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【絵本】『青い鳥と歌のへたなトロル』

歌が苦手な俺と君だけがわかるお話だぜ。

あらすじ
歌がヘタで大嫌いなトロルが
最後には歌が好きになる物語。


『青い鳥と歌のへたなトロル』

-なんで僕って歌が上手く歌えないんだろう-


ワンスアポンタイム。
むかしむかし、あるところに                
いえ、もしかしたら最近のことかもしれません。あるところに、
"トロル"と島の動物達が通う学校がありました。

この学校の朝は動物たちの元気な合唱からから始まります。

みんな歌うことが大好きです。
桃色の小鳥たちの綺麗な歌声や
キツネやイノシシ、クマの力強い歌声。

トロルも歌う事が大好きです。


トロルのもとへイノシシが来て言いました。

「みんなとずれてるよ」

イノシシが言った事は、すぐに島中のみんなに広まりました。

次の日の朝、みんなが聞き耳を立てていました。
みんながクスクスと笑っていました。
その中の一人が「オンチだね」とトロルに言いました。

トロルはとても恥ずかしくなり、悲しい気持ちになりました。


 翌朝、トロルは学校には行かず自分洞窟のベットで横になっていました。

遠くからみんなの元気な声が聞こえてくると、とても胸が苦しくなります。

「歌なんて嫌いだ」


でも、トロルは寂しくはありません。海に行けば魚たちがいるし、浜辺に落ちている物で工作をする時間はすごく楽しかったからです。


 ある雨の日、浜辺の貝や島の植物を集めて
工作をしていたら、不思議な音の出る楽器ができました。


植物のツルでできた弦を指で弾くと。

ポロロン

と音がなりました。

ポロロン。ポロロン。と指で弾いていると
青い鳥が洞窟へ雨宿りにやって来ました。


トロルは見かけない鳥に尋ねました。

「君はこの島の鳥かい?どこから来たんだい?」

青い鳥はじっと見つめているだけ。

「そうか、君も一人なんだね。ゆっくり雨宿りしていきな」


またポロロンと。ポロポロを指で弾く。

ポロロン。ポロロン。なんだか楽しい。

すると、青い鳥が鳴いた。
青い鳥の鳴き声は歌っている様にも聞こえた。

「もしかして、僕のポロポロに合わせて歌ってくれているのかい?」

青い鳥は歌い続けます。

「ははは!おかしいね」
トロルはその歌声を聞いて久しぶりに笑いました。

「あ。」

それと同時に、学校のみんなに笑われたことを思い出しました。

トロルが演奏をやめると、青い鳥はどこかへ飛んで行ってしまいました。

 明くる日も雨。ポロポロで遊んでいると、 
あの鳴き声が聞こえました。

青い鳥がポロポロに合わせて鳴いている。
いや、歌っている。つもりだ。

トロルはしばらくの間、演奏を続けました。

その不思議なセッションを洞窟のコウモリたちが静かに聞いていました。

ふたりは明日もここで歌おうと約束しました。

 その次の日から決まった時間になると毎日、
トロルと青い鳥、ふたりだけのコンサートが始まりました。トロルはその時間が大好きになりました。

トロルが音に合わせて体を揺らすとコウモリたちも真似をしました。

コウモリたちが羽を叩くとトロルはその音に合わせて高く高くジャンプして見せた。      

ポロポロタンタンピョーンピョン!

洞窟は大盛り上がり。青い鳥も歌う。

すると、洞窟の入り口からその光景を見ていたイノシシが言いました。

「何をしているんだ〜い?」

トロル「青い鳥の歌やコウモリたちの羽の叩く音を楽しんでいるんだよ」


学校では、動物たちが噂話をしています。

「何やら洞窟の方で楽しいことがあるらしい」
「行ってみよう!」「みよう!」

学校のみんながワッと洞窟に押し寄せた。
ポロポロを弾くと青い鳥も歌う。
するとコウモリたちが踊り出す。

するとひとりがが言います。
「みんなで歌おう」

洞窟はワイワイワイワイ

青い鳥が隣に来ていいました。

(君も歌おうよ)

トロルも歌い出す。

みんな歌って踊って楽しい。


イノシシは言いました。
「君の演奏でみんなが楽しそう。君はこの島の太陽みたいだね」

そこにはもう歌が嫌いだと思い込んでいたトロルはいなくなっていました。

トロルは好きな事を好きと言えるようになりました。


         おしまい

-エピローグ-

次の日もみんなで歌った。
でも、青い鳥の歌声だけは聞こえてこなかった。
きっと次の誰かを笑顔にしに飛んで行った。

そう思うトロルでした。

『青い鳥と歌のへたなトロル』

著:TAIYO(たいよう)


あとがき

最後まで読んで頂きありがとう😊
歌が大嫌いだったこの物語を書いたTAIYOです。

普段はショーをやったり動画を創ってたりしています。

トロルのモデル

この物語の主人公で、歌がへたなトロルのモデルは自分自身です。
小学校の時に音楽の授業がとても嫌だったんだよね。
一生懸命に歌っていても、うまくできない。
歌がへたなキャラでみんなを笑わしたりもしてた。でもそれって結構しんどいよね(笑)

ただただ「間違ってるね」とだけ周りから言われ続けて、んーそうなんだと思ってた。

それから中学、高校と合唱コンクールでは
口をデカく開ける口パク術で乗り切っていました。友達付き合いのカラオケなんて超地獄だよね

めっちゃわかるよ!
でも、もう大丈夫。

僕が歌が少しだけ好きになったキッカケ

しかし、僕は今は歌う事がそれなりに好きなんだよね、
数百人のお客さんがいるステージで歌ったのともある!

トロルが青い鳥やポロポロと出会った様に、
自分が歌を歌っていいと思えるキッカケがあった!

それは2つ!

高校3年生の夏休み、大学生ライフを直前の僕は焦っていました。だって大学生と言ったらカラオケでしょ?笑

僕と友人のわーにょはとにかくカラオケに通い歌の猛特訓をしてた(笑)

しかし、わーにょも僕と同じくらい歌がひどいんだよね!めっちゃ仲間〜

でも、めちゃくちゃ堂々と歌うんだよね(笑)
スゲ〜よ!って思った!


その友人わーにょの前だけでは、何も気にせず歌が歌えるようになりました。

そして、2つ目。

大学で出会った仲間がいたんだよ!
そのみんなと行ったカラオケは
僕の今までと違ったんだよね

それまでは、カラオケの採点機能をオンにして
ひとりひとり順番に歌うのがカラオケって思ってたんだけど、

でも、やつらは

採点機能も使わず、しかも一曲を
みんなでマイクを回し、まるでライブのようにハイテンションに歌って楽しんでたんだよ!

誰かの好きな曲をみんなで歌いあってて
上手いも下手もなかった
ただただ、踊り、歌い狂っていました。

だから俺も、踊り狂ったり歌ったりした
そしたら、意外に楽しかったんよね!

今では、下手でも堂々と
ウクレレに合わせて歌っている自分の動画を
仲間にLINEで送りつけるくらいになりました(笑)


この物語が伝えたい事

それは、

・好きな友達と楽しめばええやん
・周りは気にせず楽しいならええやん

という事。え、何言ってるかわからん?
ま、自分の、好きだ!っていう心にしたがえってこったー!

どうせ生きていかなきゃ行けないなら、堂々と胸を張って生きる。

他人は案外、自分なんか見てないよ
物語のイノシシのように、昔はああ言ってたのに、久しぶりに会うとあっけらかんとして
いるやん


最後に

もし、歌が苦手だったり嫌いって言ってる
大切な友達がいたら、そいつにもこの物語を教えてあげてーな!

そしたらいつか、俺と君とみんなで歌を一緒に歌おーぜ!


TAIYO  TM社ファミリー


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TAIYO
本名:駒﨑太嘉 (26)
TM社ファミリーのリーダーとして
舞台『Here we go!〜ショーに生きる者たち〜』、青い鳥のアニメを手掛ける。


私TAIYOが命をかけて、一年に一度行う舞台
『Here we go!〜ショーに生きる者たち〜』2020はこちら
https://youtu.be/lB5Q8i1GRUI

まさかの歌も歌っております!笑

2021年も11月にやります!
是非お越しください!

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【青い鳥のアマゾンストア】
https://tmce.thebase.in/

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