2024.5.1

つい最近まで、水曜日はサービスデイで映画料金が安くなるなんて知らなかった。


『「水曜日は映画を安くしよう」と最初に決めた映画館がもう取り壊されてるのかまだ取り残されてないのか』問題についての俺からの提言まだなのかという声が全国から数多く寄せられていない。ひとっこひとり聞いてこない。それでも意見を言わせてほしい。おそらくその映画館は既に取り壊されている。取り壊されているというか、旅に出たんだと思う。塵になり風に乗って世界各地を吹き渡っている。イギリス、フランス、インド、アメリカ、もしかすると、南極かもしれない。今まで上映してきた映画を粉にして散りばめてるんだ。なんのため?ってドアホ!理由なんて求めるな!でもその方がおしゃれじゃん??付いてこれてる?さあ、行くよ。どこに?どこだろう?グランドシネマサンシャイン池袋?行ってきます!

上の文章一語一句、生まれたときから書くことが決まってたんだけど、こうなる運命だったのが本当に恥ずかしい。

スピッてる予防線を張ってみたんだけど、どうかな。


「水曜日は映画を安くしよう」と最初に決めた映画館

その映画館は大都会東京のどこかにきっとあったはずだ。今や全国の映画館で水曜日は割引の対象になっている。最先端であることしか取り柄がない東京からその文化は広まっていたと考えるのが普通じゃないか。その跡地には交通事故現場に添えられた花束のように1粒のポップコーンが置いてある。それは甘く、辛く、酸っぱく、しょっぱく、パクパクうーんうまいねこれ。それを舌に乗せた瞬間、この自分自身こそが世界に置かれた1粒のポップコーンなんだとわかるとかなんとか。人は生まれた時から凝縮された人生を持ち、少しずつそれを溶かしていく。その蒸気を見させられてるだけだ。あらかじめシナリオが決まってる映画とまったく同じなんだ。

運命論者は視野が狭いんであまり付き合わない方がいいですよ。


民泊清掃のバイトついでにグランドシネマサンシャイン池袋でデッドデッドデーモンズデデデデデストラクション(前編)を見ました。僕は略せませんでした。なんか。これからも一生略せないと思います。なんか。わかる人にはわかると思います。はい。


その瞬間瞬間にストーリーが決められていくような予測不可能な展開で、デストラクションというよりアトラクション気味。感情が色んな方向に引っ張られて見終わったあと俺の心はブヨブヨだった。たるんだ分だけまだ俺の知らない感情が入る余地が作られた気がして悪い気はしなかったけど!!23歳になるまでひと作品も浅尾いにおの漫画を読んでいなかったけれど、俺の界隈がうみべの女の子を高校生の時に読んだと言ってたから色々いにおを漁るようになってそんときはたいして感動しなかったけれど映像で見たら想像以上でさーーーーデデデデ最高だよ。


銭ズラ