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あの日の君に恋をした。第四話

そこから学校で会えば微笑みを交わし、言葉は交わさない関係になっていった。

一年の月日が流れた。
気が付いたら新しい配属チームの発表があった。
「え、、」
そう僕は驚いた。なんて言ったのだろう。
なごみさんと同じチームであった。こんな軌跡はあるのだろうか。
僕はベッドの上で喜び飛び跳ねた。

授業初日がやってきた。
ドキドキしていて大丈夫だろうか。
「こんにちは」
かわいらしさもありながらどこか女の子らしいくない声がなごみの方から聞こえた。
面と向かって話すのは初めてであった。

こんなに嬉しいことがあっていいのだろうか。
そんなこんなで半年が過ぎ去っていったある日のことだ。
僕は「アイドル好きなんだよね?」
声をかけてみた、
彼女は驚いたのか、笑っていた。
「いまさら~、もっと話したかったな~」
なんかあざとい子なのか?
授業中にも関わらずチーム全員を巻き込んででアイドルの話をしていた。
その時の彼女は楽しそうなんだがどこか府に落ちていない感じがあった。

それからというもの同じことの繰り返してチームの最終日を迎えていた。
そんなこんなで僕たちは配属チーム最終日の成果発表の比を迎えてしまったのだ。
このままではなにも残らない。悲しいな~そう思っていた。
その発表前になごみの隣に座り声をかけた。
「アイドルいつから好きなの?」
そう尋ねると彼女の眼はいつもと違って輝きながら30分近く語ってくれた。
この日に僕は彼女の自分の好きなことがある。そしてそれについて熱心に話してくれる姿に心を奪われ好きになっていったのだった。

そこから誕生日なども祝ったり、今度はご飯やライブも行こうとまで仲を深めていく未来を見ていたのだ。

しかし現実はそう甘くはない。
どんどん離れていく距離感気が付いたらまた話すことがなくなっていた。
それから半年手を振り合うだけの仲に逆もどり。
「あー僕の恋人はどこにいたんだーーーー」
隣の友人は鼻で笑っていた。
そこから知らぬ間に仲良くなった子が同じ子を好きになっていた。
その子こそ真一である。
それがのちにいろいろ起きることを僕たちはまだ知らない。

ひでは驚いた。
「え、あいつもそうなの?」
その驚いていることに康介は驚いていた。
そして、文脈から察したのかひでがなごみに気があることをりょうきは気が付いた。
りょうきはチームメイトでリーダーである。
彼は一見優等生であるが、仲の良い人以外はあまり関わらないようにする壁作りタイプだ。
少しだけ性格が悪いのかもしれないが、ひではとても仲がよく信頼している。数少ない友人だ。
「そうだよ、逆になんであんたがなごみのこと好きなのよ」
それに加え、康介まで驚きを隠せていなかった。
「本当、それが一番のおどろきだよ」
ぼくは何も知らなかった。
周りの人に関心がなかった自分が顕著に表れている。
やっぱ人気者なのかな。
すこし、圧巻している時だ、りょうきはひでに対して励ましを送った。
りょうきと真一はかなり仲の良い関係である。
だからこそひではとても驚きを隠せていなかった。
「お前は、絶対真一に勝て。なごみさんを真一に奪われないで。」
加勢するかのように康介ものっかってきた
「俺たちはお前を応援するぞ!」
この二人は最近仲良くなった、りょうきと康介だ。
2人とも真一とは仲が良いのになんでこんなに応援してくれるんだ。
僕には理解ができない。本当に言っているのかな、
人を疑って信じようとしない感じが伝わっていないか心配で仕方ない。

ひでは昔の心を少しだけ思い出してみた。
「頑張ってみよう、自信を持とう」

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