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フシノカミは良いぞ〜というだけの話(大学生(特に理系)は全員読んだほうが良いと思うぞ)

この文章は、ただただ「フシノカミは良いぞ」ということをグダグダと書き連ねたものです。なお、当方はまだ編纂版5巻までと絵伝(コミカライズ)版13話までしか読んでおりません。原典版は断章を少し読んだだけです。
頑張ってネタバレしないように書いたつもりですが、多分ネタバレ含みます。

僕がフシノカミに出会ったのは、昨年6月ごろ。ライトノベルが読みたくなった僕は、ラノベや漫画などに非常に詳しい友達のAさんから、地元の狭いアニメイトでオススメを紹介してもらっていた。
そのとき、同じ棚に置かれていたフシノカミが目に入った。「辺境から始める文明再生記」というサブタイトルと帯を見て気になったが、Aさんからの反応は薄い(Aさんの守備範囲外の作品だからしょーがない)。

気になったけれど、手元にお金が全然無かったので手が出せなかった…。

しかし、ひょんなことから「5000円分の図書カード」を手に入れた!
こうなったら買うしかない。

ちなみに、Aさんから布教されたものは一つも読んでいません…ごめんな…

試しに1巻を買って読んだところ……… 案の定沼に落ちましたww

正直、ここまで面白いと思ってフシノカミにハマるとは思っていませんでした。

    

  

本題に戻るとすると、主人公アッシュが、文武どちらも優秀。まさに天才的である。でも、それはどちらかというと「努力」と「カリスマ性」が天才的なのだと思う。

多くの人を巻き込んで、大きな目標に向けて暴走突っ走れる人って、相当の天才的な何かがなければできないことだろう。

この前、友人Iくんにコミカライズ版を布教したところ、「アッシュは転生者でも、チート能力が無いのは面白い」的なコメントをいただいたので、なるほどと思った次第。

とくに「文」のほうに着目すると、アッシュ君たちは文献を読んで知識を深め、それをもとに実験を行い、ものを作り出す。そして文明を発展させる。

まるで「学術研究」ではないのか???
と最初読んだときに思っていた。

大学の卒業研究が全くイメージしていなかった(これで合っているのかどうかは知らん)ので、一気にそのイメージが湧いた。

特に工学系に似ているのかもしれない。(医学・薬学・農学・理学も?)
工学系を勉強している僕にとっては、新しいものを生み出して実用化し、便利と豊かさをもたらしてくれる、アッシュ君みたいになれたらいいなぁと、少しだけ憧れを持った。

物理学と数学は天才が一気に発展させると聞いたことがあるが、この物語はまさに「天才」のアッシュが、今世の文明をものすごい勢いで発展させる、というのは超面白いと感じた。

 

最序盤にて、アッシュはアロエから軟膏を作り出すのだけれども、アロエは僕の家に植わっており、火傷の傷に塗る薬として用いていたので、「これ知ってる!」と一人で読みながら興奮しましたね。

ほかにも養蜂を始めたり、柳から薬を作ったり…
古代文明の文献と、前世のかすかな記憶を頼りに、化学物質の合成にチャレンジしたり、新しい製品を作ろうとしたり…
科学的なもの以外でも、戦略を練ったり、組織を改革したり…

序盤は辺境の村が中心に描かれているので、地方の人ほど共感できる内容が多いのかなと思います。ここまでハマれたのも、自分が田舎の人間だからかもしれません。
小さい村で生まれた「神童」が、大きな世界に羽ばたいていくのは、ロマンの塊ですよね。

それから、先日のフシノカミラジオにて、よるの先生が語ってらっしゃた言葉をそのままパクることになるけれど、アッシュ君が描いた夢を無我夢中で暴走追いかけていくのが、魅力の一つなのでしょう。

豊かな便利な生活を送りたい。
ただそれだけの夢を描ぎ、その夢を叶えるためにひたすら追いかけるアッシュ。

物語にも出てくるが、最近は夢を追う人を馬鹿にして揚げ足取りばかりで、「夢を追う」ということを否定し、成功する人を妬み、妨害もしてくる人もいる。

それでも、アッシュは突き進む。多少の失敗や妨害があっても、挫けずに前に進もうとする。夢を叶えるために。
その姿は実際カッコイイし、周りの友だちからもカッコよく映るんだろう。もちろん読者の瞳にも。

容姿も中身もかっこいい、夢に向かってひたすら突き進むアッシュ君の話、読まないときっと人生損するよ。

  

最近はコミカライズ版(絵伝版)を担当されている第二原作者黒杞よるの先生が、コミカライズが更新されるたびにスペースで語っていらっしゃいます。貴重なお話だらけです。

正直、こんなしょーもないnoteを読むよりも、よるの先生のお話を聞いたほうが作品の良さがはっきりと解ると思います。
ぜひ、お聴きください。

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