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夜中に現れる妖精たち

また、今日も悲しい気分になってしまったんだね。

その時、ろうそくをつけたよね。

さびしいんだね。

初めてさびしさを素直に認めた気がするよ。

ひとりが好きだと思っていたけれど、実は自分を守るためだったのかもしれないね。

仲良くなることを恐れていたからね。

楽しむだけでは物足りなかったんだよね。

悲しむ人は美しかったから。

暑い国の妖精たちを思い出してごらん。

真夜中に現れた小さな手。

言葉を超えてわかった瞬間。

覚えてくれたんだよね。

不安で動けない時、現れてくれたんだよね。

だから心配はいらなかったよね。

もう一度会えるかな。

だって、さびしいから。

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