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ありがたいこと

とある企業のサイトで、僕のイラストが10年間、使い続けられていた。「昨日(2024.02.28)をもってサイトは閉鎖されました」と広告代理店の方から連絡が入った。最初の原稿料はもちろん頂いたのだが、次年度以降の再使用料も毎年振り込まれていた。

本当にありがたいことだ。

何の連絡もなく、イラストが使用し続けられているケースもある。これはイラストレーター側の態度にも、その原因がある。使い続けてもらうことが幸せなのだから、つい黙認してしまう。
イラストレーターの立場から、作品の2次使用料をクライアントに対して請求することは、難しい場合が多いのだ。

しかしながら、イラストレーターという職能、職業全体、自分の立場、を守るために、使用範囲や使用期限を、最初の請求書の備考欄に書き記しておくことは大切だ。

使用期間を1年と自分で定めた場合、次年度は他人にバトンが渡ることにもなるのだが、そのような可能性を広げることに意味がある。
例えば生ビールのシンボルになる芸能人も毎年変わっていたりする、そのことと同じ。

参考になるかどうかわからないけど、先日、若いクリエイターの方から質問があったので、その回答を転載しておきます。

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お問い合わせの件ですが、著作権譲渡の場合は通常の原稿料の、300%を基準にしています。

もしくは、一媒体につき、二次使用料として初回原稿料の30%を頂く場合もあります。

一年毎に契約更新、という場合にも初年度の30%を目安にしています


見積書や請求書にきちんと明記することをお勧めします。

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若い方々には、自分を安売りせず、きちんと働けるように頑張ってほしい!

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