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酸素と音楽は同じくらい必要で大切。

つかぬ事をお伺いしますが、皆さんは「はああぁっ、何言ってんの!ふざけるんじゃないよ!バカじゃないの!」とかって、目の奥から相手の体、もしくはメールが表示されたモニターを射抜くような光を放ちながら思う事って、1年に1回くらいはありますか?

それとも冷静で分別のある大人だから、あんまりそういう事はないのでしょうか?
「はいはい、そうですか」っていうくらいで、微動だにしないのでしょうか。
でも、でもですよ、こちらにそう言わせる方も、一見、外見はいい大人な訳で、それは一体全体どういう風に受け止めればいいのでしょう。

いくつになっても、納得いかない事があると、足の先から頭の先まで何かが一気に駆け抜けていって、震えがくるくらい頭にくるんですけど、これは修行が足りないせいなのでしょうか。
ああ、しとやかで穏やかな大人になりたい。

私のお母さんの戒名は「温厚院」という言葉から始まっていて、おおっ、和尚さんって案外よく見てるのねーと感心したものだけど、それを見た時、つるんでた従兄弟が「〇〇さんの戒名には「ゲッコウ院」ってつきそう」と言った。
音だけ聞いた時には「月光院」って、案外といい事言うのね、よく解ってんじゃんと思ったけれど、あいつが言ったのは「激昂院」の方だった。

歌いまくりながら、踊りまくろう。
ヘッドホンでガンガンに音楽聴こう。
ピアノ弾きまくろう。そうして「激昂院」から「月光院」になるんだ。
そうだ、そうしよう。
そしてお風呂に入って、そこでも歌いまくって、ぬくぬくでふわふわのお布団に入って、ぐっすり寝ちゃおう。寝る前にヤクルト1000を飲んでからね。
おっと、マヌカハニーも食べなくちゃね。

noteだ。これだけ書いたら冷静になってきた。すごいな、これ。
やーい、そんな事くらいで、心の平穏を揺るがせたりしないんだからねーだ。
と思えた。へへんだ。ばーか。
子供の頃「バカって言っちゃいけないんだよ。バカって言う方が、バカなんだよ」とか言ってた奴いたなあ。どうでもいいよ。
それって何?なんかことわざ?それとも諸行無常みたいなもの?

ということで、みんなにも私ぐらい血の気が多いところがあったら嬉しいな。
なーんて、仲間を探して「1人じゃないってー、素敵な事ねー」とどっかで聞き齧った古い歌を思い出してみた。
ないか。ないよね。

おっ、「Red House Painters」の「Have you foggetten」が流れてきた。
いいね。いい気分。
音楽っていいな。ほんといい。
好きな曲リストをSpotifyで作ってXで公開している人がいたから、今まで使ってなかったSpotifyをダウンロードした。
その後、その人がいいですよってポスト(ポストでいいんだよね、言い方)してた「Gia margare」の「Romantic Piano」ってアルバムも本当によくって、その時の心の状態につける薬みたいに、心が穏やかで綺麗になった。

その後、うちのもう1人のデザイナーから教えてもらった「Belle and Sebastian」の「The Fox in the Snow」って曲を聴いて、なんだか切なくてキュンとした。

みんなほんとに詳しいなあ。
知らない音楽に出会うと、大袈裟かもしれないけれど、世界が広がったようで楽しい。
ありがたい事に、そういうちょっとした時間が「月光院」に近づける、ゆるりとしたいい時間になると思うんだよね。

この世に音楽がなかったら「激昂院」を通り越して、一体全体何に変貌を遂げてしまうのだろうと思うと、自分でもそら恐ろしい気がする。

酸素と音楽は同じくらい必要で大切。

そして改めて強く心に決めた事がある。
素敵な夜を過ごすために、5時以降は仕事のメールは開かない事にした。

Arrivederci.








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