ジョーカー好きが語る、「ダークナイト」と「ジョーカー」が描くジョーカー像①
題名があまりにも「ジョーカー」と言い過ぎだ、というのは置いておいて。
今回は映画に関係する記事ではあるものの、私の趣味が全開だ。もし、「悪役は怖くて嫌いだ!」という人がいれば、読み飛ばして欲しい。なぜならば私は悪役が好きで、どうしようもなく惹かれる癖があるからだ。
さて、本題に入ろう。私はバットマンの悪役・ジョーカーが大好きだ。
ジョーカーは、不気味なピエロ(クラウンかもしれない)のメイクに緑の髪の毛、そして、絶妙にダサいスーツを着ている年齢不詳の男性だ。どちらかと言えば頭脳派であり、上半身裸でバットマンと殴り合うようなことは、まずないと言って良い。
このジョーカー。登場する映画によって、そのキャラクター像が大きくことなる人物でもある。今回触れていくのは、主に「ダークナイト」と「ジョーカー」でのジョーカー像である。
まずは、「ダークナイト」のジョーカーから。
「ダークナイト」は、「インセプション」などを撮ったクリストファー・ノーランが監督したものであり、「ダークナイト三部作」の第二作にあたる。ジョーカーを演じたのは、美形かつ名優のヒース・レジャー(残念ながら、撮影後に亡くなってしまった)。
この作品で描かれるジョーカーは、分かりやすく悪である。人の命と心を軽んじ、残酷なゲームを仕掛けて笑う。そして、その悪事が終結する先はバットマンだ。
バットマンはヒーローだ。ヒーローだから、強大な悪と戦わなくてはならない。そしてヒーローであるが故に、何をされたとしても人を殺すことができない。例え、最愛の恋人を殺されたとしても。
「人を殺せない」ということ。これはバットマンの最大の弱みであり、彼自身が「ヒーロー」であるための砦でもある。
だからこそ、ジョーカーはバットマンに人を殺させたいのだ。それも、「ジョーカー」という自分自身を。ジョーカーが一般市民にゲームを仕掛け、殺し合いをさせるように仕向けるのも、バットマンに怒りを抱かせ、「殺人」というハードルを飛び越えさせるためのものだ。
もし、バットマンが殺人を犯してしまったとしたらどうなるか。おそらく、「バットマン」ことブルース・ウェインは心が折れてしまうはずだ。下手をすると、第二のジョーカーになってしまうかもしれない。
「悪」に堕ちたバットマンを見て、ジョーカーはほくそ笑むだろう。そのとき、自分の命があろうがなかろうが、その光景を考えることが楽しいのだろう。
ジョーカーは狂気的だ。それはそのメイクや行動に良く現れている。しかし、頭のどこかは冷静なはずだ。冷静だからこそ、人を陥れる策を考えることができる。高性能の装備に身を包み、頭脳的にも身体的にも優れるバットマンと渡り合うことができる。
狂気と冷静。これらを併せ持っているのが、「ダークナイト」式ジョーカーの魅力なのだ。
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