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[カメラ遍歴 3] CONTAX RTS II Carl Zeissのためのカメラ

ワタシが以前使っていたフィルムカメラ、CONTAX RTS IIについて、書きます。


憧れのコンタックス

Rollei 35SのSonnarを使ってから、Carl Zeissレンズで撮った写真の色の濃さと鮮やかさに驚いて、いつかまたZeissのレンズを使いたいと思っていた。
レンズ先端の周囲には、Planar、Sonnar、Distagonとともに、赤くT*の文字が誇らしげに彫られている。カッコよすぎる。
Carl Zeissのレンズをマウントするために作られていたContax。
ボディのデザインはポルシェデザインだ。カッコよすぎる。
ニコンF3もすごくカッコいいと思うけど、RTSは別格だ。
ヨーロッパの車、って感じがする。
ワタシのなかのRTSのイメージは、SAAB 900。

ニコンF3はRTSより後に登場しているが、ジウジアーロにデザインしてもらったのはおそらくRTSが念頭にあったんじゃないかと思う。
個人的にはF3もかっこいいけど、RTSのカッコよさは別格だ。

CONTAX RTS II

今の時代のブーム

フィルムカメラがブームになっているということだけど、F3が今でもちゃんと動いて使われ続けているけどRTSはI型もII型もほとんど見ないのは、ニコンの堅実な作りのたわものなんだろう。
ワタシが使っていたのは2000年代だけど、RTS IIはそのころから電気系統に問題があるものが多かった。
I型はF3より5年も早く発売されているので、早く故障するのは仕様がないかもしれない。

そもそも生産された数が全く違うのも理由だとは思うけど。
ワタシもF3は大切に持ってるけど、RTSIIは手放してしまった。

かたやPlanar 1.4/50mm T*はオールドレンズブームもあってか、今でも多くの人がその美しさに魅了されている。
RTSIIを手に入れたときに新品で買ったけど、取っておけばよかったなぁ。
京セラがNシステムじゃなくて、ヤシコンのままデジタル一眼レフを作っていたら、もしかしたらまだ現役で残っていたかも(いや、ないか)。
やっぱりいいものだけが生き残ってるんだな
ヤシコンマウントのツァイスはどれも素晴らしいレンズだから、オールドレンズブームもどんどん牽引してほしい。

Planar 1.4/50mm T*

操作感

デザインは今でも十分通用するけど、RTSの発売は1975年。
ニコンのフラッグシップはまだF2の時代で、次のフラッグシップのF3が発売されたのは5年もあとの1980年だ。
F3でニコンのフラッグシップ機に初搭載された電子シャッターや絞り優先オートを、5年も早く載せてしまった。

シャッターボタンのストロークは極めて短くて、フェザータッチと言われてたけど本当にその通りの感触でシャッターが切れる。
慣れるとストレスフリーで撮れる。
RTS IIのあとは再びニコンの一眼レフを使ったけど、ストロークが深すぎて慣れるまで思った以上に時間がかかった覚えがある。またそのニコンでは、できあがった写真の水平が傾いてて不思議に感じたけど、シャッターを押し込む感じが強すぎて切れたときには傾いてたわけだ。

軍艦部のダイヤルの配置はいちばん優れたものだった。
だいたい絞り優先を使っていたけど、軍艦部の右手側に置かれた露出補正ダイヤルがとても使いやすい。
左手でホールドしてファインダーをのぞいたまま右手で露出補正ができた。

F3は露出補正ダイヤルは左手側に置かれていて、フィルム巻き戻しクランクと同軸でしかもボタンを押しながら回さないといけないという、極めて使いづらいものだ。
左手側だと本体を右手に持ち直す必要があるため、非常に扱いにくい。
F3ではほとんど絞り優先は使わず、もっぱらマニュアルで使っている。
ちなみにニコンZfでは露出補正ダイヤルは右手側に配置されている。

正式名称は、RTS II QUARTZ

どこにでも持って行った

RTS IIの前はニコンFだったため、小型軽量の恩恵をもろに感じていた。
通勤バックにはいつもはいっていたし、旅行はもちろん登山のときも必ず首から下げていた。

いちばんの思い出は、2003年に行った北アルプス涸沢の紅葉かな。
リバーサルのVELVIAとPROVIAで、紅葉がいちばんいい日に撮ることができた。
あれから何度も涸沢には行ってるけど、あのときほど素晴らしい紅葉には出会えていない。
(紅葉の写真はいずれ・・・)

Planar 1.4/85mm T*

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