43 ハチ型メカローバー アルヌス ~ アニメ「モンタナジョーンズ」に登場した「メカローバー」を紹介するエッセイ
<登場メカ>
ハチ型メカローバー アルヌス
<登場回>
第43話 女神の金庫は危険がいっぱい
<舞台>
トルコ エフェソス遺跡 アルテミス神殿
<お宝>
古代ローマ時代の財宝
<解説>
今回の舞台はトルコのエフェソス遺跡、メカローバーはハチ型です。
久しぶりの虫型が来ましたね。
名前の「アルヌス」は、ギリシャ神話の登場人物に由来するようです。
デザインを見る限り、モデルはスズメバチでしょうか。
ハチなので羽を振動させることによって空を飛べます。
頭についている触角は、夜間はライトになります。
ハチといえばやはり、しっぽについている針でしょう。
これを連続で発射することができます。
デザインも機能性もけっこういいほうだと思います。
*
物語は夜のボストン博物館から始まります。
アルフレッドが日課(?)である研究に没頭しているようです。
そこへ郵便屋さんがギルト博士からの荷物を届けに来ます。
ついで、モンタナが夕食を持ってきます。
荷物である木箱の中には、いつものようにギルト博士からのレコードが入っていました。
さっそくかけてみるモンタナ。
しかしここで、スリムとスラムが侵入。
レコードをこっそり奪おうとしますがうまくいかず、内容を盗み聴きすることに。
ギルト博士の指令はトルコのエフェソス遺跡へ行けというもの。
古代七不思議のひとつ、七度破壊され七度再建されたという伝説がある、女神アルテミスの神殿を見つけ出せという内容です。
このお話は子どものころ、「フィロンの世界七不思議」という本で読んだのでとても懐かしいです。
目的がアルテミス神殿なら、今回はムーンライトパワーでしょうか(コラ!)
手がかりは同梱されている日誌にあるとのこと。
スキをついてスリムとスラムが奪おうとしますが、ヘタをこいて気づかれてしまいます。
そこに謎のキンキン音。
モンタナたちは思わず耳をふさぎます。
窓からアルヌス登場!
羽が振動するときに発する、超音波みたいなものだったんですね。
ドサクサで日誌を強奪したスリム・スラムを乗せ、ゼロ卿らは逃走しますが、モンタナがハチのシッポにしがみついてしまいます。
*
モンタナを乗せたまま夜の街を飛ぶアルヌス。
彼が触覚型のライトを隠してしまったので、メカローバーはコントロールを失い、レンガの煙突へ激突してしまいます。
追いつめられたモンタナ。
しかしさきほどの激突のせいでアルヌスに亀裂が入り、本体はバラバラに砕け散ってしまいます。
なんてモロいメカじゃ……
のっけからこれでは先が思いやられますね。
とにかく日誌を取り戻したモンタナとアルフレッドは、いつの間にかケティに搭乗していたメリッサとともに、トルコはエフェソス遺跡へ。
*
無事にエフェソスへと到着した一行ですが、地元の羊飼いの少女オリンピア(CV:岡村明美さん)の放牧している羊たちが、ケティの着陸にびっくりして逃げ出してしまいます。
責任とってよねとばかりに羊を集めるハメに。
そこへブルドッグみたいな、ていうかブルドッグの地主(?)が現れ、オリンピアにショバ代として現ナマを要求します。
その男性羊飼いのCVは沢木郁也さんですが、当然沢木さんには何の瑕疵もございませんので、念のため。
いいかがりだと反論しますが、ブルドッグ野郎は(汗)オリンピアの飼っている羊を根こそぎ連れていってしまいます。
いますよね、こういう八つ裂きにしても飽きたらないクソ野郎って(コラ!)
結局、一匹だけ残った子羊のシロ(CV:長沢美樹さん、って、ええっ!?)とともに、一行はお宝を探すことに。
*
土地勘のあるオリンピアの案内で、モンタナたちは古代の劇場あとへやってきます。
やはり地元はいい、ついてる……
ところがシロが突然あわてはじめます。
はい、アルヌス登場です。
超音波は便利かもしれませんが、接近に気づかれてしまうという意味では最低の機能ですね(汗)
てなわけで一同は身を隠し、ゼロ卿たちはどこかへ行ってしまいます。
安心したのもつかの間、シロが劇場の崩落した底へ落ちてしまいます。
救出したモンタナはその奥に通路を発見、行ってみることに
シロ、グッジョブ!
*
洞窟の中はカビだらけ。
これは下に降りてはアカンですね(え?)
モンタナが地下水路を通って行くと、そこはもといた場所で、うまい具合にゼロ卿がいました。
アルヌス、おしりから針を乱射。
モンタナはもと来た水路を戻ることに。
彼が水面から顔を出さんということで、ゼロ卿はニトロ博士に命じ、アルヌスを低空飛行させます。
その振動で洞窟が崩れはじめてしまいます。
波紋の呼吸、いやいまなら水の呼吸でしょうか(ん?)
お宝探しに全集中(わかったから!)
逃げ惑う中、崩壊した部分から入口が出現、果たしてそこはアルテミス神殿でした。
この神殿は世界最古の銀行だったんだとか。
これは罠があるパターンです。
見ると床がハチの巣のデザインになっています。
オリンピアによると、ハチミツは古代ギリシャにおいて幸福と恵みのシンボルだったとのこと。
しっておるのか雷電(コラ!)
ともかく、その中で黄金のタイルを踏んでいけば勝ちゲーだという、素人でもわかりそうなトリック(コラ!)になっていました。
*
いっぽう外では、モンタナが顔を出さないのをいぶかったゼロ卿が、水の中へ突っ込めとムチャな命令を下します。
ハチ型なので耐水性はありませんが、プロペラがうまいことスクリューの役割になって、意外とスイスイ進んでいきます。
さすがはわれらのニトロ博士。
*
一行が神殿にたどり着いたとき、空気を読まずアルヌス登場。
お宝を発見したのはいいものの、ゼロ卿は小型メカを放たせ、柱を次々とかっさばいていきます。
はい、神殿、崩れました(汗)
いくらなんでも頭が悪すぎます。
*
地上に脱出した一行。
神殿が崩落したせいで、地面には大穴が開いてしまっていました。
羊たちも汚れてさんざんな状態です。
そこに現れたクソ……ブルドッグ野郎。
モンタナの機転によって、オリンピアの大切な羊を取り返すことに成功します。
で、ダメ押しのアルヌスも登場。
針を打とうとしますが、神殿同様、粉々に。
今回はやたら物がぶっ壊れますね(汗)
逃走する一味を、なぜかブルドッグも追いかけるというワケのわからない流れとなり、今回は無事に幕となります。
メカ紹介のコーナーで知ることになりますが、アルヌスの針は「速射式スティング砲」というのですね。
はい、完全に名前負けです(汗)
今回はかなりカオスなシナリオでしたが、けっこう楽しめました。
読んでくださり、ありがとうございます。
次回も確かムチャな回だったと記憶しています。
ぜひお楽しみに。
それでは失礼いたします。
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