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ゲーマーでもない僕が世界的プロゲーマー「梅原大吾」を語りたいワケ

梅原大吾
日本を代表するプロゲーマーであり、
2022年現在3つのギネス記録保持者でもある。

15歳の頃から空白期間をふくめつつも26年にわたり格闘ゲーム大会に
出場してきた世界的なベテランプロゲーマーだ。

特に日本の若手ゲーマーからは、パイオニアとしてリスペクトされている

僕が子供の頃から、某匿名掲示板に彼について語るスレッドが
連日立っていたくらいだ。
(非常に治安が悪い掲示板な上に、
梅原に関係のない話も多いのでここではあえて触れない)

通称ウメと呼ばれていることもあり、以降はウメという呼称で統一する。

今日は、ウメという人物を知らない人にウメのすごさを伝えてみたい。
そして「割と良いこと言っている人物」であることを知ってもらいたい。

最初にことわっておくと、僕は格闘ゲームやe-sports業界というものに
あまり詳しくない。
しかし、ウメのカリスマ性は日本でもトップクラスのものが
あると思っている。
そんなウメのカリスマ性の片鱗が少しでも伝わればいいと思う。

1.ウメのプロフィール

梅原 大吾(うめはら だいご、1981年5月19日 - )は、青森県弘前市出身[5]のプロゲーマー。ジャパン・eスポーツ・プロライセンス保持者[6]。
日本での愛称はウメハラ、ウメ、ウメさん、ウメちゃん。アメリカでは本名のDaigoのほか、The Beast, Daigo the Beastというニックネームでも知られる[7]。
2D対戦型格闘ゲームにおいて数々の大会を制している、国際的に著名な格闘ゲームプレイヤー。とりわけカプコン社製の対戦型格闘ゲームで実績を多く残し、同社開発本部長(当時)の岡本吉起から「10年に一人の天才」と呼ばれた。身長は173センチメートル。

フリー百科事典Wikipedia

Wikiは時間があれば読んでほしいが、
もう経歴からして変態なことがわかる。

「強キックのボタンが壊れたアーケード筐体で50連勝する」
とかサラっと書いてあるが、
フツーはキリの良い所でたんまを唱えて中断するだろう。

「背水の逆転劇」も書かれているが、
これについては一度動画を見てもらった方が早いだろう。
とはいえ、転載動画ばかりなのでここにリンクを貼るのは自重する。

個人的には「電波実況」と呼ばれる、
ソウルフルなシャウトあふれる実況動画もオススメではある。
こちらも転載動画ばかりなのでリンクは貼らないでおく。

プロゲーマーとしてのキャリアの合間に、
麻雀のプロを目指そうとした時期や、介護職で働いていた時期もある。

それはプロゲーマーという職業が日本に存在しなかった当時
ゲームでいつまでも食っていくことはできない
という焦りもあったのだろう。

2.修行僧のようなストイックさ

ウメの格闘ゲームにおける強さへの言及はいったん終わりにして、
(僕自身がテクニックを解説できるような立場でないからではあるが)
話はウメの精神面にうつろうと思う。

まず寡黙でもの静か、そしてただならぬオーラを放っているのがウメだ。
ウメの映像を見ると、多くの人はこう感じると思う。
「まるで山奥にこもって修行する僧侶みたいだ」

印象というのは言葉を介さずとも通じるものだ。
世界中にウメのファンがいるのは、ウメからにじみ出るただ者でなさをビリビリ感じでいるからだろう。

The Beast」とかいう異名も、
「コイツ何者なんだ!?」というミステリアスさを助長している。

公式サイトでは「三冠の獣」という、ブラッドボーンのボスみたいな異名をつけられている

そんなウメのオーラを形作っているものがあるとすれば、
それはストイックさである。

成功している人に共通していえることだが、
ウメは普段の練習や思索の時間を努力と認識していない。
生活、それだけなのだ。

プロ一年目は16時間くらい練習していたという恐ろしい体力と集中力の
持ち主である。

現在ではスタイルを変え、
練習プラス散歩しながらの思索の時間で10時間らしい。

僕らは10時間も仕事に対して集中し続けることができるだろうか。
僕は絶対できないと断言できる。
ダラダラと残業していても、その時間を100%仕事と向き合っているかというとそうではないからだ。

またウメは負けから徹底的に学ぶ。
負けた理由を一つ一つつぶしていくことで、昨日より今日、
今日より明日着実に成長していくのだ。

一日ひとつだけ強くなる
この考え方が26年という年月、大会に参戦するより前の時代も含めると
もっと長い時間ウメを成長させてきた軸である。

ウメは新しい気づきを得るため、在野にも時折現れる。
さながら修行僧がふらりと人里へ降りてくるように。

かつて友達が秋葉原のゲームセンターでウメを見かけたと言っていた。
現在はウメほどの有名人がふらっとゲームセンターを訪れるか
分からないが、ウメはそれくらい身近な存在だったといえる。

プレイ中も常に落ち着きはらい、冷静な操作ができるその理由は、
普段から誰よりも練習しているという数値化できる意味での自信からだと
思っている。

そのストイックさゆえに、彼女を放置してしまい別れたりもしている。
色恋すら置き去りにするあたり、本当に修行僧なのかもしれない……。

3.言語能力の高さ

ウメの最も特筆すべき才能は言語能力の高さではないかと思っている。

ウメはものすごく日本語の使い方がうまい。
その証拠にGoogleで検索したらサジェストには必ず
「本」や「著書」といったワードがヒットする。

ウメの文章は非常に理解しやすい。
平易な文章で自分の感じたことや経験したことを、誰でも共感できる形
で表現できるからだと、僕は思っている。

ぜひ著書を読んでもらいたいが、ネット記事でもいい。
ウメの文章は等身大というか、
ウメが生きる上で学んできたことがそのまま言葉になっている。


ちょっと脱線するが、僕は昔ある掲示板で感心した言葉がある。
「優秀な自分がなぜ世の中に受け入れられないのか」
と知識をひけらかしつつ、
社会への不満を吐いている人に対してのレスポンスだった。

教養があることと、成長していることは違う

大学に通った経験がある方は、こういう体験はないだろうか?
「この人大学教授になるくらいだから頭は良いんだろうけど、
 人間としてはまったく尊敬できないな」

僕や周りの学生はは「社会経験がないからこうなるんだろうな」と
思っていた。

上記の例が「知識だけ詰め込んで、人間として成長していない」
典型だと思う。

公式に発表されていないが、
おそらくウメは高校より上の教育機関は出ていない。
しかしウメの言葉は、先ほどの教授の言葉よりすんなり聞ける。

学歴はあるが成長してこなかった人間と、
学歴はないが成長し続けてきた人間、
どちらを尊敬するかと言えば僕は後者を選ぶ。

※ことわっておくと僕は学歴で人を判断することはない。
上記の話題に学歴が絡んだだけなので悪意はないことを
ご理解いただきたい。
ウメ自身が「自分は学歴がない」と言っているので、
あまり神経質にならないでほしい。


ウメは話をしてもうまい
国内外の大企業や教育機関で講演しているし、
テレビやネット番組などにもよく出演している。

ちなみにあなたの職場にもウメは呼べる(笑)。

普段から脳をフル回転させているからか、質問には即答するし、
文法の誤り(主述が逆になるなど)もない。

ウメの低く、落ち着いた声も魅力の一つだ。
大人の男の余裕があり、聴いている側も安心して素直に聴ける。
噛むこともほぼなく、インタビューを記事おこしするライターにはありがたい限りだろう。

僕は一年に数回ほどウメの講演動画を見ているが、
それはウメの考え方を学びたいと思うと同時に、
落ち着く作業用BGMにもなるからだ。

最後に

文章だけでウメの魅力を語るのは難しい。
願わくは動画やインタビュー記事などを見てみてほしい。

今後は書籍や講演について、
僕なりの解説なんかもしていこうと思っている。

ただ最初に言った通り、僕はゲーマーでもなんでもないし、
ウメの技術的な面について何がどうすごいと説明できる力はまったくない。

なので「にわかが分かったようなことを言うな」と
ファンの方に怒られるのもしょうがないと思っている。

ただ、ちゃんとウメの言葉には十分触れてきたつもりなので、
ゲーム以外での説明をすることについては大目に見てもらえると幸いだ。

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