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中山 夢歩(ナカヤマ ムブ)3年間のアルゼンチン留学を経て2000年J2 モンテディオ…

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中山 夢歩(ナカヤマ ムブ)3年間のアルゼンチン留学を経て2000年J2 モンテディオ山形所属。現在は俳優として活動中自分の中に存在する感性から芝居を創り、役を自身に引けつけるアプローチを【エリア】と名付け提唱し伝えていく。また東京で芝居を続けるにはどうしたら良いかを解く。

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  • 演技感覚 【ホーム】

最近の記事

5月のダウンタウン

良いも悪いも(良くないですね…)外出自粛ムードもやわらいできてる渋谷の町。 一週間ほど前にスクランブル交差点を横切るバスの車内は空席が目立っていましたが、昨日はつり革に掴まっている人もいたほどです。 町の酒場は東京都の休業要請に伴い様々な形に変化を見せ、 平日でも『昼呑み』と看板を立て20時までに閉める店や、テイクアウトを始めた店。 そして完全に閉めている店。 そして、閉店を余儀なくされた店... 命をも奪うウイルスは、時に生活をも蝕んでもいきます。 店を開けていても赤字、

    • 4月28日シブヤの日の母とそれと...

      夜眠る時の呼吸。 目を閉じて息を吸って吐く事を繰り返す。 ただ呼吸をするだけで生きていると実感する。 自分をこんなに見つめ直す時間があっただろうか… あったかもしれないが日々に紛れて真実から逃亡していた気がする。 それに時計の針が様々な想いを掻き集めて『本当』ってヤツを常にどこかにやってくれていた。 ぼやけた日常はそれはそれで幸せだった。でも常に視界には霧が立ち込めていた。 外出自粛要請が出てからは、家族と向き合う時間が増えたかもしれない。 いや、僕はアルバイトに向かう。

      • BAR『ダウンタウン』の存続、

        母が42年間営むBAR『ダウンタウン』は、渋谷の道玄坂(109側)をしばらく歩いて登ると右手に見える百軒店の入口を入り、2.3分進んだ場所にあります。 周りにはラブホテルや風俗店、ストリップ劇場などが立ち並び、渋谷を代表する歓楽街でもあり、裏渋谷とも言える場所です。 店の広さは十坪ほどでカウンター席が約10席。テーブル席はつめれば8人は座れる。(と思う...)店です。 メニューはなく、ビールは500ml缶ビール、焼酎、そしてウイスキーは角瓶が置かれ、 1人4000円〜500

        • 第3回 役作り...でなく役描き。

          役作りは重要です。その人物の氏素性、バックボーン、脚本上での言動や人間関係からその人物を読み解き。 全ての時間、生活をその人物として生きれるようにする。 この作業を念入りにすれば、舞台で思いがけないハプニングが起きても、役柄として反応する事できます。 相手役がどんな芝居をしてきても、演じている人物として接する事ができます。 しかしこの時に陥入りがちなのが、 役の【表の顔】というキャラクター、そのたった一面で表現しようとする事です。人物の人間味が損なわれ短絡的な人物になる事

        5月のダウンタウン

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        • 演技感覚 【ホーム】
          3本

        記事

          第2回 演技スタイル《ホーム》

          ホームという演技方法は自分自身を見つめなおし、気づいた感覚を自覚する事が第一だ。 そして演じる役に自分が近づいていくのではなく、自分自身に役を引き寄せ、迎え入れるという事が《ホーム》という手法だと、第1回でザクッと書いた。 自分の生活において自分がその時に芝居をしているか、素のままでいるのかを意識する事。 これが第一段階だと考える。 この意識によって役者として重要な自己の客観視ができる。 常に上空にドローンカメラで自分を見てる感じ。カメラのついた自撮り棒で常に自分を撮影し

          第2回 演技スタイル《ホーム》

          I will not fly 証拠なき思い出

          僕は東京のどこかの病院で生まれた…と思う。 病室で生まれたばかりの僕を抱えてる母の写真が一枚ある。 その一枚の写真でその場所がどこかは断定できない。 僕はどこで生まれたかなどという事に興味がなく、どこで自分の命が絶えるのだろうという方に興味がある。 生まれてから数ヶ月?数年?は神楽坂あたりに住んでいたらしい。 数枚の写真が証拠だ。 神楽坂での記憶は二つ、住んでいた部屋でのある出来事と近くにあったコンビニエンスストアでの出来事。 当時のコンビニエンスストアはまだ24時間営業では

          I will not fly 証拠なき思い出

          第1回 演技スタイル《ホーム》

          演じる上で役の人物に近づくのでなく役を自身に近づける感覚と手法。《ホーム》とはその名の通り《家》。 住み慣れた家。帰れる場所。 そこに演じる役という別人を招き入れるような感覚。 肉体、精神、思考、全身が演技をするための 大切な《ホーム》。 《ホーム》を芝居に取り入れるには、 自身の人生を主観的にも客観的にも知り尽くし再認識する必要がある。 今抱える悩みとしっかり向き合い 今抱える幸せを噛みしめる必要がある。 将来への不安から逃げずに立ち向い それらを芝居に利用する貪欲さが

          第1回 演技スタイル《ホーム》