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卒業間近のアメリカの高校生が恩師に渡した感動のサプライズプレゼント

お世話になった恩師へのお礼を何にするかは
誰もが一度は頭を悩ましたことがあるテーマではないでしょうか?

今日は娘の中学校のオーケストラと合同で開催された高校生吹奏楽の卒業コンサートで、生徒さんから先生に渡されたサプライズプレゼントに心が揺さぶられたので、その内容をシェアしたいと思います!

1 愛の6段重ね戦略!

先生が最優秀生徒賞受賞者を発表し終えた直後、生徒さん二人が突然ステージの上に出てきて、「私たちも先生にお伝えしたいことがあります!」と、お話しを始めました。

先生の素敵なところ、大好きなところが語られたのち、
この気持ちを形にするために、こんなギフトを用意しました!

との声に合わせて、

a) First Surprise

会場に座っていた仲間の1人が突然、布に包まれてた何かをステージの上に置きにきたのです。

会場一体、これは何だ???とざわざわします。
そこで、司会の生徒さんが布をとると

そこには、バスケットが!

b) Second Surprise

司会者が続けます。

「まずは、先生を知っている人であれば誰もが知っている通り、先生の大好きな飲み物、こちらを15缶プレゼントします!」

パチパチパチパチ〜

もう1人の司会者が続けます。

もちろん、

 これだけでは、

 僕たちの感謝の気持ちは伝えきれません

 なので、更に何をお渡しできるかと考えこちらを準備しました!」

c) Third Surprise

「いろんなコンサートに連れていってくださる時、その時に何かお役に立てるものをお渡ししたいと思い、考え付いたのがこちらです!」

と、渡されたのは、先生のイニシャル付きのメガフォン

更に司会者は続けます。

「いやいや、これではまだまだ伝わらない!」

「そこで、考えたのは、こちらです!」

d) Fourth Surprise

と準備されたのは、先生がサングラスされていらっしゃる写真とメッセージがついたマグカップ!これでさっきの飲み物をぜひ飲んでくださいと。

もう終わりかなって思ったところに、

「いやいや、これでもまだ足りない!」

e) Fifth Surprise

「ステージではステージブラックと言われていて、みんな真っ黒の服を着ないといけません。けど、時には色もいいんじゃないかと思い、準備したのがこちらです!」

と渡されたのが、吹奏楽部メンバー全員の顔写真がプリントされたネクタイ!!!遠くからみるとおしゃれな模様にみえ、素敵!そこでまた盛大な拍手!

照れながら服に当ててみる先生に会場も盛り上がる中、
司会者が最後に渡したのが

f) Sixth Surprise

みんなからの寄せ書きでした。

この素晴らしい演出に、会場が一体となり、興奮に包まれました。

2 みんなの心を惹きつけるしかけ

そこで少し分析してみました。
先生だけでなく、
なぜこんなにも会場全体を惹きつけることができたのか、と。

もちろん司会のお二人の話術は最高でした。

その他すごいなーって思ったのは、

先生が置かれる具体的なシチュエーションをまず思い浮かべ、
そのシチュエーションをちょっと明るく、ちょっと面白く、ちょっと先生が楽になるような、そんなアイティムを選ぶという視点です。

プレゼントを考える時に、相手がどんな行動をするかというところに思いを馳せ、そこから、何があったらもっとその人は嬉しくなるだろう?っていろんなSituation毎に考えられているところが素敵だなって感じました。

それによって、自ずと、これまでの思い出まで振り返れるという部分も。

そして小出しにしていくことで、次はなんだろう?っていう好奇心も掻き立てる。

最後に定番のメッセージカードもある。

素晴らしい構成の演出だなって思いました。

3 コンサートの最後は笑顔いっぱい「宝島」!

そして迎えた最後の曲はなんと作曲者は日本人、日本の吹奏楽の名曲の一つである「宝島」!

「宝島」についてはこちらの説明がとてもわかりやすかったのでシェアさせていただきます
  ↓

私は初めて耳にしたのですが、アメリカの高校生に、とっても合っている!
会場が一体となっている!
演奏しているみんなも、会場のみんなもとっても楽しそう!
エネルギーいっぱい!
そんな曲を作れる日本をとても誇らしく感じました。

コンサート終わった後も、「あの最後の曲、思わず立ち上がって踊りたくなったわ!」と友達もその友達もまたその友達も、思い出しては体を動かし、言っていました。私もノリノリで聞いていました。

いろんな演出があり、終わったのは9時前になっておりましたが、あくびどころか活気と熱気と興奮でホールが愛に包まれているようでした。

コロナでニューノーマルにアジャストしている中、
本当にいろんな選択、決断を先生も生徒も保護者も全員が直面してきたと思います。コロナで会えない中でも、いろんな工夫をしながら音楽でつながり続けてきた仲間。

だからこそなのか、こうやってみんながまた一同に会し、生の楽器の演奏を聞ける喜びはこの上ないものとなったように感じたのかもしれません。

素敵な時間をありがとうございました!


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