ハロコンの裏側を妄想する。

 4年ぶりに復活した全体ハロコンがいよいよスタートしました。私は8月の大阪公演に参戦予定で、今から胸がポクポクしています。今回は、そんなハロコンの裏側を私の仕事の経験から考察してみたいと思います。

遠征手配の大変さ。

 私は、某Jクラブでチームの遠征(=アウェイでの試合)の手配の仕事をしていたことがあります。内容は、旅行会社と相談し、試合会場近くのホテルを押さえて、新幹線や飛行機などの交通機関を手配し、駅や空港からホテル、ホテルから試合会場までのバスやタクシー、ホテルでの食事や、試合後の弁当の手配と多岐に渡ります。
 その中で、大変だったことが2つあります。ひとつは、大規模イベントとのブッキングです。私の経験上であったのは、大規模な学会と重なってホテルが空いていない事件とドリカムのコンサートで飛行機が空いていない事件でした。前者は近隣他県のホテルを確保し、後者は別の空港を利用して、なんとか試合開催に至りましたが、特にJリーグ序盤は日程発表から遠征手配までの時間が短く、このような事態が起こりやすくなっています。
 もう一つは急な予定変更です。台風で飛行機が飛ばない可能性があるので、移動日を一日早くしたり、あるいはサポーターの居残りで予定していた電車に間に合わなかった、ドーピング検査で2人だけ泊まりになったなど、予想外の出来事があってもチームがスムーズに動けるように臨機応変に対応しなければなりません。
 このような経験から、ハロコンでホテルや交通手段を手配するスタッフさんの苦労を想像すると、感謝の気持ちが人一倍湧いてきます。

ハロコンの大変さを妄想する。

 全員で72人となったハロープロジェクト。72人が一斉に移動しコンサートを行うハロコン期間中の裏方スタッフの皆さんは、きっと想像を絶する多忙の渦中にあることでしょう。
 まず、72人分のホテルの確保は大変です。近年は外国人観光客が全国各地を訪れており、各ホテルの稼働率は高くなっています。そんな状況下でのホテルの確保は、簡単にはいかないことでしょうし、場合によっては2つのホテルに分かれて宿泊していることも考えられます。そうなれば、当然、調整業務の量が2倍になり、負担は大きくなります。また、若い女の子たちのため、セキュリティの確保は必要不可欠です。場合によってはフロア貸し切りにしていると考えられますが、ホテル側との調整はなかなか大変でしょう。
 交通手段の確保も大変です。一斉移動であれば旅行会社に依頼して、必要枚数を確保すれば良いだけですが、グループや個人の活動状況によって前乗りや後泊など事情が異なるため、個別対応をしなければならず、スタッフさんが頭を悩ませている姿が目に浮かびます。
 他にも、食事や衣装、バスやタクシーの手配、さらに天候や体調不良等に伴う急な予定変更など、苦労はツアー中ずっとつきまといます。

裏方の頑張りをイメージすると現場がさらに楽しくなる。

 コンサートは出演するメンバーだけでは行うことは出来ません。曲を作るクリエイターさん、衣装さん、メイクさん、セットを準備する方、音響・映像担当の方、調整役のマネージャーさんに、会場の関係者にケータリング業者。そしてお金を払って会場に足を運ぶヲタクなどなど。関わる全ての人がひとつのコンサートを作り上げているのです。
 特にエンターテイメントの世界では、演者に強烈なスポットライトが当たる分、裏方の仕事にはなかなか光が届きません。そんな見ることが出来ない裏方スタッフの方のストーリーを妄想することで、よりコンサートを深く楽しむことが出来るのではないでしょうか。

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