見出し画像

パラダイム

トマス・クーンの『科学革命の構造』によれば、科学には「パラダイム」という概念がある。

中学とか高校の数学の教科書は章立てがしてあって章末問題がついている。科学の学説とはその章立てみたいなもので、科学者たちは章末問題を解くかのごとくその枠組みで世界をモデル化する。

科学自体がその章立てを変えていくように学説を変化させていくものということだ。

つまり科学とは絶対真理というよりも一つの章立てのようなものなのである。

科学と伝統的道徳律とが対立する場合がある。生命倫理などがそれだ。科学的でないと批判するのは容易いが、科学のパラダイムシフトのような現象とどう折り合いをつけるかというのが課題となる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?