【福島お城旅】①中通り城郭編
あらすじ
「福島に行こう、そして城を巡ろう。」
私が上記のやうに考えたのは、急遽福島出張の予定が入った為だ。
まさに渡りに船。城攻めに石火矢。
休みとくっつければ普段の観光では行けないマイナーなお城に行ける…!
私の業務PCはこの日より楽○トラ○ルとじ⚪︎○んを閲覧するデバイスと化したのであった…
いざ福島
ころはじゅうにんぐゎつとおかあまりよおか。
をりふし北風が激しかったし、きっと浜通りの海岸線を打つ波も高かりけっていただろう。
私が福島駅に降り立ったのは土曜日の午前9時であった。
東京の某ターミナル駅からおよそ1.5時間、片道1万円弱。帰省よりだいぶお手軽な奥州入国となった。
ちなみに私の実家はイルクーツクである。
楽○で申し込んだレンタカーを借り、iPhoneで愛用の某攻城管理サイトを開くと、近くに数軒のお城があるようだ。
本旅行にあたり、私はどうしても行きたい数軒の城をピックアップした以外はまったくのノープランであった。
どうしても行きたい『桑折西山城』は、国指定史跡だが所詮山城だ。
標高はさほど高くないとはいえこの寒さ…風も強ければ日陰も多いだろうし雪が残ってたら…
よし、ド昼間に行こう。
実家イルクーツクでの経験が私に冬山の怖さを思い出させてくれた。
と、いうことで気温が上がる2時前後までは中通りにあるマイナー城郭を踏破していくことにした。
どんどん巡るよ!
鎌田舘(福島市鎌田古館)
城は「舘」「館」「柵」「要害」などとも呼ばれるけど、東北は前三つの呼び名が多い気がする。
お国柄だね。
宅地開発されていて遺構も少ないし、サラッと見れていいなー。と、次に向かう。
高子岡城(伊達市保原町上保原)
…ん?左手にアニメアニメしい看板が…
政宗ダテニクル…?
しらべたところ、
伊達17代当主伊達政宗が歴代の先祖16人の力を「ご先祖合体」で借り、代々伝わる「冥龍眼」を狙う謎の敵と戦う戦国青春グラフティ、らしい。(wikipediaより)
必死すぎだろ伊達市…
どうやら伊達市にある伊達ゆかりの城はこのご当地アニメの聖地になっているらしい。
高子岡城も特に指定史跡でもないのに整備が行き届いており、ぜったいにそんなにヒト来ないだろだろってくらい駐車スペースが完備されていた。
おもしろくなってきたぜ(棒)
こんもりとした小高い丘陵のお城だったけれど、周りは田んぼだらけだし、湖沼が散見されるし、水にまつわる地名がおおいから沼城だったんだろうね。
実家の近くにある久野城に雰囲気が似てるなと思った(イルクーツク設定おわり)
なんでも伊達開祖の常陸入道なる御仁(さっきの看板のイケメン)が、源頼朝の奥州攻めに参戦。
佐藤基治(源義経家臣で有名な佐藤兄弟のお父さん。総理大臣の佐藤栄作の家系のひと)討伐で武功をあげ、伊達の地を賜り、高子岡城を本拠に以降伊達を名乗ったんだと。
高子岡城は伊達氏発祥の地なんだね!
なるほど勉強になる
桑折陣屋(伊達郡桑折町陣屋)
奥州街道が南から阿武隈川を越えて、その河岸段丘をよいこらしょと登ってくる、それよりさらに高台にあるのがこの陣屋。
陣屋だった頃、なにかしらの郭だったであろう場所には伊達郡役所のモダンな建物が道を曲げてまで鎮座している。
どうぞゆっくり見て行ってくださいといった佇まいだ。
郡代のドヤ顔が目に浮かぶ。
ちなみに役所の隣にある桑折町文化記念館で桑折西山城の発掘調査の展示が観られるほか、御城印や関連書籍も手に入るから行く価値アリ。
私のあとに訪れたおじさんは、御城印のほかマンホールカードなるものを買って行った。
世の中にはいろいろな趣味やコレクションのオタクがいるものだ。
文化記念館の職員さんに、
「桑折西山城、寒いですかね?」
と聞いたところ、
「日が当たってあたたかいって、午前中に登っていた方がおっしゃってましたよ」
と。
…ほお。
どうやら寒さや雪は杞憂だったようだ。
時は来た!いざ攻城だ!
次回、「桑折西山城編」に続く…
おまけ
『伊達氏発祥の地 こおり』
えっ…さっき高子岡城が伊達氏発祥の地だって…
みんな言いたい放題だ。
おわり