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リワークの活用方法と見極めるには?

今日の内容

先日同業の友人と久しぶりに電話でやり取りをしました。その時に話題になったことを書いていきます。

リワークとは

こちらのリンクから引用します。

リワークとは、return to workの略語です。気分障害などの精神疾患を原因として休職している労働者に対し、職場復帰に向けたリハビリテーション(リワーク)を実施する機関で行われているプログラムです。復職支援プログラムや職場復帰支援プログラムともいいます。

長く会社をお休みされている方はお家からいきなり職場ではなく、リワークを利用することをお勧めしています。再発予防が大事なのとこれからどう働いていくか内省してもらえる機会にもなりますので学んでいただくと良いなと思ってます。

種類

こちらのページに3種類わかりやすく書いてあります。ここでは簡単に。

①医療機関でリワーク(医療リワーク)

  • 再休職の予防を最終目標として働き続けるための病状の回復と安定を目指した治療。

  • 健康保険や自立支援医療制度が活用できる

②地域障害者職業センター(職リハリワーク)

  • 各県に1カ所以上設置されている地域障害者職業センターが実施。

  • センターの職業カウンセラーが、休職者本人と雇用主、主治医をコーディネートし三者の合意を支援し、12~16週の職業リハビリテーションを実施。

  • 目的は職場への適応に向けた本人と雇用主への支援であり、病状を回復させるための治療ではない。

  • 費用は無料です。

  • 公務員は利用できない。

  • 使えるのは原則1回/人のみ。復職したものの残念ながら再発してしまった場合、再度利用ができない。

医療リワークの探し方

うつ病・リワーク研究会のリンクに全国の一覧がありますのでそこから紹介することが多いです。

特にこの認証を受けているところはOK。
(逆にここでリワーク卒業ができない場合は。。と考えることもできる)

ちょっと脱線:就労移行支援

時々、主治医から就労移行支援の施設を紹介されるケースもあるようで。
(就労移行支援サービスなど)
ホームページからの抜粋だと。。
https://www.welbe.co.jp/service/job_support/
就労移行支援とは、障害者総合支援法に定められた障害福祉サービスのひとつです。原則24カ月(2年)の期間、ご利用できます。
障害認定を受けている方が主に利用できるかと思います。

就労移行支援事業所(A型 B型など)は会社に籍がある方は利用はできないかと思いますが、生活支援などのサービスは状況によっては利用できるような形です。休職している方が復職を目指すこともあれば、離職して再就職を目指す方向けに設計されていることが多いようです。そのため、再発防止を目指す、疾病の回復を図ることに主眼を置いていないこともあるかもしれないので少し注意が必要です。

見極めとポイント

今、リワーク施設がとても多く、これは何にも学んでないのでは、、といった施設もゼロではないです。私個人の観点ですが、以下見極めとポイントです。

導入

  • 主治医にリワーク適応かの確認を取ってもらう(許可をもらうのが大前提)

  • 残りの休職期間が少ない場合は、人事をしっかり巻き込むこと

    • これとっても大事。会社が雇用をどうするか判断してもらわないといけないのでご本人としっかり話をしてもらうことが必要。時々産業保健スタッフ任せにする事業場や会社もあると聞きます。頼ってもらえるのはありがたいですが、やはり退職問題も絡んでくるので労務の方と共通認識を持っておくのが大事です。再発例の場合は特に、次回復職をするときの回復状況について、会社はどこまで求めるかを把握しておくと良いかもしれないですね。

  • 職リハをすすめる(費用も安いため従業員の敷居も低い)

  • 職リハは基本、都道府県に1つが多いため、通うのが大変であれば研究会のリンクを紹介。

  • 基本は従業員が通いやすいところや見学に行ってもらい決めてもらう。

    • プログラムのなかに認知行動療法やアサーションスキルなどSSTが入っているものが良い(単に軽作業などは家でもできるため、集団での勉強会があるといい)

    • 通所までの待機期間もあったりするので日中少し活動できる体調であれば早めにすすめる。

リワーク開始前までに

  • 人事や上司を通じて生活記録表や活動内容を月1簡単にメール等で教えてもらうようにしておく。

    • リワーク施設が評価表を作成して本人とカウンセラーが回復状況の確認の面談をしているところもあります。

  • 本人の同意を取ってリワークのカウンセラーや担当者とやり取りできるようにしておくのも良いかもしれないです。

    • 復帰面談前の情報収集がスムーズになり、本当に復帰できる体調になっているかも把握できます。

おわりに

リワーク導入の支援や関わりは産業看護職が関わることもあるかと思います。人事総務との役割も分担してこの場面は人事が、、と役割を明確にしておくと良いかなと思います。結局は会社が許容すれば回復しなくても復職OKは出せると思うのです。ただし、周りの職場の人はどんな反応をするか、、周囲の人の負担も見ながら支援できると良いかなと思います。


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