大西かおり

京都在住/40代/京都の思い出、テレワークスポット、ランチの記録、日常生活などをつづり…

大西かおり

京都在住/40代/京都の思い出、テレワークスポット、ランチの記録、日常生活などをつづります。

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  • 西陽のさす部屋

  • 京都 テレワークスポット

    京都でのテレワークの記録。 なるべく安価で観光客が少ないところを開拓したいと思っています。

  • 京都のランチ

    ランチ@京都のオススメをまとめます。

  • 読書の記録

    読書感想文。 好きな作家:高田郁、宮部みゆき、山田詠美 そのほか仏教系、社会学系、NPO系の本も登場します。

最近の記事

それは回復の兆しなのか

なんだかずいぶん、書けなくなっていた。 何か綴ろうと思ったら、愚痴しか出てこなかったからだ。 もうすぐ、引っ越して、1年が経つ。 子どもたちが新しい生活に慣れてくれたのは本当に良かった。 まずはそれが大事。 家族の日々の暮らしも、忙しいながらも穏やかに過ぎている。 親から継いだ家業はまだまだわからないことも多いけど、まぁまぁそつなくこなしていると思う。 それから嫁業も、距離感を保ちながら波風立てずにやれていると思う。 だけど、多分私は、「私」がわからなくなっている。

    • 思ってたってできないときが、あるんだ

      先日、10年来の仕事の関係者と会って、そのあと25年来の友人と会った。 前者のひとたちも、後者の友人も、今の私の暮らしぶりを聴いて、いろんな反応をしてくれたのだが、なんだかもやもやしたのである。 まずは、一次会。 小さなシンポジウムが終わり、東京駅近辺の雑踏の中、私の小さなスーツケースがやっと通るほどの階段を3階まで登り、ひしめき合って座ったころにはくたくたで、みんな、生ビールが恋しくてしょうがないという体だ。 彼らは、私の暮らしぶりをFacebookでしか知らない。私

      • カウントダウン再び

        義両親が暮らす家と、私たちが今住んでいる家を交換することになった。 期限は一年以内と言われた。 いよいよ名実ともに隠居なさる準備が始まったのだ。 祖父母があの家に移ってきたのが戦後で、建て増し建て増ししてきたと言っていたから、基礎は少なくとも戦後から変わっていないのだろう。 狭くてカビだらけのお風呂場 狭くてなんか湿っているトイレ どう使うかもわからない蔵 何が入っているのかすらわからない箪笥 年中ひんやりした倉庫 誰も使えなくなって荷物部屋と化した部屋 仕切り廊下の

        • 夕方の、あの匂い

          娘のスイミングのお迎えに、夫婦で行ったときの話だ。 その日は、いつもの時間と違うクラスを受講した。 プールの外に観覧席があって、そこでレッスンの様子を眺めていると、どこからともなく、あの匂いがして来た。 住宅街やマンションの中庭などで、夕刻になると必ずと言っていいほど感じるあの匂い。 玉ねぎ、お肉、にんじん、そしてじゃがいもを炒める、カレーとかシチューとか、肉じゃがなんかの、最初のあの匂いだ。 プールの窓際席にはひさしがついているのだが、1人の男性がそのひさしのレバーを

        それは回復の兆しなのか

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        記事

          好きなことをあきらめる。好きなことを作る。

          引退する人がいよいよ覚悟を決めて、明日からいろいろ交代してやってもらいます、という話になったそうだ。 なんかこう、私たちがいつまでもやらないのはよくない、義両親にやってもらっているのもよくないしね っていう言い方を夫はするけど、そこまでへりくだる必要があるのか?? やると言っても、のらりくらり「まだやらなくていい」とかって言ってたのは、あちらのほうなんだが・・・まぁその場にいなかったから、細かいニュアンスはわからないのだけれど。 で、そうなったらなったで、夏の旅行は諦める

          好きなことをあきらめる。好きなことを作る。

          引退する人の心理

          身の置き所がない。 実家の仕事を継げと言われて、仕事を極限まで減らして身体を開けたのに、我々、やることがない。 何かやることを与えてほしいと言っても「今はない」「今日はない」「ぼちぼちでいい」と言われる。 せめて職場に出向して、何か覚えようと思っても座るところもないし、執務できる場所もない。 行ったら行ったで「毎日詰めて来なくてもいいのに」と言われる。 けれど、仕事を与えられないのに、「お前に何がわかる」というような皮肉や嫌味は言われるようで、夫も精神的に参っている

          引退する人の心理

          昭和の女の語りと、多様な人生について

          先日、80代の女性と50代の女性とお茶をした。  80代の京子さんは、30年ほど実母の介護と家事育児に明け暮れ、数年前に夫を亡くし、今はお孫さんと二人暮らし。お孫さんは、国家資格を持つ多忙な若者なので、家事を全部するのだそうだ。  おせちも全部手作りをするし、お料理がおいしいから、子や孫が自然と寄って来て、くつろいでいき、そしてお惣菜なんかを持たせて帰すのだと。長男は最初の結婚はだめになったけど、今のお嫁さんにあたる人たちも、京子さんのご飯を食べて、昼寝して、お土産をもらっ

          昭和の女の語りと、多様な人生について

          「ちょうどいい」って難しい

          家業を継ぐということが、単に業務の引き継ぎだけではない、ということが分かりだした。 業務の引き継ぎだけなら大した量ではない。 全くの未経験ではないし、夫も私も同じ業界で生きてきた。 なんなら、最新のツールを使えるし、全国に仲間もいて多様性があることも知っている。 だから、私たちなりにやれると思っていた。 しかし、親世代が40年間やってきたことを否定するようなやり方だと受け取られる。 今の仕事と両立させたいと願ったら「本腰が入っていない」と言われたりする。 「お前たちが思

          「ちょうどいい」って難しい

          小姑という存在

          夫の姉妹。 これはなかなか厄介な存在だと思う。 私にも弟がいるので、弟の奥さんには気を遣う。 弟は感じのいい人間だけど、気が回らないというか鈍感なところがあるので、そんな弟のところに嫁に来てくれただけでありがたいと思っている。 私は外に出た人間だ。 一緒に住んでもないければお金を出しているとかいうわけでもない。 それぞれに、そこにいなければわからないそれぞれの事情と感情があるのだ。 ましてや、私の親の介護やら看取りやらを担当し、家業を継いでくれるのは、弟とその奥さんなの

          小姑という存在

          郵便局で詰んだ話。

          息子の高校の制服の販売日。 満を持して、まず郵便局に行った。 そう、お金を下ろすため。 制服ってなんであんなに高いの。。。 そして現金引換のみなのね、学校の制服。 息子が生まれた15年前に作った口座で、毎年のお年玉に加えて、ボーナスとか臨時収入があった時に、コツコツ貯めていたのだ。 引っ越しと入試が重なってしまったのもあり、息子にもお金がかかるのでここは貯金の出番。 少し多めにおろしておこうかな・・・ と、ATMの画面に赤い文字。 「暗証番号が違う」だと?! ん?

          郵便局で詰んだ話。

          ご隠居生活のお供という仕事

          息子の制服を受け取った帰りにイオンでお買い物をしていると、義理父から電話。 「今どこ〜?お昼食べにいかない?」 「あっ、もうすぐ帰ります!」 という具合で、子どもたちがパスタがいいというので近所のジョリパに連れて行ってもらったのです。 おとうさん、赤ワイン注文。グラス2つ。 ・・・え? 「まぁ飲みねぃ飲みねぃ、合格、転校、引っ越し祝いじゃ」 もう断る流れではないので、瞬間的に午後の仕事を諦めた。 ご隠居の昼飲みに「突然」付き合うという嫁業・・・いや、飲むのは嫌い

          ご隠居生活のお供という仕事

          引っ越しを終えて。

          3月末の引っ越しから昨日まで、大忙しだった。 夫が仕事でいないので、引っ越し作業から家事、子どもたちのこと、土日の家業のイベントの手伝いまで、ほぼワンオペなのが本当にしんどい。 夫も、今が一番繁忙期なので、仕方がないとはいえ。。。 義両親はそんな私をたいそう気遣ってくれるので、そこはありがたい。 適度に放っておいてくれるし、時々差し入れもいただく。 でも当然、気は遣うし、自由にならないこともある。 自分の時間は一番後回しになるのは間違いない。 ああ、なるほど、これが敷地

          引っ越しを終えて。

          移住のダンドリ(19) 家族会議、小さなDX

          令和5年4月に引っ越しをするまでのロードマップです。 改め、令和5年3月25日までに引っ越しを完了するまでのロードマップです。 引っ越しまであと5日。 先週、夫と家族会議をした。 夫が「父さんって、なんかすごいオレに辛く当たるんだよね。なんでそんなにイライラするんだろう」と言うのである。 私は、その理由を知っている。 いや厳密に言うと憶測なんだけど、多分当たってると思うんだ。 私はこう言った。 「結局、煮え切らないのはあなただけだからだよ。みんなもう移住の決断をして

          移住のダンドリ(19) 家族会議、小さなDX

          移住のダンドリ(18) 息子合格!

          令和5年4月に引っ越しをするまでのロードマップです。 改め、令和5年3月25日までに引っ越しを完了するまでのロードマップです。 引っ越しまであと8日。 今日は息子の公立高校の合格発表でした! 見事、合格!! 公立県外受験って本当に大変で、まず願書を出すまでの受験許可を得ないといけなかった。 戸籍謄本、引っ越す理由ごとの申請書、住民票、中学校の証明書、手数料の小為替などなど・・・一つひとつの書類がめちゃくちゃ手間がかかりました。 うちの場合は、祖父母との同居なので、義父

          移住のダンドリ(18) 息子合格!

          やはり、文章を書くのがよい。

          春から、新天地での生活が始まるわけだが、対面仕事を半分ほどに減らすので、当然収入が減る。 それで、在宅で始められる何かを始めようと、いろいろと考えていた。 いくつかの無料セミナーにも参加したり、LINE登録もしてみた。 んー。どうしようか。 なになに、shelikesは、ぜんぶをつまみ食いできるのか、なるほど。 そんな感じでとどまっていたところ、立て続けに本業に関連する執筆依頼が入った。そして、辞めるはずだったその本業も、かろうじてあと1年続けられそうだ。 30pを超

          やはり、文章を書くのがよい。

          移住のダンドリ(16) 壁を貼り床を作る

          令和5年4月に引っ越しをするまでのロードマップです。 改め、令和5年3月25日までに引っ越しを完了するまでのロードマップです。 今週末も実家で作業。 壁紙を貼って、クッションフロアを敷いています。 夕食時、地域や仕事仲間コミュニティの話に。あの人はこうだこの人はこうだ。 引っ越しの挨拶は,してもらったことがないからしない方がいい。 あの人はこうこうこういうことがあったから距離を置いてる。 お前たちも、気をつけろ。 という話だった。 うーん、、、大変だな、面倒だなと思う反

          移住のダンドリ(16) 壁を貼り床を作る