「歩く」に向きあえば、健康は作れる!理学療法士がおススメの書籍を紹介!
歩くことは人間にとって最良の薬である。 byヒポクラテス(医学の父)
人によっては、1日に何千・何万と繰り返す「歩行」そこを見直し、エクササイズ化できると、最良の薬を手に入れることができます。
ただし、ヒポクラテスが伝えた時と、現代では、言葉を受けとる一人ひとりの背景が大きく変わります。仕事では8時間PCに向かいっぱなしのデスクワーカー。仕事を引退したシニア世代。育児で身体のあちこち痛む子育て世代…
そこで!今回は自分にあった「歩く」をさらによくするためのヒントになる本をまとめて紹介していきます!コロナ禍で中々会えない親へのギフトにもいいかも!?
目次に書籍タイトルは出ていますので、気になる方は目次からどうぞ!
(※今回は、治療する立場の方というよりは、その他の自分自身をよくしたい方向けです。また、全て、自分の目で読んだ上での感想です)
一生歩ける体になる 黒田式ケア・ウォーキング
【こんな方に特におススメ!】
・「歩けてはいるけど、痛む…」という方
・具体的にどうしたいいか、書いてあった方がとりくみやすいという方
【本の書かれ方】
・歩く前の準備や、ケアとしてどんなことをすればいいかが、タイプ別に書かれています。
どれもこれも特別な器具は不要です。
歩くことの本質からはずれず、○○さえすればよい!みたいな決めつけにもならず、良書です。
100歳まで歩く技術
こんな方に特におススメ!
・本を持ち運びしたい方(文庫版でコンパクト!)
・体力面で不安のある方
【本の書かれ方】
先に紹介した方の、別の本です。
「体力面から、自分が目指すべき歩き方」が書かれています。
受けるべき治療や医師との相談を勧められていることも、非常に素晴らしいと思います。
肩こり・腰痛が消えて仕事がはかどる 究極の座り方
こんな方に特におススメ!
デスクワーク・座っている時間が多く、姿勢が気になる方
座っている姿勢が悪いといわれたことのある方
本の書かれ方
歩き方に悩む方って、実はその前の姿勢にトラブルのある場合も多いんですね。(完全主観)
いきなり歩くということは、立っているので、立っている姿勢をよくしようと思っても、中々難しい。
それよりも、人生で多く過ごしている「座り方」をよりよくする方が効率がいいし、QOLはあがると思っています。
究極というと一択のようですが、そういう訳でもなく
いい座り方のポイント、理由などが丁寧に書かれています。
はじめてのフェルデンクライス
こんな方に特におススメ!
筋トレは苦手
しなやかに動きたい
自分の姿勢や調子の変化に気づきにくい
本の書かれ方
そもそも、フェルデンクライスって何?おいしいの?
という方もいらっしゃるかと思います。
(そんな方はこちら。)
https://feldenkrais.jp/felden.html
フェルデンクライスは、3大ボディワークの一つ とも言われます。
僕はたまたま導入セミナーみたいなものに参加できて、体験できたのですが、地方ではインストラクターが少なく、実際のレッスンも割と高額なので広がりにくいのだろうな…と想像しています。
このやり方が、楽にしたい部位別にまとまっていますし、
横になって/イスに座って/道具は不要 というものばかりですので、トライしやすいです。
僕自身、腰痛でストレッチをしても中々…という時にこの方法を行って楽になるという経験をしています。
トップ・アスリートだけが知っている「正しい」体のつくり方
こんな方に特におススメ!
身体の使い方が気になる
鍛えるというより、調子を整える方法を知りたい
本の書かれ方
A-yogaというヨガを主宰されている方の本です。ですので、タイトルにはありませんが、ヨガのポーズからカラダを整える方法が書かれています。
足の裏・呼吸・股関節など、僕自身が動きに大切だなと思っている部分にアプローチできるポーズがわかります。具体的に診断を受けた方よりは、なんとなく動きにくいという方におすすめ。
認知症は歩くだけで良くなる
こんな方に特におススメ!
転倒も認知症も気になる。
歩き方を細かく気にするより、元気に過ごす秘訣が知りたい
本の書かれ方
ながら歩きがポイント!として、「認知症対策としての歩き方」を教えてくれます。
僕がお話をさせてもらった時に、すごく元気なおばあさんが、こちらに書かれているようなことを実践されていて感動したのを覚えています。
※話はずれますが、「認知症にならないための努力を個人ですること」は大変良いことですが、社会としては「認知症であっても笑顔で外出できる」という方向を目指したいです。
間違いだらけのリハビリテーション
こんな方に特におススメ!
体重が増え気味
足腰自体が弱ってきた
もっと筋肉をつけないといけないと思っているけど、ジムはちょっと…
本の書かれ方
非常にざっくり言ってしまうと、病院などで「受ける」専門の「リハビリ」だけでは機能回復しにくいですよ~、と。
土台となる体力づくりにはその方に合わせた「立ち座り」を「繰り返す」環境と実践が大事という話です。
※立ち座りを繰り返せる環境とは
具体的には
イスの高さ
手すり(はじめは手すりを使ってOK!)
モチベーションを保つ工夫(この繰り返しは何より地味で辛い…)
安全の配慮(負担が強すぎないか、転倒しないか、など)
痛みのコントロール(痛みをこらえてするものではなく、痛くないように強化。もちろん薬も大事)
などがあてはまります。
これは何も大きな病気をして、リハビリが必要という方だけでなく、足腰を元気に強く保つのに、立つ・座るの量を確保することの重要性を教えてくれます。
老筋力
こんな方に特におススメ!
・もう年だから…と諦めたくはないけど、諦めている方
・運動する方法だけでなく、勇気もほしい方
本の書かれ方
金さん・銀さんのトレーナーをされていた方の本です。
先の「間違いだらけ…」の本は、いかに立ち座りという最効率の良い手段をやり抜くかに重きが置かれています。
こちらは、もう少し運動器系の痛み(膝・肩など)や、トラブルごとに
こんな運動を繰り返すといいでっせ
という方法を教えてくれます。
「金さんが100歳すぎてからトレーニングし、再び歩けるようになった」というエピソードは、勇気をくれます。
番外編:癒す心、治る力
こんな方に特におススメ!
健康のためにできることって、他にないかな?と思っている方
身体にいいことを体系的に広く知りたい方
薬でない解決策を学びたい方
本の書かれ方
ちょっと残念ですが、運動面については、「歩く!その一択!」みたいになっています(笑)
統合医療の第一人者が書いています。
食べ物・環境面・ボディワークを含めた治療法について、非常に幅広く書かれています。
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