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心だけは、生かしてあげて

この夏、8/8~20の短期で標高1500mに位置する栃木県・奥日光の旅館でリゾートバイトをするという契約を結んだ。けれども最終日の8/20、今日私は東京でこのnoteを書いている。
別に仕事が終わって速攻で帰ってきたわけではなく、一週間足らずで仕事から逃げだした。リゾートバイトでよくいわれる言い方でいうと、飛んだのだ。

このnoteで言いたいのは、少しでも変だと思ったり心が侵害されていると思うような場所からは逃げても誰もあなたを責めないから、後のことは考えずにまずは逃げた方がいいということ。そして心に影響があると、回復にもコストがかかること。だから早く逃げて。
この発信が他のつらい環境で沈んでる人に届くと嬉しい。

お盆の温泉旅館が忙しくて1日12時間以上働くことになるのは、分かる。言われたことを間違えたり、忙しいときに仕事を見つけないでぼけっと動かなかったりして怒られるのもまぁ分かる。

けれど、料理長に確認や、何をすればいいか聞いてもうるさいと罵られ、聞かなければ素人が何様だと罵られる。料理長の仕込みが終わらなくて料理の提供ができず、それを客に提供できないのは配膳のバイトの責任だとして女将から料理長に謝罪を強制させる(これは私ではなく、一緒に入っていた先輩が謝罪させられていた)。
客に料理の内容を聞かれたから料理長に確認を取るだけで「なんでそんなことをきくのか、バカか。うるさい、とにかく配膳しろ」と罵詈雑言(実際はもっとひどい)を浴びせられたりする(実際は食材の発注ミスで客の数に対してデザートが足りなかったらしくて、切らないとフルーツの種類と数、どの客にどのフルーツがいくかが分からないけど切るのが間に合ってなくて逆切れ)。...料理長が切らないと提供できない、皿しか用意されてないものをどうやって配膳するというのか。

それを女将と専務に相談するも、「料理長は一人で頑張っているから…」という理由で誹謗中傷を正当化しようとする。

この一件でこの旅館は料理長だけじゃなく経営陣も腐っていると見切りをつけ、あっさりと辞めた。そして私は日給約1万円×残り6日=6万円の稼ぎを失った代わりに平穏な6日間を手に入れた。

けど帰ってきて3日は眠くて眠くて仕方なかった。睡眠中は何も考えなくてすむけど、起きて何もしていないときはその時の記憶がジクジクと心を蝕んでいって。

だから起きてるときはおいしいものを食べて、カメラ持ってお散歩して、好きな人と会話して、綺麗なものを見て、漫画読みふけって、疲れたらまたたくさん寝て。そして4日目の終わりにやっと平常に戻ってこれた。

6日働いて、回復に4日もかかった。

もしあのバイトを「辞めるのはよくない」と2週間フルで最後まで続けていたらどうなっただろう。自分じゃなくても人が罵られているのを聴くだけでも、嫌な気持ちになって、悲しくて、心が消耗していた。そんな状況なら言わずもがな私は確実に心を病んだ。きっと回復にも、もっともっと時間を要していただろう。
ただ私のメンタルが弱かっただけかもしれない。けど、同じようにすごくブラックな状況で働いて、自殺を図る人も少なくない。どんなに優秀で、強いと自負していても、心を蝕むのは一瞬だ。

今まで続けることは良いことだと思っていたし、責任を全うするのは当たり前のことだと思っていた。けれどそれは心の安全が守られていたからこそ、そう考えられていたのだと今なら思える。

たしかにここぞのふんばりどきで続ける、逃げないということも大切なことは知っている。けれどあまりにも理不尽で心を潰されるような状況じゃないか?というところを一度ちょっと離れて疑ってみることも大切だと思う。

中には本当にお金が必要で、そこでしか働けないと思っている人もいるかもしれない。けど、心を殺してしまったら、長く持たない。いずれ小さな綻びが、大きな穴となって、そこに落ちてしまったら、もう戻ってくることはできない。
だから、目の前にある方法だけじゃなくて、別の方法も考えた方がいい。働く場所はそこだけじゃないから、逃げるって選択肢も忘れないで。

逃げたことで人生開ける!みたいな大きな話をしたいわけではなくて、まずは自分の心を守ってあげるっていう小さいけど大事なことをおろそかにしないようにと、自戒もこめてのnoteでした~


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結局寝てたの?アクティブなの?どっちやねんという突っ込みはなしで~

あ!あと今回のリゾバ先が大ハズレだっただけで、優良なリゾバ先はいっぱいあるから、興味ある人はどんどん行ってみるといいぞ!いろんな濃い人がいて楽しいよ。社内博打には気をつけてw

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