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【四川/西安⑤】面子を重要視する中国における、ツアー旅行の評価操作事情

九寨溝のフリータイムが終わった後は、一旦ホテルに歩いて戻って、バスで九寨溝千古情景区というミニテーマパーク的なところへ。

九寨溝から流れてきた水と、普通の川の水が交わるところ

帰り道の道端で量り売りでサクランボを買う友人の中国人の女子大生たち

一緒のツアーに参加してた男の人がビワをくれた。

九寨溝千古情景区

お化け屋敷があったり、劇場がたくさんあった。
私たちはここで九寨溝の周辺や少数民族の歴史のミュージカルを鑑賞。

スマホのズームじゃだいぶきつい。

2008年の四川大地震の時の再現。(この写真じゃちょっとホラー...)

昔だと侵略の歴史からさかのぼり、近年では地震の悲惨さみたいなのを1時間ないくらいの時間で上演してた。4D仕様だったから雨降ってきたり、揺れたり。役者さんが観客席の上を船みたいなのに乗って通っていったりとか、会場全体が劇の一部みたいになってたのが面白い演出だった。

前日に取られたオプション料金の中にこのミュージカルの特等席?の料金も入ってたみたいで前の方の席に案内されたが、まさかのダブルブッキング。
このツアーからは4人がオプションつけてたけど、3人分しか席がない。お金払ってまで狭い席かよ...とは思ったけど、中国だから仕方ないと我慢。
(後から他の中国人がツアーガイドに文句言ってた。)

3日目、成都へ戻る

朝ごはんを食べ、成都に戻ります。
途中にツアーあるあるの物品購入の時間が。○年持ってたらちょっとずつ価値が上がりますよ~みたいな投資型のお土産が多かった。ヒスイとか、宝石類。中国語でこういう投資の物品を理财产品って単語だったかな。

ツアー客が買ったらガイドにマージンが入るみたいで、絶対に買わない客VS絶対に買わせたいツアーガイドみたいな状況に。
ほんとうは滞在時間2時間だったけど、誰も買う人いなくて、ガイドが粘って2時間延長。計4時間...。しかもなんか説教された。「こういうところに来たら普通買うもんでしょう!」と。

買ったお土産のレシートを写真撮ってwe chatで送らせられる。私は結局お土産買わなかったからレシートがないので「ごめんレシート捨てたわ」みたいなノリで回避。そーとー睨まれた。

お土産やさんの後に乗馬、昼ごはんだったため、昼ごはんの時間が遅くなった皆は怒り心頭。
昼ごはんの火鍋は乗馬の後にすぐ食べれるように草原のテントで食べる。
で、バスを降りて乗馬の馬待ちの時間に、ガイドと客が大喧嘩。
女子大生ちゃんたちにどしたの?と聞いたら、あんまり見ちゃダメよ~と言っていたので、放置。その間にも昼ごはんの時間はずれる。

ようやく落ち着いて、乗馬組がかえって来てから、やっと昼ごはん。時間はもう2時近く...。

見た目は辛そうだけど、色だけ。肉は固いし、白菜と豆皮という湯葉みたいなのがメインの残念な火鍋。まあツアーだし期待はしてなかったけど。。

チベットの特産品バター茶(酥油茶)。味がないのに、重い...。
私は苦手だった。

そしてレビューの評価操作。

ご飯を食べて、さぁもう帰るだけだ、とバスが出発して1時間程後。
ツアーガイドがアンケートを取り始めた。5段階評価の5が最高で、ホテルの質だったり、ツアーガイドについてとか大体6問程度。
ツアーガイドは喧嘩するわ、ホテルはボロいわで、私はその項目を3で付けた。するとツアーガイドの尋問開始。何でここは3なんだとめっちゃ問い詰められる...。理由を言っても「5に変えろ」としか言わない。
そんな感じで乗客全員のアンケート回答を5に変えた。
いや、恐ろしすぎるでしょ中国!どうりでツアーのレビューが高評価100%が乱立してるわけだよ!ほんとメンツが一番なんだなぁと思った。

近くに座ってたカップルがSAで買ったスモモをくれた。熟れてて甘い。

成都で火鍋again

夜9時過ぎに成都に到着。仲良くしてくれた女子大生と別れ、今日の宿に向かおうとしていると、ツアーに参加していた一人旅仲間に一緒に火鍋食べるけど来る?と声をかけられた。もともと四川の火鍋は食べたかったけど一人で食べる量ではなく諦めてたから、喜んで参加。

蜀大侠というお店。四川系火鍋の有名なチェーン店らしい。

まさに殺人級の辛さ。一口で吹き出す大汗と尋常じゃない唇の痺れ。食べてるうちに真ん中の白いスープの救いも、あっけなく陥落。菜箸が赤く染まったからもうなすすべなし。次の日は当然腹痛に(笑)

肉の演出も面白い。

四川滞在のホテル

2人と別れた後、終電もなかったのでタクシーで移動。2km以上乗って400円かからないとは、やっぱ中国のタクシーは素晴らしい。
運ちゃんと話してて、成都の人かと間違えられた。下手な中国語の発音が訛りと捉えられたのか?

で、今回のホテルはチェンドゥ レイジーボーンズ ホステル ポッシュパッカー(Chengdu Lazybones Hostel Poshpacker ;懒骨头社交旅行酒店)

駅から1.1kmとちょっとアクセスは悪いけど、一人旅だし安いから問題ない。1泊36元(≒600円)!最高。
冷房がきいてて、洗濯物が乾かなかったことと、6人ドミトリーなのに1つのユニットバスしかなかったのがちょっと不便だったかな。朝とか皆急いでいるのに1人が風呂入りだしたら、もう...。

2匹くらい飼い猫がいて、癒された。


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