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京都御苑 檜垣茶寮

朝いちばん、丸太町近辺で野暮用を済ませ、さくっと10分で終了。

さて、今日はどこで仕事をしようか。
せっかくここまで来たし・・・ああ、そうだ、御所があった。
京都御所は、紅葉にはまだ少し早いだろうけれど、だからこそそんなに混みもせず、仕事ができるかも。

そう思って車を走らせ、御所に向かった。
案の定、中立売休憩所は、近所のお散歩の方が数組いるだけで静かな様子である。
陽だまりのベンチを見つけて座ってパソコンを開く。
ああ、いい塩梅かもしれない。
来たときは肌寒かったけれど、日差しがだんだんと暖かくなってきた。

すると、そこへ近所の保育園のお散歩カーがやってきた。
先生たちに抱きかかえられてお散歩カーを降り、よちよち歩きくらいの子どもたちが、落ち葉の中で思い思いに遊びだす。
ひとり、とてとて・・・と私のほうへ歩いてきて、よいしょっとベンチをつかんで立ち上がり、私をじっーと見ている。
「ここでなにしてんの?おしごと?」と言いたげだ。鼻水が垂れて、口が空いてるよ。

私は手を止めて「おはよう~ いいお天気ねぇ」と声をかけた。

ゆっくり保育士さんが近づいてきて、「すみませんねぇ」と言った。
「コウちゃんのママも、時々在宅って言ってたから、ママと同じだね」と、鼻水を拭きながら話しかける。

私の問いかけには無言だったコウちゃん、先生のお話はわかるらしく、こくこくとうなずいている。コウちゃん、かわゆい。
別の保育士さんが、秋の歌を歌いだした。子どもたちも部分的に歌いながら、楽しそうである。コウちゃんも、保育士さんに抱かれて戻っていった。

保育園低年齢児のおうたは、かわいいものが多いのだけど、3人の保育士さんたちは、あまりおうたが得意じゃないようだ。先生たちの不協和音が響く。てんでばらばら。子どもたちは、けんめいに歌っていてかわゆい。
うーーーーーーん。。。笑。「お仕事の邪魔してごめんなさいね~」と、さっきの保育士さんが言ってくれたけど、うん、私の場所の選定があかんのよ、これは。

どうしようか、としばし考えていると、お散歩の時間が終わったようで、子どもたちはまたお散歩カーの中に格納され始めた。かわゆい。子どもたちが去って行ったあと、私もそっと移動した。違う保育園のお散歩カーが見えたからだ。移動しよ。

移動先は、目の前の檜垣茶寮だ。ここは無料の休憩所も兼ねているので、なにもオーダーしなくても自由に過ごせる。持ち込みも可能で、ゆったり過ごせる。
カフェオレをオーダーして、カウンター席に座る。
快適である。


12時になった。
せっかくなので、お昼もここで食べて帰ろうと思い、注文カウンターへ。

きらびやかなメニュー写真が並ぶ中、何を食べようかと悩む。
きのこ天ぷらや湯葉あんかけなどの秋限定メニューも魅力的。
でも、今日は魚が食べたかったので、1690円の御膳で主菜が選べる「御所車御膳」の季節の魚料理をチョイス。

メニュー写真は、さわらの柚庵焼きのようだ。今日は、どんなお魚かな。

運ばれてきた御膳を見て、まずその豪華さ、上品さに驚く。
ほんとうに、御所車だ。少し朱の入った黒塗りの御所車。

品のいい朱色のお椀と黒の御所車が、緑のお盆に載っている。
お椀の朱塗りのふたを開けると、中は金。
お出しと三つ葉がとても良い香りのお吸い物である。

緑のお盆に、黒、朱色、金。
クリスマスか?と感じそうな色合いなのに、やはり、ここで食べると上品でしかない。

さて、いただきます。
お吸い物も上品で美味しい。
扇形に整えられたご飯が、思いのほか暖かくてふんわりしている。
京都らしいちりめん山椒も塩分控えめのもので実によい加減である。

鴨ロース、しっとり。
茄子の煮物、こちらもよく味が染みていて、おろし生姜がまた合う。

さて、今日のお魚は、鰤の西京焼きのようだ。
ひとくち食べて、おお!と声が出た。
脂がのってて、焼き立て。
さらに、西京味噌には柚子胡椒が練りこまれてあり、香りとともに鮮烈な辛さがやってきたからだ。しっかり香りと辛さがある。

上品極まりない中に隠された、鮮やかで爽やかな辛み。
うわぁ・・・これ、めちゃくちゃ京都(人)っぽい!
真似しよう!

今日のテレワークは終了。秋が深まったらまた来よう。
今度はお弁当や野点セットを持ってくるのもよいな。

  • 今日の場所「京都御苑 中立売休憩所」

  • 今日のランチ「京都御苑檜垣茶屋 御所車御膳1690円」

  • 駐車場 900円 (上限1200円)



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