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和田誠展に行ってきた。【12/19日記】

超絶久しぶりの投稿です。普段「超絶」なんて言葉使わないんですけどね笑
オホーツク。です。

これを書いているのは、12月20日深夜で、日付的にはもう21日になってしまっていますけれど、これからは気楽に日記としてこまめに書いていきたいなと思っている次第でございます。

さて、そういうわけで、2021年12月19日(日)の出来事を書こうと思います。
この日はいろいろと盛りだくさんでございました。

まず、メインイベントは東京オペラシティアートギャラリーにて開催されていた和田誠展に行ってきたというものです。
こちら、(たしか)NHKのアートシーンで見て、行きたいなと思ったのが最初でした。早く行きたい、早く行きたいと思いながらもいろいろと忙しくて結局行けたのが展示最終日の19日というわけです。

一人で行くのもなあということで女友達と一緒に行きましたが、まあ、もう少し早く行くべきだったのかもしれませんが、11時半に到着したところ長蛇の列!!読みが甘かったですね。

列に並ぶこと、およそ50分。
やっとのことで中に入れました。
まあ、列自体は常に前へ進む感じでしたので、そこまで長時間には感じられませんでした。列からショップの中の様子なんかも伺えて、それはそれで楽しい時間でした!

さて、いよいよ入場して観覧を始めましたが、自分たちに残された時間はわずか1時間!実は僕も友人も、この後渋谷へ行く用事があったのです。

というわけで、急ぎ足で見ようと意気込んだわけですが、そんな思いは和田作品の前に粉々に打ち砕かれてしまいました。

展示室入り口

年齢ごとに細かに手掛けた作品がずらーっと並んでいるではありませんか!!
入場者も非常に多く、いったいどこから見ていいものやらという感じでしたが、とりあえず気になるところから見ていこうという感じで歩き回りました。
最初のうちは壁に沿って。
似顔絵や絵本が並んでおり、何やら懐かしさを覚える筆致/デザインもチラホラ。

ちなみに、あまりに混んでいたことやじっくり見たい気持ちが勝ったので、最初の展示コーナーでは一切写真を撮りませんでした。撮ればよかったかもしれない…。

入り口付近に幼少期から高校生までの展示がなされており、驚くことに4歳の頃の作品展示もありました!!
もちろん、4歳の頃の作品が残っているだけでもすごいのですが、時代が時代なのでより貴重です。1940年代前半とかですよ?すごくないですか?
戦時中の教育だからでしょうか、日記もすべてカタカナで書かれていたりします。教科書で見るような資料のレベルです。鳥肌が立ちましたね。
しかも、小学生くらいからもう、上手いんです。自分の同年齢時を思い起こしてみると明らかに違うなと感じました。

すごいですね、一途です。大学生の頃にはもう、いっぱしの仕事人です。デザイナーです。

タバコのハイライトのデザインですとか、各種ポスター、一コママンガ、絵本、パロディ作品、児童書のイラストなどなどきりがありません。守備範囲がとにかく広い!
なじみ深い星新一だけでなく、谷川俊太郎とのタッグが長いことも知りましたし、政治的なものもやってみれば、落語会(5代目小さんのやつはビビった)のポスターなんてのもありましたし。てかてか、和田誠寄席とかというものもやっておられたのですね。存じ上げませんでした。

でも、言葉遊びの「ことばのこばこ」の展示を見ていると、そういった日本語を操るセンスもピカイチだったことがうかがい知れました。
そりゃあ、作家や詩人たちもタッグを組みたくなるわけです。
初耳でしたけれど、マザー・グース、今からでも読んでみようかと思ったくらいです。

これだけの仕事をやり、最後に手掛けたのがドリカムの「あなたとトゥラッタッタ」のアルバムジャケットを手掛けた仕事だというのを見て、いかに亡くなる直前までトップランナーであったのか、走り続けていたのかがわかり、恐れ入りました。つい数年前ですよね、朝ドラ主題歌にも使われた、あの曲。

最初の展示空間で圧倒されて次の間へ行ったら、冒頭写真のお出迎えです。文春表紙のなんと彩り豊かなこと!!
それぞれ時期的なものなのか、似通ったテーマで固められていたりして、大変面白くいつまでもあの壁面の前にいられる、そんな魅力的な空間でした。
また、見たいですね~!

新宿日活のポスターなんてピンときません。チケット価格が馬鹿安くて、時代の違いを感じました。でも、どの仕事も和田さんの絵だとわかるところがあり、本当にすごいなと感服いたしました。

後半は時間も気になり、やや雑な鑑賞になってしまいましたけれど、とにもかくにも偉大なイラストレーターであったことが、いや、それだけにとどまらない、アーティストだったのだなと感じました。

今後も「和田誠」の字を見るたびに、その世界に没入できることを楽しみにしています。

オホーツク。

(渋谷の話はまた次回に)


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