでははかれないときに、無理やり型にはめるか、物差しを更新するか、物差しというものを使うのをやめるかで人間を理解する気があるかがわかる。まあここは心の余裕にも左右されるだろうから、やっぱり精神的な余裕は持っておきたいね。

GARAKTA ROCKERS - 1st ALBUM -
 
くっぴーすこ。最近音楽の方にも関心が向いているから、それも相まっておもしろかった。熱い展開がいい。続きがある? っぽいけどまだ先になるのかな。

君の世界は鳥籠の中
 選択肢が多くてやめようかと思ったけれど、攻略があったから最後まで読めた。人形は喋らないから完全に思い通りにできるってのが求めていたものなのかなあと思った。意思があって喋る状態では何もできないけれど、喋らなくなった状態ならいくらでも都合のいい解釈ができてしまうから、優しくだってできてしまうみたいなやつ。たまに見る「死人にやさしくするのは簡単だ」ってのと意味合いは似ているのかなあと思う。まあこんなのは結局傷つくのが怖いだけだろうけれど。

くじらの公式 
 
昔のやつをやろうと思ってやった。サザエさん。ファンタジー系の要素もけっこうあるけれど、人間の感情やらで起伏が作られているから読みやすかった。やっぱり終盤が盛り上がるのはいいね。

暗がりに咲く花
 いい筆致。無駄が多かったり過剰な装飾がしてあると、書き手の思考が文章に表れているようで異物感を覚えるけれど、この作品はそれが極端に少なかった。すごい。やっぱり一人称のときは、ちゃんと視点主がみて感じたものが書かれていてほしいよね。

ぐらぐらする
 個人的にはこういうどう考えても美しくない、大半のひとには汚いと思われてしまうような人間の感情がもっと見たい。でも描写の純度によっては、この汚さこそ、「人間の感情としての美しさ」に繋がるところだと想っているので、思わず「うわぁ……」という声が漏れるような人間の汚い部分を描いてほしいです。

黒い獣と契約の夜
 イラストで「おお」ってなる感じ。物語よりも描きたい絵を先行させてそうな作りがめっちゃいい。と思って読んでいたので、シナリオも仕掛けがあってまた「おお!」ってなった。

恋に落ちてはいけない20分
 「オフの顔を見られた気がして、嬉しい」のところ「オスの顔」に空目した。主人公なかなかなこと言うなあと思っていたけれど、なかなかなのは自分の頭だった。感覚的にはエンド1とその後日談が一番すき。エクストラが4のだけでなくわざわざ1のも入っているところから、そういう想定もしていると思うから書くけど、正直4は恋に盲目になっている感じが強くて、まだ見えていない、あるいは見ようとしていない部分のあれこれが、これから軋轢を生んでいくのだろうなあと思う。順風満帆には行かないだろうなあ。
 あと全然関係なかったら申し訳ないけど「丹羽誠一」って名前、『電波女と青春男』の「丹羽誠」に似てるのは意図的だろうか。

交響曲第十番「融合」
 ふーむ、なるほど、そういう話かあ。なかなかおもしろかった。五感のほとんどがない状態っていうの、あれ結構想像しづらいな。自分では絶対に書かない系の話もたまには悪くないと思った。

コーヒーのくに
 無理をしなくてもいいとかって、自分ではわかっているつもりでも、ひとから言われないと難しかったりする。でもその状態って結局他人からの許しが必要なわけだから、そこからまた自分で踏み出すことも大事だよね。

こと国シスターズ
 圧倒的にカリナです。そう、圧倒的にカリナ。ああいう振る舞いをしている人は、周りがよく見えているというのが描写されていて嬉しかった。望んでいたそれが描かれたとき、「わかってるなあ」と思った。

この愛は誰のもの?
 FOUL5でも使われていた効果音とか曲があって新作なのにすごく懐かしかった。こういう勢いのあるラブコメ、めっちゃ好き。FOUL5の続きも読みてえなあ~。

混同仮面
 笑ったよ。面白かったよ。でもぶっちゃけミニゲームはむずくて否認失敗しまくったよ。おかげで必中のガンマンになれた。あと「平〇レミ」にちゃんと反応してくれたの嬉しかった。

サマー・ロビン・ガール
 大人になんてなりたくない。ずっと遊んでいたい。そう思うのは普通のことだと思う。ずっとこのままがいいって、それを願うことはそんなにだめなことなのか。まあ現実がそうはいかないからこそ、儚さや憂いが生まれて、そこから見えてくる心や感情もあるけれど、それって別に望んだものではないし。出会いと別れは成長につながる要素ではあるけれど、ほんとうにそれって必要なのかな。成長しなきゃいけない理由ってあるの?

白い日傘とアンデッド
 自分は焼くくせに、手紙とかいう形に残るものを置いていくのがめっちゃ好き。きれいに消えるのが理想でも、そんなことはできなかったというところの決断はみてみたかった。
 今回もおもしろかったけど、正直言えば向さんのやつはもっと長い尺の話も読みたい。長尺で重々しく抉りとってから、ほんの小さな光を灯すみたいな。そういうのが、読みたいなあ~読みたいな~。

シロツメクサの恋心~Another clover~

 マシロちゃんがけっこうまともだったのが意外だった。前作をやっているだけに、みんなすごい感じなのかなあと思ったけれど、って思って読んでたらやっぱりそうでもなかった。メンヘラは伝播するとも言うし、やっぱりそういうことなのかもしれない。

世界を破壊する魔法
 これはすごい。魅了されるひと、たくさんいるだろうなあと思う。行動とかいろいろと狂っているように見えて、実はちゃんと人間してるからなおさら来るものがある。いやあすごいなあ。

椿堂ノ火
 やったけど外部での感想NGらしいから書けない。

透明人間彼女
 いないほうが人間として成長していく感じがするから、個人的にはやっぱりいない方がいいなあ。実際に自分にだけ見えるそんな存在がいるってなると、もはや人間社会に適合するのは難しいだろう。

糖分アイスフロート

 ソーダちゃんがすごく頼もしかった。自己を強く持っていられる人間はやはりかっこいい。その軸はどうやって形成しただろうと考えると、やはりそうなるにはまず精神の自立が必要なんだろうなあと思う。

トキゴエ列車からの脱出
 時暮レ探索してるとき、タブレット少年がいるところでちょうどよく体力尽きたから、何かのイベントが始まったかと思った。いかなる理由であれ、行動をなかったことにするのは好みではないから、トゥルーよりはノーマルの方がいいと感じた。

夏色のコントラスト

 この作品に絵がなかったらどうなんだろうなあとちょっと思った。想像の余地は広がっただろうけれど、会話が少々浮き気味になるのかなあ。絵の有無はそれぞれのよさがあると思うけれど、まあでも佐倉さんかわいいから絵あったほうが嬉しいか。それに、佐倉さんの表情あっての『夏色のコントラスト』だもんね。

夏、君ニ出逢えた奇跡

 周平くんがすごくやさしいから、ほのぼのと読めた。種族が違っても、同じでも、どっちにもやさしくできるのが真のやさしさだと思う。誰にでもやさしく、というのはそれほど簡単ではない。

廃工場と死とラセツ
 名作『シリアルキラーの名前』を生み出した作者さんの過去作。ほとんどが自作だから、当然味しかないわけだけれど、それってやっぱり魅力なんだよね。ねたばれはしたくないから控えるけど、これもおもしろかった。この作者さんの新作が出たら絶対やる。

花枕

 おもしろかったからはよ続き書け。はよ完成させて読ませろ。

一人ぼっちの天体観測
 登場人物の中ではナツミさんが好き。ああいう人と一緒にいると疲れるだろうけれど、きっと充実感のある疲労が得られると思う。けっこう長めで何日にも分けて読んだ。いろいろな要素の入れ方、終盤の平凡な感じが、日常系四コマ漫画みたいだった。日常は退屈あってこそだよねみたいな感じ。おもしろかった。

文学少女のホンネ
 鈴野さんがかわいいということを布教しなければいけない気がする。鈴野さんかわいい。選択肢のやつで、てきとうぬかすといい方向に行かないのすき。鈴野さんかわいい。ホンネだって言ってるんだからそうだよね。鈴野さんかわいい。あと鈴野さんがかわいかった。鈴野さんかわいい。

FOUL5
 
めっちゃ笑った。いちいちおもしろいからおすすめ。今回のフェス作『混同仮面』が好きって言ってた人は絶対これも好きだと思う。

myちゅ~部! episode mary
 昔のやつをやろうと思ってやった。どたばた学園もの。メアリがすごくかわいい。冒頭のあれは、すごい経験だなと思いました。

無垢を裂く
 石はなかなか珍しいなあ。私の知る限りではぼーちゃんくらいだろうか。まあそれはいいとして、あまり触れられてない気がするけど東屋くんって顔がいいんだよね。本編をみるに、やっぱりここは結構重要な要素。顔がいいひとの悩みって聞いてみると結構おもしろいよね。

ヤドカリ1.5
 登場人物の描き方はいいけど、えみちゃんが報われていないので、そこのところ頼みます。えみちゃんが笑顔を咲かせるその日を待ち望むばかりだ。

ラムネ瓶入り夏休み
 来年の夏に再会する予定って果たされることあるのだろうか。また会おうって、実際は今生の別れになることが多いなあと思う。だからこそ、趣がある言葉なんだろうけれど。


終わりに

 感想は以上です。今年はあまりプレイできていませんが、良い作品ばかりで楽しかったです。次回のフェスは、制作者としての参加は難しいかもしれませんが、機会があればまたぜひ参加したいと思います。
 遅くなりましたが、ティラノゲームフェス2021お疲れさまでした。ありがとうございました。

 お風呂かこ





――――――――――――――――――――――――――――――――――
おまけ 点数評価に関しての補足
 「初恋」は今の私が書ける最高傑作だと思っていますが、それでも総評するとせいぜい6点です。できる限界には挑んだし、出来なかったところも含めて納得はしているけれど、決して満足はしていない。何が言いたのかというと、私は自分が描きたい領域には全くもって至っていないということです。仮に私が初恋で満足していれば、10点をつけてもう創作はやめていますので、そうしていないのは、まだ挑みたい理想があるということです。
 何年かかるかはどうでもいいですが、せめて初恋の6点を越えられるものを生み出したいと、初恋を世に出して自分でそれを6点だと評価したあのときから、ずっと思っています。ちなみに私は自分の創作物には、とっても厳しいので、おそらく一生10点はつけません。いっても8点が限界ですかね。ただもちろん8点を作ろうとして8点は出来ないと思うので、10点の理想を越えた、真の限界に到達することを目指して作ります。まあしかし8点でも「袂」の2倍、「初恋」に2点追加した作品と考えれば、まあそこそこなのではないですかね。私はそういうものが作りたいのです。
 ちなみに構想はあるので、それで8点をつけたいと思っています。ただ初恋が20年生きてやっと生み出せた6点なので、それ以上を出すにはもう20年くらいかかったりする気もしたりしなかったり。まあ温めてはいますので、何年後か、あるいは何十年後かには作っていると思います。そのときの自分には、ぜひ一旦限界と思っていたところを迎えてもらって、「なんだ、まだまだ先があるじゃないか」と感じていただきたいものです。
 そんなこんなでやめるつもりは一切ないので、とんでもないことでも起きない限り創作は続けます。今後ともゆるりとよろしくお願いします。








































2段階おまけ
 私の好きな曲です。ぜひ聞いてください。
【可不】花 / ラムナ 【オリジナル】

 出会いと別れの季節ですね。私はこの記事をもって、この場所でやり残していたことはすべて終わりました。私は明日、育った場所を離れる予定です。主観的には当然、客観的に見たとしてもいい環境ではなかったと思いますが、一応お礼は言えました。
 自分は、周りのひとがしていない苦労や、我慢などが多かったように思います。「隣の芝生は青く見える」なんて言葉もありますが、そんなこと言うなら代わってくれよとしか思えませんでした。ずっとずっと、昔から、ふつうの環境が羨ましかった。
 みなそれぞれに問題を抱えている。そんなことは知っている。それぞれの家庭に事情がある。そんなことも分かっている。それでも、どうしようもなく、羨ましかった。自分の欲しかったものを、最初から持っているひとたちが、羨ましかった。
 でも、ひとに恵まれていないといえば、それは嘘になる。実際に自分はいいひと達に出会ってきた。こんな自分を大切に思ってくれるひと達に出会ってきた。だから、そのつながりを大事だと思うし、自分としても大切にしている。そして、こういう縁が欲しかったひとからすれば、自分だって羨ましいと思われる対象なのだということはわかっている。結局、ないものねだりだということぐらい、そんなことくらい、わかっている。
 この環境のせいで、得られたものも確かにある。でもべつに、強くなりたかったわけではない。べつに、成長したかったわけではない。強くならなければいけなかっただけ。成長しなければいけなかっただけ。
 この嘆きに、意味がないことも分かっている。これを書いたところで、自分は何も変わらないことも知っている。こんなところに書いた程度で、精算できるわけがないことも知っている。そんなに単純になれないことも知っている。全部知っている。物事について、ずっと考えてきたから。人間について、ずっと考えてきたから。自分について、ずっと考えてきたから。
 そして、これを見て感情を揺さぶられるひとがいることも知っている。共感するひとが、いてしまうことも知っている。

 ここまで読んでくれたひと、ありがとう。
 そして、がんばれ。
 この世界は、がんばらないとどうしようもないことばっかりだ。がんばらなくていいことなんて、ちょっとはあるけどほとんどない。

 ぼくもがんばるから、がんばろう。
 がんばらなきゃいけないことは、がんばろう。