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ANYCOLORの決算内容を3分で解説!
今回はANYCOLORの決算内容について見ていきましょう。
人気VTuberグループにじさんじを抱えるこの会社、内容はどうでしょうか?
1.PLの状況
まずはPLの状況について見ていきましょう。
売上高は前年比+85.5%の大幅増収で141億円となりました。
利益の方も順調に伸びています。
営業利益は前年比+188.6%の41億円、当期純利益は+198%の27億円と大幅増益となりました。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84309446/picture_pc_97bf9a4475305b476404ced6d1b88d0d.jpeg?width=800)
今回の決算で5期目ですが、毎年恐ろしいスピードで成長しています。
それは売上だけではなく利益も一緒に成長しているところがすごいポイントです。
1期目こそ赤字決算でしたが、2期目以降はご覧の通りの成長具合です。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84318377/picture_pc_0f685fb2b390980a929e66da1b910156.jpeg?width=800)
2017年はVTuberが多くの人に認知され始めた黎明期と言われているので、その流れに上手くのってVTuberが世の中で認知度を増していくと共に会社も成長しているのだと思います。
特に20年から現在のこの2年間で売上・利益・総資産全てが一気に伸びました。
なぜ伸びたか?それは売上に直結するYouTubeの再生回数が増加したからです。
20年からの再生回数の伸びは4倍以上です。
また2021年5月からは北米を中心とする英語圏内向けに「NIJISANJI EN」を展開し海外への進出もはたしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1660045516787-UoasvBWAz8.jpg?width=800)
このように現在の成長は著しいのですが、懸念がないわけではありません。
現在は「動画コンテンツ関連事業」の単一セグメントですが、その中でも大きく4つのサービスの種類があります。
それは「ライブストリーミング・ライブイベント・コマース・プロモーション」の4つです。その中心にいるのはもちろんにじさんじです。
![](https://assets.st-note.com/img/1660133707327-k4mKjPhiei.jpg?width=800)
問題はここで全ての中心はにじさんじ、いえにじさんじしかいない点です。
今後のビジネスの中心を担える新たな柱が出てくるかがカギとなりそうです。
2.BSの状況
次はBSの状況について見ていきましょう。
本題から少しズレた話になってしまいますが、決算資料間での数字の相違らしきものがありました。
該当箇所は「決算短信・有価証券報告書」と「決算説明資料」の2021年4月30日の「総資産残高」の数字です。
「決算短信・有価証券報告書」の総資産は62億円なのに対して「決算説明資料」では66億円となっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1660217562507-LvDp4BRoXw.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1660217586453-pI4IBmcgki.jpg?width=800)
前年の数字ではありますが、資料を見てもなぜそうなっているかの理由が見当たらず何か気持ち悪さが残ったままです。
とりあえずここでは「決算短信・有価証券報告書」の数字を正として話をします。
では話を戻しましょう。
総資産額は前年より31億円増加しています。資産の部で見ますと、このうち現預金の増加22億円が大半を占めています。
あとは売上増加に伴い売掛金が6億円増加しています。
このあたりの動きとしては特別問題はなさそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1660220493904-NSDX7Cutjo.jpg?width=800)
負債の方の動きとしては短期・長期借入金の総額が4億円減少した点、あとは増益となったことに伴う未払法人税等が5億円増加した点くらいでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1660220939294-DNTiSWFQfb.jpg?width=800)
借入金に関しては、返済スケジュールに沿ってきっちりと返済しています。
今回の決算日時点では5億円の借入金残高がありますが、これは今後3年以内に完済する予定です。
![](https://assets.st-note.com/img/1660221490704-5nRxDP5wfQ.jpg?width=800)
現在のビジネスモデルでは大型投資は発生しにくいので、現時点ではキャッシュに関する問題はなさそうです。
3.CFの状況
最後にCFの状況について見ていきましょう。
現預金全体としては、前年末から22億円増加しました。区分別に見ると、営業CFで+28億円、投資CFで△0.3億円、財務CFで△4億円となりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1660293382800-yv6SrErDTb.jpg?width=800)
もう少し細かく見ていくと、営業CFの中に「イベント中止損失の支払額」という支出項目で1.5億円の支出があります。
これは新型コロナウイルスの影響で、にじさんじのイベントが中止になったことに伴う支出です。
![](https://assets.st-note.com/img/1660294218106-kdbbicMRVW.jpg?width=800)
また財務CFの△4億円は全て借入金返済による支出です。
ただこの点は先程のBSの状況でも触れましたが、返済計画に沿った支出となりますので特段問題はありません。
今回の決算内容3分解説は以上となります。
次はどの会社の決算を見ようかな?
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