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【#あんクリ製作委員会】“ユウちゃん”というツンデレ弟キャラが出来るまで

突然ですが、わたしはこれまでツンデレキャラというものを自分の小説に出したことがありませんでした。
わたしの小説に出てくることが多いのは、舞台が現実世界に近いものであれば尚のこと、「あんこちゃんとクリームくん」の梅澤先輩みたいな爽やか男子!って感じの男性です。

(ちなみに、わたしが個人的に梅澤先輩のイメージとして持ってるのは、「コレットは死ぬことにした」っていう少女マンガのイタン先生。
気になる方は「コレットは死ぬことにした イタン」で検索🔎)

———そんなわたしが、あんクリ製作委員会での話し合いの流れで、「ユウちゃん」というツンデレな弟キャラを書くことに。
さあ、困りました。これは誰かモデルになる人物がいないと書けません。

そこで、委員会メンバーであるりようさん&ケントさんに相談した結果、ドラマ「TOKYO MER」の音羽先生に弟要素を盛り込むという結論に。

「TOKYO MER」をご覧になっていた方はお分かり頂けるかと思うのですが、賀来賢人さん演じる普段はツンな医師の音羽先生が、佐藤栞里さん演じる病児保育スタッフの涼香に若干デレるシーンがたまらないんです。純度120%の完璧なツンデレです。
あれに弟要素を足せば、ユウちゃんになるんじゃないかと考えていました。

……が、しかし甘かった。
どれだけ頭を回転させても、音羽先生と弟要素が混ざり合いません。

これは、全く別の人物をモデルにした方が良さそうだ。ごめんね音羽先生。
………という訳で、誰かいないかと考えた結果、もう1人候補が浮かびました。

瀬峰りあさんという方が書かれている「王女様は嘘がお好き」という小説に登場する、主人公の弟、アルアレンです。

冷静で落ち着いた物言いでありながら、お姉ちゃん大好きなアルアレン、通称アル。
アルなら本当に弟キャラだし、いい感じにユウちゃんのモデルになるかもしれない。

参考にさせて頂くに当たって、久々に小説を読み返してみよう。
元々は「MAGNET MACROLINK」というサイトで連載されている小説のページを開いて読み進めたわたしは、早々に希望を打ち砕かれることになりました。

朝食も食べず、ダラダラとベッドの上でお気に入りの作家が書いた小説を読みふける姉、エディリーンに、彼はこんな風に話しかけます。

「姉さんはユーナ・ココットと僕、どっちが好きなの?」

………。
ぽかんとするわたしを他所に、エディリーンはこう答えました。

「勿論アルの方が好きに決まってるじゃない!
大好きよアル、愛してる!」

………これは。
そう思いながらも読み進めたわたしに、アルはトドメの一言を放ちます。

「姉さん、着替えたら降りてきてね。
それと……僕も姉さんのこと大好きだよ」

ダメだ、完全に目論みが外れた。
デレがド直球すぎる。

………と言うか、もはや姉弟というよりカップルでは?
まぁ、一見カップルみたいなこの2人の様子に深くて切ない理由があるのは、読んだことがあるから知ってるけど。

とりあえず、ユウちゃんを書くに当たってアルは参考にならない。なんなら音羽先生以上に参考にならない。ごめんねアル。

結局、りようさんが作ってくださっていたプロットを基に、どうにかユウちゃんに動いてもらいました。
ユウちゃんは探り探り動かしたけど、あすかさんがいい感じにユウちゃんの頭を撫でたりしてくれたので、今回はとりあえずセーフです。

それにしても、誰かと一緒に作品を創ると、これまでやったことのないことに挑戦できるし、表現の幅も広がっていいな。

………この記事を読んでいる皆さんの中に、もしわたしたちと一緒にあんクリの世界を創ってみたい、やったことのないことに挑戦したり表現の幅を広げてみたいという方がいらっしゃったら、大歓迎です。
大声でもこっそりでも、わたしかりようさんかケントさんに教えてください\( ˆoˆ )/

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