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やる気がないならやめてしまいなさい

いくら私の塾が小規模で面倒見が良いとは言っても、受験を途中であきらめるというケースが無いわけではありません。いろいろな理由で挫折したり、途中で受験自体を断念するという方も見かけました。多くの場合、「よんどころない事情」があるのですが、中には親御さんが短気を起こして授業料を払っているのがバカバカしくなってしまい、塾や受験をやめるということも無いわけではありません。実はコレが本当に厄介です。

今回は、そんな残念な親御さんのお話。

宿題を全然やらないから受験させない

「全然自分で宿題をやらないので、先生、受験やめさせますわ」
以前こう言って5年生の夏で息子さんの受験を断念させた方がいました。話を聞いた時点ですでに決定事項でしたし、無理に引き止めるわけにもいきませんでしたので、そうですかと受け入れましたが、大いなる違和感を感じたのも事実です。

正直なところ、確かにそんなにやる気のある子でもありませんでした。どちらかと言うと、親に言われたので受験勉強しているような子で、タイプ的にもまだまだ遊びのほうが優先されてしまうような幼いタイプ。子どもの顔を見ていればすぐに分かります。ですから、私たちからすれば、「何を今更?」という感じでもありました。

決して能力的に劣っているわけでもなく、また決して出来ないわけでもない。ただ、まだ心が育っていない、幼いってだけの話です。でも、ここに短気を起こしてしまう親御さんは結構いるものです。

中学受験を志す親御さんが、大前提として理解しておかなければいけないこと、それは、

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