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間引きが苦手な農家の人もいるのかな。

紫蘇とパクチーのタネを買って撒いてみた。
どっちもあると楽しい薬味的な存在だけど、スーパーで買おうとすると、紫蘇は枚数が多かったり、パクチーは置いてなかったりすることが多いから、それでは育ててみましょうと思い立ち、(相変わらず安易な方法だが)検索してみたら意外と簡単に育って、強いと書いてあった。
地植えではないのでどうなるかわからないが、10日ぐらいで芽が出るらしい。
毎日水をやるのが楽しみ。

あるショップに買い物に行った時、BGMで流れてきた曲がいい感じだったので、Shazamで調べたら、マイリー・サイラスの曲だった。この曲を聴いた時はエイミー・ワインハウスとアデルを足して、2で割ったような雰囲気の歌声だなあと思って聴いていた。発音が違ったからアメリカ人の女性だなとは思ったけど、マイリー・サイラスをずっと聴いていたわけではなかったので、すぐには彼女だとわからなかった。アルバム聴いてみたくて、Apple Musicでダウンロードした。
好きな女性ボーカルが入ってるプレイリストに何曲か仲間入り。プレイリストにはマリア・カラスもchelmicoも入ってる。雑食。
色々とお騒がせなディズニー・チャンネル・スターだった彼女。
ちらっとそう言うニュースを見かけるたび、別に何したって人に迷惑かけなければいいじゃない?と思ってたけど(迷惑かけてたかもしれないかはよく知らない)何はさておき、いいボーカリストだなあと思う。

マリア・カラスのLA MAMMA MORTA、Dolby Atmosで聞くと感極まって・・・。

以前、知り合いのアメリカ人女性アーティストが
「作家自身の性格と作品は全然関係ない。作家自体がロクデモナイヤツでも、作品が良ければいいの。」と言った。
でも、彼女自体は全然ロクデモナイヤツでもないし、出会ってから何年経ってもなんだか純粋でナイーブで、厳しい面もあるけど思いやりに溢れている。そして作品制作にはとことんこだわりを持っていて、勤勉だ。作品にもそれがよく出てる。
私が、「でもあなたはそうじゃないじゃない?」って言ったら、
「当たり前でしょ。それが当てはまるのはピカソみたいな天才だけ。私たちみたいな作家は、作品にも周りの人にもきちんとしなくちゃ。アーティストだからって普通の人と違うみたいな態度を取るなんて、中途半端な作家がすること。そういう作家にいい作品は作れない。ただの勘違い野郎だわ。」と言った。
「なるほど。そういう事ね。」
ニューヨークのギャラリーの取り扱い作家である彼女は、十分成功している作家なのに、なんか彼女らしくて嬉しかった。だから彼女はあそこにいるんだな。

お恥ずかしいうえに、ちょっとだけ悲しいのは、彼女と私のギャラリーで応援してる若手作家たちと何回か食事に行った時、その中の何人かが私になんていうか「ご馳走様」も何も言わずに毎回さっさと店を出ていくのを見ていて、とうとう彼女はそう言ったのだ。
今考えると、私もまあ、まだ若いし全然売れてない作家たちだし、いつものことだからとほっといたのがいけなかったんだと思う。でも、よく考えれば子供でも「ありがとう」とか「ごちそうさまです」は言えるよね。

パクチーさんと青紫蘇さん。元気に育ってね。

ところで、植物の種を蒔くと、「ある程度育ったら植え替える時に、間引きしましょう。」と大体書かれている。それが、苦手。
間引きって。わかる、わかるんだけど、せっかく芽吹いて「よしこれからっ」て時に、引っこ抜かれるのもなんだかなあ、と思ってしまう。
ミントも「花が咲くと葉っぱが硬くなるから、花が咲いたら取りましょう」とか書かれてる。
この前育てようとしたカモミールは、種もすごくちっこくて、芽吹いてきたら植木鉢中を芝生みたいに埋め尽くして、間引きって言っても、って感じになったので、そのまま育ててみた。案の定、ちゃんと育たなかった。それを見ていて、どれもこれも全部面倒見ようとしたら、その中にあるいい芽までダメにしてしまうんだなと思った。

紫蘇とパクチーには心を鬼にして接するんだ。と、今のところ決めている。
Sorridi e spera! Io son l’amore!



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