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【音楽×小説】この夜を止めてよ

目が覚めた時、彼は既に隣にはいなくて、私は独りで朝を迎えた。
窓から差し込む日差しが、私を容赦なく照りつける。

夜が夜のまま止まればいい、時間なんて過ぎなければいい。
そんな風に願っても、それが現実になる訳はなくて、だけどそれが悲しくて。
涙が一筋、頬を伝った。

———私たちの関係は、許されたものではなかった。
最初は、大きなその背中を見つめていられるだけで幸せだったのに。

甘い過去の記憶も、かたちのある未来も望んではいなかった。
あの人の夜を、夜だけを私のものにできたらそれで良いと、いつからか思うようになってしまっていた。

けれど、それだって、赦されるものではなかったのに。

………別れの時も選べないのなら、
せめて、あの夜を、あなたの夜を———。


***

JUJUの「この夜を止めてよ」を基に小説を書きました!

朝から上げていいような内容ではないことは承知ですが……(苦笑)

お互いを好きになって、気持ちが通じ合って、一緒にいることが出来るふたりって本当に奇跡だよなぁと最近よく思うのです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました


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