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Capcom Arcade Stadium[ギガウィング]│20年振りにプレイする名作

買うことを悩み続けていた「ギガウィング」を遂に購入した。何故悩んでいたのかと言えば、「Capcom Arcade Stadium」の特殊な仕様が主な要因である。

ゲームを個別に販売しておらず、異なる10個のゲームが含まれる3種類のパックを選んで購入するという仕様になっている。つまり、私が欲しい「ギガウィング」を購入するには「Capcom Arcade Stadium Pack 3:
アーケードはさらなるステージへ!
」を購入しなくてはならない。パックの料金自体はそれほど高価ではないものの、「ギガウィング」にしか用事のない私としては少し割高に感じてしまう。

ところがよく見ればこのパックには「サイバーボッツ - FULLMETAL MADNESS -」や「19XX - The War Against Destiny -」、そして「プロギアの嵐」までもが含まれているではないか。これは充分に”買い”ではなかろうか。というか気付いたら買っていた

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私がゲームセンターへ通い慣れたような頃に稼働していたゲームが多く、タイトルを眺めているだけで「ゲーメスト」の誌面や当時頻繁に遊んでいた悪友の顔が浮かんでは消えてゆく、何とも目頭が熱くなるラインナップである。

さて何はともあれ「ギガウィング」だ。クローゼットの奥からRAPを引っ張り出し、丁寧に拭き取った。しかしアケコンを触るのも何年振りだろうか…。

DLCのインストールを済ませ、いざ起動…!

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…?

アケコンを正常に認識させるのに手間取り何度か再起動を繰り返していたら多少表示がバグってしまったが、このままでもプレイできたのでスケルトン筐体として認識することにした。

それにしてもコンフィグ画面の種類が多すぎて煩雑である。更にアルファベットと日本語が入り混じるインターフェイスはお世辞にも見易いとは言えない。しかしゲーム筐体が並んでいる画はワクワクするので、そのワクワクの代償だと思えば我慢できなくもない…ということもない。改善に期待する。

更に私は1P側がキーボード、2P側がアケコンという風に設定してしまったようだ。このあたりの設定をどうやって変更するのかもよくわからず、仕方なく2P側でプレイすることにした。いつの間にそんな設定をさせられていたのか…チュートリアル的な表示が多すぎ(これも良くない)てテキトーにポチポチしてしまったのが良くなかったようだ。

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アケコンには「START」に相当するボタンを割り当てられず、デモを飛ばせない…

本作は縦シューなのに横画面である。カプコンの縦シューはこの形式が多い。当時はほぼ何とも思わなかったが、今改めて見直すと結構な違和感を覚える。

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懐かしのボスたち

20年振りにプレイした感想は「覚えていない」に尽きる。敵の出現パターンも弾の種類も、RF(リフレクトフォース)発動までの時間やチャージ時間なども全く覚えていない。しかし何故かボスのビジュアルだけは良く覚えており、新鮮さと懐かしさで複雑な感情の渦を感じながらのプレイとなった。

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それでも何度かチャレンジするうちに、ボス前までは到達できた。実機ではここまでしかクリアできなかった。

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そして何とかクリア。残機もボムも使い切った。

私は記憶領域にバグでもあるんじゃないかと思うくらい昔から物覚えが悪く、縦シューもマトモにパターンを組むのが難しかった。というか無理だった。従って殆ど反射神経とノリで避けることを余儀なくされるのだが、これらは加齢とともに失われている。そんな私でも遊び易く作られている本作は、縦シューの間口をグッと広げてくれた名作ではないだろうか。いやきっと名作である。間違いなく名作だ。

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当時は衝撃的だった”桁違い”のスコア

ノーミスクリアを目指してオジサンは頑張り続けようと思う。

おわりに

私は本作よりも続編の「ギガウィング2」を長くプレイしていた。ワンコインクリアもできていた筈だ。

本作以上に爽快感溢れる作品であり、目玉の「アイテムボルカノン現象」は私のようなヌルゲーマーでも思わず稼ぎを目指したくなるという画期的なシステムであった。「アイテムボルカノン現象」という名前が何かもう凄い。

「ギガウィング2」や「MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES」など、この時代はドット絵キャラ+3DCG背景という面白いグラフィックのゲームが散見された。苦手な人も居るだろうが、私はこの雰囲気に新しい波を感じたし、ゲーム業界の勢いを感じられる良い時代だった。

元々斜陽の業界に、今はコロナの後押しもあってゲームセンターという存在がどれだけ残るのか考えただけで寒気がする。余程のことが無い限り、当時のような賑わいを見ることは叶わないだろう。

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画面に走査線のエフェクトを施すことができるので、この機能によってノスタルジック感がアップする人もいるかも知れない

そういう意味でも「Capcom Arcade Stadium」は、古き良き薄暗いゲームセンターの雰囲気に浸ることができる、オジサン必携の一本と言えるのではないだろうか。

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