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思い立ったが吉日

2018/09/22
秋になって服を買った。季節が巡る度に思うのだけど、去年の今頃何を着ていたんだっけ。ねえ、これくらいの気温の時って何着てたっけ。去年着てたあれ、どこにしまったっけ。

元アパレル店員としてはあれなんだけど、世の中に実店舗のショップって必要かなあと最近思う。例えば持って帰るのが億劫だから試着だけしてネットで買う、ってあたし結構しちゃうんだけど。

でも古着屋は違うなあと思う。それぞれが1点物で物語があって、リメイクされたりクリーニングされてここまで生きてきたんだよなあって。あたしの好きな古着屋は今日も全部が好きだった。ハンガーもマットも観葉植物も、自動ドアが開く度に吹く風さえも。

「ここって求人出してませんか」って気付いたら口にしていた。好きなところで、好きなことで働けたらそれはもう幸せと言うほかにないと思って。後日連絡をくれるとのことで、もしも縁があったら日々服のことを考えて時間を過ごせるなあ。自分の突拍子のなさに、自由さに驚くなあ。

接客してくれたお姉さんはあたしより2つ下らしい。マツエクだけに行く、と思って急いで家を出たから服も髪もメイクも何だかなあな感じだったのにものすごく褒めてくれた。(下手な感じじゃなくて)遠巻きにあたしを見ていて肌がツヤツヤだからもしかしたら自分より年下かも、と思いましたとのことだったけれど多分そのツヤツヤは思いのほか暑くてかいた汗だと思う。

そう、好きなことで好きなところで生きていく。それが大事な部分。

#おやすみゆめであえたら
#エッセイ
#古着
#秋

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